NZの国旗(New Zealand flag)
ひとことで言うと…
NZの国旗は、青地に英国旗(ユニオン・ジャック)と、南十字星を表す4つの赤い星を配したデザインです。1902年に正式に採用されました。2015〜2016年の2回の国民投票で国旗を変えるかどうかが問われ、今の国旗が残りました。マオリの旗(ティノ・ランガティラタンガの旗)は、公式の地位はありませんが、2009年に政府が「望ましい全国的なマオリの旗」として認めています。
目次
詳細
デザイン
NZの国旗は、濃い青(ロイヤルブルー)の地に、左上に英国旗(ユニオン・ジャック)、右側に4つの赤い星を配しています。4つの星は、白い縁取りのある五角の星で、南十字星(Southern Cross)を表しています(文化遺産省(Manatū Taonga)のページ)。
| 色 | 公式の指定 |
|---|---|
| 赤 | PANTONE 186C(#C91235) |
| 青 | PANTONE 280C(#02216E) |
| 白 | PANTONE white |
デザインは1869年に、イギリス海軍の軍人アルバート・ヘイスティングス・マーカム(Albert Hastings Markham)が考えたものです。
国旗の歴史
| 年 | 出来事 |
|---|---|
| 1834年 | 「ニュージーランド部族連合の旗(Flag of the United Tribes of New Zealand)」が、最初の「国の旗」として認められる。1840年まで使われる |
| 1869年 | 10月23日、今の国旗のもとになる青い旗(Blue Ensign)が正式に布告される |
| 1902年 | 1869年から広く使われていた旗が、正式に国旗として採用される |
| 2009年 | 12月14日、内閣がティノ・ランガティラタンガの旗を「望ましい全国的なマオリの旗」として認める |
| 2015〜2016年 | 国旗を変えるかどうかを問う国民投票が2回行われ、今の国旗が残る |
年表のくわしい内容はNZHistoryのページで確認できます。
2015〜2016年の国旗の国民投票
2014年に当時の首相が、国旗を変えるかどうかを2段階の国民投票で決めると発表しました。2015年2月に12人の「国旗検討委員会(Flag Consideration Panel)」ができ、一般から10,292のデザインの応募がありました(NZHistoryのページ)。
1回目(2015年):「国旗を変えるとしたら、どの旗がよいか」を、5つの候補から選びました。順位を付けて投票する方式で、カイル・ロックウッド(Kyle Lockwood)がデザインした「シルバーファーン(黒・白・青)」が選ばれました。投票率は48.78%で、正式な結果は2015年12月15日に発表されました(選挙管理委員会のページ)。
2回目(2016年3月):今の国旗とシルバーファーンの旗のどちらにするかを選びました。正式な結果は2016年3月30日に発表されました(選挙管理委員会のページ)。
| 選択肢 | 票数 | 割合 |
|---|---|---|
| 今の国旗 | 1,208,702票 | 56.6% |
| シルバーファーンの旗 | 921,876票 | 43.2% |
| 無効票(informal) | 5,044票 | 0.2% |
投票率は67.78%でした。この結果、国旗は変わりませんでした。国民投票の仕組みは国民投票を読んでください。
ティノ・ランガティラタンガの旗(マオリの旗)
ティノ・ランガティラタンガの旗(Tino Rangatiratanga flag)は、黒と赤の地を白いコル(koru、渦巻き)が分けるデザインです(文化遺産省のページ)。
- 色の意味:黒(上)は「潜在的な存在」の世界(Te Korekore)、赤(下)は「生まれ出る」世界(Te Whai Ao)、白(中央)は「存在と光」の世界(Te Ao Mārama)を表します。
- コル:開いていくシダの若芽で、新しい命、未来への希望、再生を表します。
- 成り立ち:1989年にテ・カワリキ(Te Kawariki)のメンバーが作り、1990年2月6日にワイタンギで披露されました。
- 政府の認定:全国21か所での話し合い(hui)と1,200件以上の意見を経て、2009年12月14日に内閣が「望ましい全国的なマオリの旗」として認めました。意見の80.1%がこのデザインを支持しました。
- 地位:公式の地位(official status)はありません。NZの国旗を補うものとされています。
掲げるときは、黒が上、コルの先が旗ざお側、赤が下になるようにします。ワイタンギ・デーのような国にとって大切な日に、NZの国旗を尊重する形で掲げられます。
国旗のルール
国旗の使い方は、1981年国旗・紋章・名称保護法(Flags, Emblems, and Names Protection Act 1981)で決められており、文化遺産省が担当しています。
- 公共の場所やその見える所で、国旗をおとしめる目的で使う、掲げる、壊す、傷つけることは犯罪です。
- 政府の建物は国旗を掲げる必要があります。地方自治体、学校、会社、個人は掲げることも、半旗の指示に従うこともできますが、義務はありません(国旗の掲揚ルールのページ)。
- 国王や総督の旗と一緒の場合を除き、NZの国旗をいちばん名誉ある位置に掲げます。ほかの国の国旗と並べるときは、同じ大きさの旗を、同じ高さの別々のポールに掲げます。
- 半旗は国の喪を表します。一度いちばん上まで上げてから下ろします。
- NZ市民は、自分のひつぎに国旗をかけてもらうことができます。
- 傷んだ旗を掲げてはいけません。
ほかの国の象徴は国のシンボルも読んでください。
日本との違い・注意点
ここが日本とちがうよ!
- NZの国旗には英国旗と南十字星が入っています。国旗の色はPANTONEの番号で公式に指定されています。
- NZでは国旗をおとしめる目的の行為が、法律で犯罪とされています。
- ワイタンギ・デーなどでは、NZの国旗と一緒にマオリの旗が掲げられることがあります。マオリの旗に公式の地位はありませんが、政府が認めた旗です。
- 国旗を変えるかどうかを国民投票で決めたことがあります。その結果、今の国旗が残りました。