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基礎知識/歴史

NZの国のシンボル(National symbols of New Zealand)

ひとことで言うと…

NZには国歌が2つあり、「God Defend New Zealand」と「God Save The King」は1977年から同じ地位です。国章(Coat of Arms)は政府の公式文書やパスポートに使われます。シルバーファーン(銀シダ)とキーウィは公式の国章ではありませんが、国を表す印として広く使われています。

目次
  1. 詳細
  2. 日本との違い・注意点

詳細

NZの国のシンボルには、国旗、国歌、国章(Coat of Arms)があります。国旗、国歌、国章は、文化遺産省のマナトゥ・タオンガ(Manatū Taonga、Ministry for Culture and Heritage)が案内しています。このほか、シルバーファーンとキーウィも国を表す印として広く使われています。国旗についてはNZの国旗を読んでください。

シンボル位置づけ主に見かける場所
国歌(2曲)公式の国歌式典、スポーツの国際試合
国章(Coat of Arms)公式の国章法律、パスポート、政府の重要な文書
シルバーファーン(silver fern)公式の国章ではないスポーツのユニフォーム、戦争記念碑、輸出品
キーウィ(kiwi)公式の国章ではない1ドル硬貨、NZ人の愛称

国歌は2つ

NZの国歌は「God Defend New Zealand(ゴッド・ディフェンド・ニュージーランド)」と「God Save The King(ゴッド・セーブ・ザ・キング)」の2曲です。マナトゥ・タオンガによると、2曲は1977年から同じ地位にあります。政府の発表は、1977年11月17日付の官報(New Zealand Gazette)の付録に載りました。

「God Save The King」は、2022年9月に「God Save The Queen」から歌詞が変わりました。

God Defend New ZealandGod Save The King
マオリ語の題Aotearoa(アオテアロア)―
主に歌う場面NZという国を意識する行事国王や王族、総督(Governor-General)が公式に出席する行事

国会の開会式、総督公邸での行事、アンザック・デー(Anzac Day)などでは、2曲とも演奏されることがあります。歌い方の決まりはマナトゥ・タオンガの国歌のページで確認できます。

  • マオリ語と英語のどちらを先に歌うかは決まっていません。
  • 1番をマオリ語で歌うときは、続けて英語で同じ1番を歌うのが一般的です。
  • 編曲は変えてもよいですが、歌詞は変えられません。

国王と総督の役割はNZの国家元首にまとめています。

God Defend New Zealandの歴史

政府の歴史・文化サイトTe Ara(テ・アラ)によると、歴史は次のとおりです。

年できごと
1876年トーマス・ブラッケン(Thomas Bracken)の詩が、ダニーデンの新聞に載る
1876年ジョン・ジョセフ・ウッズ(John Joseph Woods)の曲がコンテストで選ばれる。12月25日にダニーデンで初演
1878年10月トーマス・ヘンリー・スミス(Thomas Henry Smith)によるマオリ語訳「Aotearoa」が新聞に載る
1940年政府が「国の歌(national song)」とする
1977年正式な国歌の一つになる

詳しくはTe Araの国歌の解説で読めます。

国章(Coat of Arms)

国章は、1911年8月26日に国王の勅許(Royal Warrant)で認められました。今の形は1956年に定められたものです。描かれているものは次のとおりです。

部分描かれているもの・意味
上部聖エドワード王冠(St Edward’s Crown)。在位中の君主を表す
盾の左側の人物NZの旗(New Zealand Ensign)を持つヨーロッパ系の女性
盾の右側の人物タイアハ(taiaha、マオリの武器)を持つマオリの首長
盾の中南十字星の4つの星、海の交易を表す3隻の船、牧畜を表す羊毛、農業を表す麦の束、鉱業を表す交差したハンマー

国章は、憲法上重要な文書、法律(Acts of Parliament)、パスポートなどに使われます。個人や団体は、王族の訪問など一部の国の行事で一時的に掲げることができますが、事前の許可が必要です。詳しくはマナトゥ・タオンガの国章のページで確認してください。

シルバーファーン(銀シダ)

シルバーファーンは、学名をCyathea dealbata、マオリ語でポンガ(ponga)という木生シダです。NZにだけ生える植物で、幹は約12mまで育ちます。葉の裏が白く、月の光を反射するため、夜に森の道を歩く目印になりました。

国立博物館テ・パパ(Te Papa)によると、シルバーファーンは1880年代から国の印として使われてきました。

  • 1888年:NZ代表のラグビーチーム「ネイティブズ(Natives)」が身に着けた
  • 1905〜1906年:オールブラックス(All Blacks)のジャージに大きく描かれた
  • 1898〜1902年の南アフリカでの戦争以降:軍隊の記章にも使われた

今では、戦争記念碑や女子ラグビー代表ブラック・ファーンズ(Black Ferns)のジャージにも描かれています。くわしくはテ・パパのページで読めます。

政府観光局のTourism New Zealandと、輸出を支援するNew Zealand Trade and Enterpriseは、シルバーファーンをNZ産を示す印に使っています。輸出企業向けには、ファーンマーク(FernMark)という使用許可の仕組みがあります(New Zealand Storyのページ)。ラグビーについてはラグビーも読んでください。

キーウィ

自然保護省のDOC(Department of Conservation)は、キーウィを「NZの国の象徴で、非公式の国の紋章」と説明しています。

Te Araによると、キーウィと国の関係は次のとおりです。

  • 1900年:軍の記章に使われ始めた
  • 1904年8月:ラグビーの勝利を描いた新聞の風刺画で、国の象徴として描かれた
  • 1917年ごろ:第一次世界大戦中、NZの兵士が「キーウィ(Kiwis)」と呼ばれるようになった
  • 1934年:NZ独自の最初の通貨で、2シリング硬貨と10シリング札、1ポンド札にキーウィが描かれた

今の1ドル硬貨にもキーウィが描かれています(Te Araの硬貨の写真)。鳥としてのキーウィはキーウィにまとめています。

日本との違い・注意点

ここが日本とちがうよ!

  • NZの国歌は2曲あり、場面によって使い分けます。式典ではどちらが歌われるか、事前に案内を確認します。
  • 国歌の1番は、マオリ語と英語の両方で歌うことがよくあります。学校や式典で歌うときは、両方の歌詞を覚えておくと安心です。
  • 国章は、許可なく商品や広告に使えません。使いたいときは、マナトゥ・タオンガのページにある連絡先に問い合わせてください。
  • NZで「キーウィ」と言うと、鳥やNZ人を指すことがあります。果物についてはキウイフルーツを読んでください。

関連項目

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