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マオリ文化 / ティカンガ(作法)

カラキア(Karakia)の意味と参加のしかた

概要

カラキア(karakia)は、マオリの伝統で神々と通じるために唱えることばです。いまは会議の始めと終わりや、食事の前などに唱えられます。職場や学校、マラエでカラキアに立ち会う人向けに、意味と参加のしかたをまとめます。

詳細

カラキアとは

Te Ara(NZ百科事典)のページによると、カラキア(karakia)は、人々が神々(atua)と通じるための方法です。学者テ・ランギ・ヒーロア(Te Rangi Hīroa)は、カラキアを「利益を得たり、災いを避けたりするために唱えることばの決まった形」と説明しています。

伝統的なカラキアは、神々をあがめるためのものではありませんでした。効き目は、唱えることばと、唱える人のマナ(mana、霊的な権威)によるとされていました。

誰が唱えたか

神々との仲立ちをする祭司トフンガ(tohunga)が、カラキアを唱えるのに最もふさわしい人とされていました。ただし、大人だけでなく子どもも含めて、誰もがカラキアを使っていました。

伝統的な目的

目的内容
身を守る目に見えない存在を遠ざける
タプを解く神聖な制限(tapu)を解いて、ふだんの状態(noa)に戻す(whakanoa)
食べ物をささげる神々に食べ物をささげる儀式(whāngai hau)
天気雨を止めるための子どものカラキアもあった
病気・出産病気を治す、出産を助ける

タプとノアについてはタプとノアで説明しています。

いまのカラキア

いまの暮らしでは、次のような場面でカラキアが唱えられます。

場面内容
会議・集まりの始め始まりのカラキア(karakia tīmatanga)
会議・集まりの終わり締めくくりのカラキア(karakia whakakapi)
食事の前食べ物を祝福するカラキア(karakia mō te kai)
マラエで夜に行う自己紹介(mihimihi)受け入れ側が唱えるカラキアで始まる

政府機関のテ・プニ・コーキリ(Te Puni Kōkiri、マオリ開発省)は、職員が日々の仕事にマオリ語と作法を取り入れるための教材として、カラキアを公開しています。伝統的なものと、キリスト教のもの(主の祈りなど)の両方が載っています。Te Puni Kōkiriのページで文言を読めます。

手順

カラキアの場に立ち会うときの、一般的な流れです。進め方は場所や団体によって違います。

  1. 司会者や唱える人が「カラキアをします」などと声をかけます。
  2. 話すのをやめ、静かにします。立つように促されたら立ちます。
  3. 唱える人がカラキアを唱えます。参加者全員で一緒に唱える場合もあります。
  4. カラキアによっては、最後が「Hāumi e! Hui e! Tāiki e!」や、キリスト教のものでは「Āmine(アーミネ、アーメンのこと)」で終わります。
  5. カラキアが終わってから、会議を始めたり、食べ始めたりします。

日本との違い・注意点

  • マラエでは、食事の前のカラキアが終わるまで食べ始めないのが基本の作法です(Te Araのページ)。
  • NZでは、政府機関などの職場でも、会議の始めと終わりにカラキアが唱えられることがあります。カラキアには伝統的なものとキリスト教のものがあります。参加のしかたで迷ったら、主催者に尋ねてください。
  • 一緒に唱えるよう求められて文言がわからない場合は、無理に唱えず、静かに聞いていてかまいません。覚えたい人は、職場の資料やTe Puni Kōkiriのページを参考にしてください。
  • カラキアの間は、携帯電話を触ったり、飲食したりしないようにしましょう。マラエの作法全般はマラエ訪問のマナーにあります。

関連項目

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