花粉症(Hay fever / allergic rhinitis)
ひとことで言うと…
花粉症(アレルギー性鼻炎)は、草、雑草、樹木の花粉などで、くしゃみ、鼻水、目のかゆみが出るアレルギーです。NZでは季節が日本と逆で、春は9〜11月です。薬局では薬剤師に相談して薬を買えます。症状が重いときや薬が効かないときは、GPを受診します。
詳細
花粉症とは
花粉症は、正式にはアレルギー性鼻炎(allergic rhinitis)といいます。英語ではhay feverと呼ばれますが、干し草が原因ではなく、熱も出ません。オーストラリア・NZの臨床免疫・アレルギー学会(ASCIA)によると、オーストラリアとNZの人の約18%に見られます。
主な症状は次のとおりです。
- くしゃみ、鼻水、鼻のかゆみ、鼻づまり
- 目のかゆみ、涙目
- のどのかゆみ
症状が重いと、睡眠が妨げられ、昼間の疲れ、頭痛、集中力の低下につながることがあります。
原因
ASCIAは、主な原因として次のものを挙げています。
| 種類 | 例 |
|---|---|
| 花粉 | 草(イネ科の牧草など)、雑草、樹木 |
| 一年中あるもの | ダニ、カビ、動物のふけ |
花粉が原因の場合は、花粉の多い季節に症状が出ます。ダニやカビなどが原因の場合は、一年中症状が出ることがあります。花粉は、ぜんそくの発作のきっかけになることもあります。
NZの季節
NZは南半球にあるため、季節が日本と逆です(Tourism New Zealandのページ)。
| 季節 | 月 |
|---|---|
| 春 | 9月〜11月 |
| 夏 | 12月〜2月 |
| 秋 | 3月〜5月 |
| 冬 | 6月〜8月 |
日本で春に症状が出ていた人も、NZではどの時期にどの植物で症状が出るか、日本と同じとは限りません。
治療
ASCIAが挙げる主な治療法は次のとおりです。
| 方法 | 内容 |
|---|---|
| 眠くなりにくい抗ヒスタミン薬(錠剤・スプレー) | くしゃみや目のかゆみに効く。鼻づまりにはあまり効かない |
| 鼻に使うステロイドのスプレー(intranasal corticosteroid) | 毎日続けて使うと、鼻の炎症を抑えるのに最も効果がある |
| 生理食塩水での鼻洗浄 | 鼻についたアレルギーの原因物質を洗い流す |
| アレルゲン免疫療法(allergen immunotherapy) | 重い人向け。ふつう3〜5年続ける長期の治療で、専門医が始める |
薬局で相談する
NZでは、花粉症(hayfever or rhinitis)は、薬剤師のみの薬(Pharmacist Only Medicines)で対応できる症状の一つとされています。薬剤師は、症状や持病、飲んでいる薬を聞いたうえで、合う薬を勧めます。必要なら医師の受診を勧め、合わないと判断すれば販売を断ることもあります(Medsafeのページ)。
薬局での買い方は市販薬と薬剤師を見てください。
GPを受診する
症状が重いとき、薬が効かないとき、ぜんそくなどの持病があるときは、GP(かかりつけ医)を受診します。処方薬は、公的医療の対象者なら承認された処方者の処方で1品目最大NZ$5で受け取れます(薬局と処方薬)。ASCIAは、日常生活に支障がある場合や、アレルギー検査が必要な場合は、専門医への紹介を勧めています(専門医と紹介)。
花粉を避ける工夫
ASCIAは、花粉を避ける工夫として次のものを挙げています。
- 花粉が多い日や風の強い日は、なるべく屋内で過ごす。
- 外ではサングラスをかけ、帰ったらシャワーを浴びる。
- 窓を閉める。
- 芝刈りのときはマスクをする。
手順
- 症状がいつ、どこで出るかを記録する。
- 軽い症状なら、薬局で薬剤師に相談して薬を選ぶ。
- 症状が重い、薬が効かない、持病があるときは、GPを受診する。
- 必要な場合は、GPから専門医を紹介してもらい、アレルギー検査や免疫療法を相談する。
費用
| 項目 | 費用 |
|---|---|
| 薬局の市販薬 | 薬や薬局によって違う |
| GPの診察料 | 診療所ごとに違う。登録している診療所のほうが安い(GPの診察料) |
| 処方薬 | 公的医療の対象者は、承認された処方者の処方で1品目最大NZ$5。14歳未満、65歳以上、Community Services Cardの保持者は無料(2026年10月時点) |
日本との違い・注意点
ここが日本とちがうよ!
- 環境省の花粉症環境保健マニュアルによると、日本で最も多い花粉症はスギとヒノキの花粉によるもので、2019年にはほぼ3人に1人がスギ花粉症と推定されています。スギやヒノキの花粉は春が中心です。
- 日本でも、カモガヤやオオアワガエリなどのイネ科の草や、ブタクサやヨモギなどのキク科の花粉症があります。スギ花粉症がなくても、ほかの花粉で症状が出ることがあります。
- NZでは季節が逆なので、日本の秋にあたる9〜11月がNZの春です。
- 日本から薬を持ち込むときは、量の上限などのルールがあります(日本から薬を持ち込む・送ってもらう)。
- この記事は一般的な説明です。症状や薬については、薬剤師やGPに相談してください。患者団体の情報はAllergy New Zealandで確認できます。
ここは大事だよ
ビザ・税・医療・法律などの制度は変わることがあります。手続きの前に、必ず公式の窓口やページで最新の内容を確認してください。このページは一般的な情報で、個別の助言ではありません。