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政治・選挙 / 政治の仕組み

法律ができるまで(How laws are made)

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概要

NZの法律は、法案(bill)が一院制の国会で3回の読会と特別委員会(select committee)の審査を経て可決され、総督が国王の代理として裁可(Royal assent)すると成立します。特別委員会には、一般の人も意見書(submission)を出せます。

詳細

法案と法律

国会で審議される前の法律の案を法案(bill)といいます。国会で可決されると、法案は法律(Act of Parliament)になります(Te Araのページ)。

NZの国会は、代議院(House of Representatives)だけの一院制です。上院にあたる立法評議会(Legislative Council)は1951年1月1日に廃止されました(NZHistoryのページ)。国会の仕組みはNZの政府の仕組みを見てください。

法案の種類

国会が扱う法案は4種類です(国会のページ)。

種類内容
政府法案(Government bill)大臣が出す法案。政府が政策を実行するためのもので、いつ審議するかは政府が決める
議員法案(Member’s bill)大臣でない議員が出す法案。2週に1回の水曜日に審議の時間が割り当てられ、抽選(ballot)で審議する法案が選ばれる
地方法案(Local bill)地方自治体の地域に関わる法案
私法案(Private bill)特定の個人や団体のための法案。まれにしか出されない

法案が法律になるまで

法案は、通常次の段階を経て法律になります(国会のページ)。これらの段階は、法案を公の議論と審査にかけ、修正の機会を作るためのものです。

  1. 提出(introduction)
  2. 第一読会(first reading)
  3. 特別委員会(select committee):議員の委員会が法案を審査し、一般からの意見書を受け付けます(下記)。
  4. 第二読会(second reading)
  5. 全院委員会(committee of the whole House)
  6. 第三読会(third reading)
  7. 裁可(Royal assent):総督が署名し、法律として成立します(下記)。

法案は審議の途中で修正されると、新しい版が作られます。たとえば「Bill 275—1」が最初の版で、特別委員会の後に「275—2」、全院委員会で修正されると「275—3」になります。法案の各版はNZ Legislationのページで説明されています。

特別委員会と意見書(submission)

特別委員会は、11〜14人ほどの国会議員で作る小さな委員会です。法案などを調べ、意見書を聞き、国会に勧告をします(民族共同体省のページ)。

一般の人は、特別委員会に意見書(submission)を出して、審議中の内容について意見を伝えられます(教育省のSchool Leavers’ Toolkit)。1人でも、地域や信仰の団体などと一緒にでも出せます。

govt.nzの法案への意見のページによると、出し方は次のとおりです。

  • 書面かオンラインで出します。対面で出せることもあります。
  • 使える言語は、マオリ語、英語、NZ手話(NZ Sign Language)です。
  • 委員会が詳しく聞きたいときは、委員会で直接話すよう求められることがあります。
  • 締め切りは法案ごとに違うため、国会のサイトで確認します。

裁可(Royal assent)

第三読会で可決された法案は、裁可(Royal assent)の手続きを経て法律になります(Te Araのページ)。国王の代理である総督(Governor-General)が、代議院で可決された法案に署名します(総督府のページ)。総督は憲法上の慣行により、国会の信任を得た大臣の助言に従って行動します。

手順

意見書を出すときの流れです。

  1. 国会のサイトで、意見書を受け付けている法案と締め切りを確認する。
  2. 法案の内容を読み、意見をまとめる。
  3. 書面かオンラインで、マオリ語、英語、NZ手話のいずれかで出す。
  4. 委員会から求められたら、直接話す。

日本との違い・注意点

  • 日本の国会は衆議院と参議院の二院制で、両院の意思が一致すると法律が成立します(参議院のページ)。NZの国会は一院制で、代議院だけで審議します。
  • 日本で法律案を提出できるのは国会議員と内閣です(参議院のページ)。NZには、政府法案や議員法案のほか、地方自治体の地域に関わる地方法案や、特定の個人や団体のための私法案があります。
  • 日本では、成立した法律は天皇が公布し、官報に載ります(参議院のページ)。NZでは、総督が国王の代理として裁可します。
  • NZでは、特別委員会の審査の段階で、一般の人が意見書を出せます。意見書の言語はマオリ語、英語、NZ手話です。

関連項目

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