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住まい / 購入

土地の権利の種類(Freehold, cross-lease, unit title, leasehold)

在住
概要

NZの住宅の権利には、フリーホールド(freehold)、リースホールド(leasehold)、ユニットタイトル(unit title)、クロスリース(cross-lease)などがあります。種類によって、持っているもの、できる工事、毎月の負担が変わります。家を買う前に、権利の記録(record of title)で種類を確認したい人向けです。

詳細

NZで家を買うときは、物件の「権利の種類」を必ず確認します。同じような家に見えても、権利の種類によって、持っている範囲や、自由にできることが違います。購入全体の流れは不動産購入の流れを見てください。

権利の種類は、LINZ(Toitū Te Whenua Land Information New Zealand)の権利の記録(record of title、以前の certificate of title)に書かれています。LINZの説明では、記録の上の欄に権利の種類が載り、中の欄に権利の内容(fee simple や leasehold など)、面積、所有者が載ります。下の欄には、地役権や抵当権などが載ります(LINZのページ)。

LINZが挙げる権利の種類には、Freehold、Leasehold、Unit title、Cross Lease のほか、Composite、Life Estate、Timeshare などがあります。

主な4種類の比較

種類持っているもの主な注意点
フリーホールド(freehold)土地と、その上の建物地役権や制限条項(covenant)などで使い方が制限されることがある
リースホールド(leasehold)決まった期間、土地と建物を使う権利土地の所有者に地代(ground rent)を払う。地代は上がることがある
ユニットタイトル(unit title)自分のユニットと、共用部分の持ち分ボディコーポレート(body corporate)の一員になり、管理費(levy)を払う
クロスリース(cross-lease)土地の共有持ち分と、自分の住む部分を借りる権利外回りの変更などに、ほかの所有者の同意が必要なことが多い

(settled.govt.nzのページ)

フリーホールド(freehold)

NZで最も一般的な権利で、「fee simple」とも呼ばれます。土地と、その上に建つものを原則としてすべて所有します。

ただし、次のようなもので使い方が制限されることがあります。

  • 近所の人や電気・水道などの事業者が土地の一部を使える地役権(easement)
  • 建てられる建物の種類を制限する制限条項(covenant)
  • 資源管理法(Resource Management Act 1991)による制限

リースホールド(leasehold)

土地はほかの人が所有し、自分は決まった期間、土地と建物を独占して使う権利を持ちます。賃借の条件(lease)には、次のようなことが決められています。

  • 土地の所有者に払う地代(ground rent)の額
  • 地代を見直す間隔
  • レイツ(rates、固定資産税)などの費用を誰が払うか

settled.govt.nzは、地代が上がり、残りの期間が短くなると、売るときに大きく影響することがあると注意しています。

ユニットタイトル(unit title)

アパートやタウンハウスなど、複数の所有者がいる建物で使われる権利です。自分のユニット(駐車場や物置などの付属ユニットを含む)と、エレベーター、廊下、庭、車道などの共用部分(common property)の持ち分を所有します。ユニットタイトル法(Unit Titles Act 2010)で決められています。

ボディコーポレート(body corporate)

  • ユニットの所有者は、自動的にボディコーポレートの一員になります。
  • ボディコーポレートは、規則(operational rules)と委員会(committee)で建物を管理します。
  • 日常の決定は委員会か所有者の過半数で、大きな決定は75%以上の賛成で行います(settled.govt.nzのページ)。

管理費(levy)と保険

所有者は、ボディコーポレートに管理費を払います。管理費は建物の保険、清掃、ごみ収集、修繕などに使われ、費用が上がると増えることがあります。予定外の費用には、特別の負担金(special levy)が求められることがあります。

ボディコーポレートは、建物全体を対象にした保険(principal insurance policy)に入ります。所有者が自分のユニット用に別の保険をかけることもあります(Unit Titles Servicesのページ)。

長期修繕計画と積立金

項目主な決まり(2026年10月時点)
長期修繕計画(long-term maintenance plan)原則10年以上の計画。大規模な開発では30年の計画が必要で、3年ごとに見直す
長期修繕積立金(LTMF)原則として設ける。特別決議で設けないこともできる(毎年見直す)
積立金の使い道長期修繕計画に関わる支出だけ

ボディコーポレートは共用部分と、複数のユニットに関わる建物の部分を管理します。所有者は自分のユニットの内側を管理します(Unit Titles Servicesのページ)。

売り手が出す開示書類

書類出す時期
契約前の開示書類(pre-contract disclosure statement)売買契約を結ぶ前
決済前の開示書類(pre-settlement disclosure statement)決済日の5営業日以上前

契約前の開示書類には、その年度の管理費や、持ち分の割合(utility interest)などが書かれています。開示が遅れたり、不完全だったり、正しくなかったりした場合、買い手は契約を取り消すか、決済を延ばせることがあります(Unit Titles Servicesのページ)。

ユニットタイトル法は2022年に改正され、開示の強化や長期修繕計画の新しい決まりなどが2022年12月から2024年5月にかけて段階的に始まりました(HUDのページ)。

所有者どうしやボディコーポレートとのトラブルは、テナンシー審判所(Tenancy Tribunal)に申し立てられます(Unit Titles Servicesのページ)。

クロスリース(cross-lease)

2つの権利を同時に持つ形です。

  • 土地全体の所有権を、ほかのクロスリースの所有者と共有する持ち分
  • 自分が住む部分を借りる権利。期間は多くの場合999年で、地代は年10セントなどわずかな額です

建物の位置や、専用部分・共用部分は、フラット図(flats plan)に示されています。専用部分や共用部分の変更には、ほかの所有者全員か多数の同意が必要なことが多く、外壁の塗装、デッキ、塀などが制限の例として挙げられています。

settled.govt.nzは、フラット図が実際の建物と合っているか確認すること、可能ならほかの所有者と話すことを勧めています。

マオリの土地(Māori land)

マオリ自由保有地(Māori freehold land)には、別の決まりがあります。マオリ土地裁判所(Te Kooti Whenua Māori)やLINZで確認してください。

手順

  1. 物件の権利の記録をLINZから取り寄せるか、売り手側の仲介業者に求める。
  2. 権利の種類と、地役権・制限条項などを確認する。
  3. リースホールドなら、地代、見直しの時期、残りの期間を確認する。
  4. ユニットタイトルなら、契約前の開示書類、規則、総会の議事録、長期修繕計画、積立金の額を確認する。
  5. クロスリースなら、フラット図と実際の建物が合っているかを確認する。
  6. 権利の記録と書類を、弁護士かコンベヤンサー(conveyancer)に見てもらう。

費用

項目金額(2026年10月時点)
権利の記録(LINZのオンライン注文)NZ$8(LINZのページ)
ユニットタイトルの管理費物件ごとに違う。契約前の開示書類で確認
リースホールドの地代賃借の条件ごとに違う

日本との違い・注意点

  • 「フリーホールド」以外の物件では、土地を自分だけで持っていないことがあります。広告の言葉だけで判断せず、権利の記録で種類を確認してください。
  • ユニットタイトルでは、管理費のほかに特別の負担金を求められることがあります。積立金が修繕計画に足りているかを確認します。
  • クロスリースでは、建物を増築したのにフラット図が直されていないことがあります。購入前に弁護士などに確認してください。
  • どの種類が自分に合うか、契約の判断は、弁護士かコンベヤンサーに相談してください。調査の全体はLIMと建物検査を見てください。

関連項目

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