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医療・保険 / 薬局

薬局と処方薬(Pharmacy and prescriptions)

概要

NZでは、公的医療の対象者は処方薬1品目につき最大NZ$5で受け取れます。14歳未満、65歳以上、Community Services Cardの保持者は無料です(2026年10月時点)。補助の対象となる薬はPharmacが決めています。日本から薬を持ち込むときは、量の上限と処方箋のコピーなどが必要です。

詳細

薬局(pharmacy/chemist)

薬局では、市販薬と、医師などの処方による処方薬を受け取れます。簡単な痛み止めや風邪薬などを除き、ほとんどの薬は処方が必要です。都市部と多くの大きな町には、時間外に開いている薬局もあります。

薬の分類

NZの薬は、売り方によって4つに分かれています。

分類売り方
処方薬(Prescription medicine)処方する資格のある人の処方がある場合だけ受け取れる
薬剤師のみの薬(Restricted medicine/Pharmacist Only medicine)処方なしで買えるが、薬局で登録薬剤師が販売し、記録を残す
薬局のみの薬(Pharmacy Only medicine)薬局で販売。販売するのは薬剤師以外の店員でもよい
一般販売の薬(General Sale medicine)スーパーなど、どの店でも販売できる

薬剤師のみの薬を買うときは、薬剤師から症状、ほかに飲んでいる薬、持病などを聞かれます。記録のため、名前と住所も聞かれます。

Pharmacと補助の対象の薬

Pharmac(Te Pātaka Whaioranga)は、公費で補助する薬を決める政府系の機関です。補助の対象の薬は、医薬品表(Pharmaceutical Schedule)に載っています。表に載っていない薬や、補助のない薬は、NZ$5の自己負担に加えて費用がかかることがあります。

処方薬の補助を受けられるのは、公的医療の対象者です(公的医療を受けられる人)。

処方薬の自己負担(co-payment)

公的医療の対象者が、承認された処方者(approved providers)の処方で薬を受け取る場合、自己負担は1品目につき最大NZ$5です(2024年7月1日から)。承認された処方者には、公立病院、PHOに加盟するGPの診療所、助産師(LMC)などが含まれます。

次の人は無料です。

  • 14歳未満の子ども
  • Community Services Card(CSC)の保持者とその扶養家族
  • 65歳以上の人

歯科医などの公的な補助のない処方者や、補助のない形で処方する専門医の処方では、自己負担が高くなります。

処方者自己負担(1品目)
承認された処方者最大NZ$5(14歳未満・65歳以上・CSC保持者は無料)
承認されていない処方者(18歳以上)NZ$15
承認されていない処方者(14〜17歳)NZ$10

承認されていない処方者の処方でも、CSCの保持者は無料です。High Use Health Cardを持っている場合や、経口避妊薬の場合はNZ$5になります。

年20品目を超えると無料(Prescription subsidy scheme)

2月1日から翌年1月31日までの1年間に、新しい処方薬を20品目受け取って支払った場合、その年の残りは処方薬の自己負担がかかりません。一緒に住むパートナーと18歳未満の扶養する子どもの処方も、20品目に数えられます。カードを申し込む必要はなく、薬局が電子的に確認します。

けがの薬(ACC)

事故によるけがの治療の薬は、ACCの対象になることがあります。全額を自分で払った場合は、領収書を出すとACCの負担分が戻ってきます(ACC(事故補償制度))。

日本から薬を持ち込むとき

自分で持って入国する場合

種類量の上限
処方薬3か月分まで
経口避妊薬6か月分まで
規制薬物(controlled drugs)にあたる薬1か月分まで

次の条件を守ってください。

  • 処方箋のコピー、または治療中であることを示す医師の手紙を持っていく。規制薬物の場合は、薬の名前と強さ(量)も書いてもらう。
  • 薬は元の容器・包装のまま持っていく。
  • 規制薬物は、すべてNZ入国時の申告(New Zealand Traveller Declaration)で申告する。3か月分を超える場合や、自分や家族に処方された薬でない場合も申告が必要です。
  • プソイドエフェドリン(pseudoephedrine)を含む薬は規制薬物のルールの対象で、手荷物に入れる必要があります。

申告しなかった場合、罰金や起訴の対象になることがあります。詳しくはNZ税関のページとMedsafeのページで確認してください。

郵便・宅配で送ってもらう場合

処方薬を海外から郵便や宅配で取り寄せるには、NZの処方者(医師、歯科医、助産師、処方できる看護師)の手紙か処方箋の原本が必要です。薬の名前、強さ、量、形が、取り寄せる薬と完全に一致している必要があります。規制薬物はこの方法では取り寄せられません。

手順

  1. GPなどで処方を受ける。処方は電子的に薬局へ送られることもあります。
  2. 薬局で薬を受け取り、自己負担を払う。
  3. 公的医療の対象かどうか、CSCを持っているかで費用が変わるので、必要に応じて薬局に伝える。
  4. 日本から薬を持ち込む場合は、処方箋のコピーか医師の手紙を用意し、元の容器のまま持っていく。

費用

項目費用
承認された処方者の処方(公的医療の対象者)1品目最大NZ$5
14歳未満・65歳以上・CSC保持者無料
承認されていない処方者の処方NZ$15(14〜17歳はNZ$10)
年20品目を超えた後(2月1日〜翌年1月31日)無料
補助のない薬上記に加えて追加の費用がかかることがある

2026年10月時点の情報です。

日本との違い・注意点

  • NZの処方薬の自己負担は、薬の値段の割合ではなく、1品目ごとの定額です。
  • 補助を受けられるのは公的医療の対象者です。一時的なビザで対象外の人は、補助のない費用を払うことになります。
  • 日本の市販薬を持ち込む場合も、成分によっては規制薬物のルールの対象です。プソイドエフェドリンなどの成分が入っていないか、成分表示を確認してください。
  • 薬の飲み方や選び方は、医師や薬剤師に相談してください。この記事は制度の説明です。

関連項目

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