国会への請願(Petitions to the House of Representatives)
ひとことで言うと…
NZでは、年齢に関係なく誰でも国会(代議院)に請願(petition)を出せます。請願は、政策や法律について国会に何かをするよう求めたり、地域や個人の問題を正すよう求めたりするものです。国会のサイトで請願を始めたり、署名したりできます。
詳細
請願とは
請願(petition)は、国会(代議院、House of Representatives)にあてて出すものです。政策や法律について国会に何かをするよう求めたり、地域や個人の問題を正すよう求めたりします(国会の請願のサイト)。
教育省のSchool Leavers’ Toolkitは、国会のサイトの請願のページで、請願を始めたり、すでにある請願に署名したりできると案内しています。正しく出された請願には、国会が目を向ける義務があるとしています。
誰が出せるか
政府の青少年開発省(Ministry of Youth Development)のガイドによると、年齢に関係なく誰でも国会に請願できます(青少年開発省のガイド(PDF))。
同じガイドでは、請願の書き方として次の点を挙げています。
- 英語かマオリ語で書く。
- ていねいな言葉を使い、求めることを簡単・明確に書く。
- 国会の様式の決まりは厳しく、守らないと請願が戻されることがある。
請願が出された後
青少年開発省のガイドでは、請願の流れを次のように説明しています。
| 段階 | 内容 |
|---|---|
| 国会への提出 | 国会議員が国会に提出する。提出した議員が、請願の内容に賛成しているとは限らない |
| 委員会への付託 | 内容に合った特別委員会(select committee)に送られる |
| 委員会での審査 | 委員会は扱い方を決める。意見書を求めたり、口頭で話を聞いたりすることがある |
| 報告 | 委員会は、勧告を付けて、または付けずに国会に報告する |
特別委員会の仕組みは法律ができるまでを見てください。
歴史:女性参政権の請願
NZの請願でよく知られているのが、1893年の女性参政権の請願です。主な請願には2万5,000人を超える女性が署名し、ほかの請願と合わせると約3万2,000人になりました。請願は、参政権に賛成するジョン・ホール(Sir John Hall)議員が国会に出しました。1893年9月19日に総督が新しい選挙法に署名し、NZは女性が国政選挙で投票できる初めての自治国家になりました(NZHistoryのページ)。
手順
- 国会の請願のサイトで、同じような請願がすでにないか確認する。
- 国会に求めることを、英語かマオリ語で簡単・明確に書く。
- 国会のサイトで請願を始め、署名を集める。
- 国会に提出された後は、特別委員会の審査と報告を国会のサイトで確認する。
細かい決まりや最新の手続きは、国会の請願のサイトで確認してください。
日本との違い・注意点
ここが日本とちがうよ!
- 日本の衆議院への請願は、議員の紹介で出す必要があり、国会の会期中だけ受け付けます。国籍や年齢の制限はありません(衆議院のページ)。
- 日本では、採択された請願は内閣に送られることがあり、内閣は毎年2回、処理の経過を議院に報告します(衆議院のページ)。
- NZの国会への請願は、国会の公式サイトで始めたり署名したりできます。受付の期間や署名の集め方などの決まりは、国会のサイトで確認してください。
- 審議中の法案に意見を伝える方法には、特別委員会への意見書(submission)もあります。法律ができるまでを見てください。
- 政府の持つ情報を請求する方法は情報公開とオンブズマンを見てください。