固定資産税にあたるレイツ(Council rates)
レイツ(rates)は、土地や建物の持ち主がカウンシルに払う税で、日本の固定資産税にあたります。金額は主にカウンシルの評価額(土地の価値か、土地と建物を合わせた価値)で決まり、年に数回の分割で払うのが一般的です。所得の低い持ち家の人は割引(rates rebate)を受けられることがあります。賃貸のテナントは直接払いません。
詳細
レイツ(rates)は、土地や建物の持ち主が地元のカウンシル(council)に払う税です。日本の固定資産税にあたります。カウンシルの仕組みは地方自治を見てください。
レイツの決め方、払い方、期日は、カウンシルごとに違います。くわしくは住んでいるカウンシルのウェブサイトや、届いた請求書(rates assessment / invoice)で確認してください。
評価額(rating valuation)
カウンシルは、すべての土地と建物に評価額(rating valuation)を付けます。セルウィン地区カウンシルの説明では、評価額は次の3つでできています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 資本価値(Capital Value、CV) | 前回の評価の時点で、土地と建物を合わせて売れたであろう価格 |
| 土地価値(Land Value、LV) | 更地として売れたであろう価格 |
| 改良価値(Value of Improvements、VI) | 資本価値と土地価値の差(建物などの価値) |
- 評価はふつう3年ごとに行われます。
- 評価額は、レイツを分けるための、ある時点の値です。今の市場価格とは違います。
- 評価額に不服があるときは、決められた期限までに異議(objection)を申し立てられます。
詳しくはセルウィン地区カウンシルのページで確認してください。
金額の決まり方
- どの評価額を使うかはカウンシルによって違います。たとえば、オークランドとクライストチャーチは資本価値、ネルソンは土地価値で計算しています(2026年10月時点)。
- 評価額に応じた部分のほか、すべての物件に同じ額をかける部分(ネルソンの uniform annual general rate など)や、雨水、上下水道、ごみなどのサービスのための部分があります。
- 評価額が上がっても、レイツが同じ割合で上がるとは限りません。地域全体の評価額の動きと比べて決まります。
詳しくはネルソン市のページとクライストチャーチ市のページで確認してください。
金額の例
カウンシルが公表している例です。
| カウンシル | 例 |
|---|---|
| オークランド(2025/26年度) | 資本価値NZ$1.29百万の平均的な住宅で年NZ$4,069 |
| クライストチャーチ(2026/27年度) | 評価額NZ$845,000の住宅で年NZ$4,542.96(GST込み) |
詳しくはオークランド・カウンシルの記事で確認してください。
分割払いと延滞
オークランド・カウンシルの例です(2026年10月時点)。
- レイツは年4回の分割(instalment)で請求されます。
- 口座振替(direct debit)で、毎週・2週ごと・毎月・四半期ごと・年1回の支払いも選べます。
- 期日までに全額を払わないと、未払い額に10%の延滞金がかかります。年度末と、年度末から6か月後にも、残っている額にそれぞれ10%がかかります。
期日と延滞金はカウンシルごとに違います。オークランドの場合は期日のページと延滞金のページで確認してください。
レイツの割引(rates rebate)
所得の低い持ち家の人は、国の制度でレイツの一部が割り引かれることがあります。内務省(Department of Internal Affairs)が運営し、申し込みはカウンシルで行います。2026/27年度(2026年7月1日から2027年6月30日)の主な内容です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 割引の上限 | NZ$830 |
| 上限の割引を受けられる収入の目安 | 世帯の税引き前の収入がNZ$33,210まで(SuperGoldカードを持つ人はNZ$46,400まで) |
| 主な条件 | 自分の持ち家に住んでいること(2026年7月1日時点)。レイツを払う物件がふだん住む家であること |
| 対象外 | 賃貸用の物件、別荘、農場、商業用の物件。複数の物件を持つ世帯 |
| 申し込み | 毎年申し込む(自動では適用されない)。期限は2027年6月30日 |
割引の額は、収入、扶養家族の数、払っているレイツの額などで決まります。リタイアメント・ビレッジ(retirement village)に住む人なども対象になることがあります。詳しくはgovt.nzのページと条件のページで確認してください。
賃貸に住む人の場合
- レイツは家主(landlord)が払います。空き家でもかかる費用なので、テナントの負担にはなりません。
- 水道代は、使った量で請求され、別のメーターがあり、テナントの使用分だとわかる場合は、テナントが払います。
- 空き家でもかかる固定の水道料金は家主、住んでいるときだけかかる固定の料金はテナントが払います。
詳しくはTenancy Servicesの料金のページと水道料金のページで確認してください。
手順
家を買ったときの一般的な流れです。
- 購入前に、LIMなどで物件の評価額や未払いのレイツを確認する(LIMと建物検査)。
- 購入後、カウンシルから届く請求書で金額と期日を確認する。
- 支払い方法(口座振替など)を選ぶ。
- 所得が低い場合は、毎年rates rebateを申し込む。
- 評価額の見直しの通知が届いたら内容を確認し、不服があれば期限までに異議を申し立てる。
費用
金額はカウンシル、評価額、物件の種類によって大きく違います。上の金額の例と、各カウンシルのウェブサイトで確認してください。
日本との違い・注意点
- レイツの決め方、分割の回数、期日は、カウンシルごとに違います。同じ評価額の家でも、地域によって金額が変わります。
- 家を売るとき、前払いしたレイツは決済(settlement)で買い手の支払いに含めて精算されます(家を売るときの流れ)。
- 延滞すると延滞金がかかります。払えないときは、早めにカウンシルに相談してください。