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マオリ文化 / ティカンガ(作法)

イウィとハプ(Iwi and hapū)

概要

イウィ(iwi)は共通の祖先を持つマオリの部族、ハプ(hapū)はイウィを構成する小部族です。NZ政府のテ・プニ・コキリ(Te Puni Kōkiri)が、イウィや関連団体の一覧サイト「テ・カーフイ・マーンガイ(Te Kāhui Māngai)」を運営しています。地名や行政、ワイタンギ条約の和解でよく出てくる言葉を知りたい人向けです。

詳細

イウィ・ハプ・ファーナウ

マオリの社会は、家族から部族までのつながりでできています。言葉の意味は、Te Kāhui Māngaiの用語集によると次のとおりです。

言葉意味
iwi(イウィ)共通の名のある祖先から続くマオリの部族。通常、いくつかのハプで構成される
hapū(ハプ)小部族。多くのイウィは2つ以上のハプからなる。ハプを持たず、マラエを持つ小さなイウィもある
whānau(ファーナウ)家族、拡大家族
marae(マラエ)ファーナウ・ハプ・イウィの伝統的な集会の場。名前の付いた集会所(wharenui)と食堂(wharekai)があるのが一般的
rohe(ロヘ)部族の地域。イウィやハプが土地との結びつき(mana whenua)を主張する範囲

マラエでの作法は、イウィやハプによって異なります。マラエ訪問のマナーも参照してください。

イウィを調べるには

テ・カーフイ・マーンガイ(Te Kāhui Māngai)は、イウィとマオリ団体の一覧サイトです。NZ政府のマオリ開発省、テ・プニ・コキリ(Te Puni Kōkiri)が運営しています。協議や調査のための資料として作られ、1991年の資源管理法(Resource Management Act 1991)に基づく行政の責務を支える目的もあります。

主に次のような団体が載っています。

  • 2004年のマオリ漁業法(Māori Fisheries Act 2004)で定められたイウィ
  • ワイタンギ条約の和解交渉に関わるイウィ・ハプ
  • イウィを代表する団体(Mandated Iwi Organisation、Recognised Iwi Organisation)
  • 資源管理法上のイウィの代表機関(iwi authority)やハプの代表団体
  • 都市部や施設のマラエ
  • 法律と関わりのある全国・都市部のマオリ団体

地図から探すことも、住んでいる市や地方のカウンシル(自治体)から探すこともできます。自分の住む地域に関わるイウィは、Te Kāhui Māngaiの自治体別一覧で確認できます。

イウィの団体

団体内容
Mandated Iwi Organisationマオリ漁業法の統治基準を満たし、そのイウィのために漁業資産を受け取れる団体
Recognised Iwi Organisationテ・オフ・カイモアナ(Te Ohu Kaimoana)にイウィの代表として認められた団体(漁業資産は受け取らない)
iwi authority資源管理法上、イウィを代表する機関
Post Settlement Governance Entity(PSGE)ワイタンギ条約の和解の後に作られ、イウィの人々を代表し、和解で得た資産を管理する団体

テ・オフ・カイモアナは、2004年のマオリ漁業法に基づいて設けられた団体です(Te Ohu Kaimoanaのページ)。

ワイタンギ条約の和解

ワイタンギ条約の和解(Treaty settlement)は、条約に関する歴史的な請求を解決するための、国(Crown)とマオリの集団との正式な合意です。交渉は、イウィやハプなどの「大きな自然集団(Large Natural Group)」が、構成員の承認を得た代表団体を通じて行います。

和解の主な流れは次のとおりです。

  1. 大きな自然集団をつくり、構成員の投票で代表団体を承認する。
  2. 国が代表団体を認めると、交渉の条件(terms of negotiation)に合意する。
  3. 交渉がまとまると、基本合意(Agreement in Principle)に署名する。
  4. 和解の法律が国会で成立する。和解で得た資産は、PSGEが構成員のために管理する。

和解の内容には、資産の所有、聖地(wāhi tapu)の保護、共同管理の取り決め、伝統的な地名の回復などがあります。和解を担当する国の機関は、テ・タリ・ファカタウ(Te Tari Whakatau、旧Te Arawhiti)です。個別の和解はTe Tari Whakatauのページで確認できます。

ワイタンギ条約と審判所については、ワイタンギ条約とワイタンギ審判所を参照してください。

日本との違い・注意点

  • 資源管理法に基づく手続きなどで、行政がその地域のイウィと協議することがあります。Te Kāhui Māngaiは、そのための一覧としても使われています。
  • イウィは共通の祖先から続く部族で、それぞれに部族の地域(rohe)があります。日本の都道府県のような行政区分とは別のものです。
  • マラエでの作法や言葉の使い方は、イウィやハプによって異なります。迷ったときは、地元の人に尋ねましょう。

関連項目

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