ペペハ(Pepeha):マオリ式の自己紹介
ペペハ(pepeha)は、山・川・部族などとのつながりを述べて自分を紹介する、マオリの伝統的な自己紹介です。会議や歓迎の場の自己紹介(mihimihi)で使われます。マオリでない人も、自分が育った土地の山や川、出身地を使って自己紹介できます。学校や職場で自己紹介を求められる人向けです。
詳細
ペペハとミヒミヒ
ミヒミヒ(mihimihi、mihi)は、会議(hui)の始めに行う自己紹介やあいさつです。参加者が、自分がどこから来たのか、どんなつながりを持つのかを伝えます。
ペペハ(pepeha)は、ミヒミヒの中で述べる自己紹介の言葉です。自分の系譜(whakapapa)にもとづき、山・川・部族などとのつながりを述べます。Education New Zealandのブログは、ペペハを、自分がどこから来たのかを伝える正式な自己紹介として紹介しています。
歓迎の儀式で自己紹介をする場面については歓迎の儀式ポーフィリとホンギを、部族についてはイウィとハプを参照してください。
伝統的なペペハの例
Te Araは、ワイカト(Waikato)の人々のペペハを紹介しています。
Ko Waikato te awa / Ko Taupiri te maunga / Ko Te Wherowhero te tangata (ワイカトが川、タウピリが山、テ・ファレフェロが人)
タウピリ山は、ワイカトの人々にとって神聖な山です。多くの祖先や首長がここに葬られています。
ペペハの主な要素
ペペハに含まれる主な要素は次のとおりです。全てを入れる必要はありません。
| 要素 | 言い方の型 | 意味 |
|---|---|---|
| 山(maunga) | Ko __ te maunga | __が私の山です |
| 川・湖・海(awa / roto / moana) | Ko __ te awa | __が私の川です |
| カヌー(waka) | Ko __ te waka | __が私の祖先のカヌーです |
| 部族(iwi) | Ko __ te iwi | __が私の部族です |
| 準部族(hapū) | Ko __ te hapū | __が私の準部族です |
| マラエ(marae) | Ko __ te marae | __が私のマラエです |
| 出身地 | Nō __ ahau | 私は__の出身です |
| 名前 | Ko __ tōku ingoa / Ko __ ahau | 私の名前は__です |
マオリでない人の自己紹介
オタゴ大学(University of Otago)の案内では、部族やカヌー、マラエなどの要素は省略できるものとされています。これらは、部族に系譜をたどれる人が述べるもので、そうでない人には当てはまらないことがあるためです。
マオリでない人は、たとえば次のように、自分が育った土地や出身地を使って自己紹介できます。
- 育った土地の近くの山(Ko __ te maunga)
- 育った土地の近くの川・湖・海(Ko __ te awa / roto / moana)
- 出身地(Nō __ ahau)
- 名前(Ko __ tōku ingoa)
Education New Zealandのブログでは、海外から来た留学生が、自分の故郷の山や川を使ってペペハを作った例が紹介されています。
手順
- 自己紹介をする場の目的を確認します。場によっては、自己紹介をする人が決められています。
- 自分にとって意味のある山、川(湖・海)、出身地を選びます。
- 上の表の型にあてはめて、短い文を作ります。
- 発音を確認し、声に出して練習します。教育省の資料では、ペペハの言い方を紹介する動画も案内されています。
日本との違い・注意点
- ペペハは、名前や所属だけでなく、山や川などの土地とのつながりを述べる自己紹介です。
- オタゴ大学の案内は、ペペハは「切り貼り」で作るものではないとし、人前で述べる前に詳しい人の助けを得るよう勧めています。職場や学校では、マオリ文化の担当者や講師に相談するとよいでしょう。
- 部族やマラエの要素は、それらに系譜をたどれる人が述べるものです。マオリでない人は、自分の育った土地や出身地を使います。
- 場によっては、ペペハを述べるのがふさわしくないこともあります。たとえば葬儀(tangihanga)では、指名されていない人が立ってペペハを述べるのは適切ではないとされています。葬儀についてはタンギハンガを参照してください。