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年次有給休暇(Annual holidays)
概要
NZの従業員は、同じ雇用主で継続して12か月働くと、年4週間以上の年次有給休暇を取れます。休暇中の給料は「通常の週給」と「過去12か月の平均週給」の高いほうで計算します。12か月未満の有期契約などでは、総支給額の8%を上乗せする方法(pay-as-you-go)もあります。年1週間までは、雇用主の同意があればお金に換えられます。
詳細
年次有給休暇(annual holidays、annual leave)は、Holidays Act 2003で決まっている休暇です。以下はEmployment New Zealand(Employment NZ)の案内による、2026年10月時点の内容です。病気休暇などほかの休暇は休暇の種類を見てください。
日数と権利が生まれる時期
- 同じ雇用主で継続して12か月働くと、年4週間以上の有給休暇の権利が生まれます。
- 4週間は最低限です。雇用契約でこれより多く定めることもできます。
- 取っていない休暇は、取るか、お金に換えるか、退職するまで消えません。
- 雇用主は、休暇の権利と取った日数を正確に記録しなければなりません。
休暇を取る時期
- 原則として、いつ休むかは従業員が選びます。雇用主は、権利が生まれてから12か月以内に、少なくとも2週間続けて休めるようにしなければなりません。
- 時期について合意できない場合や、毎年の一斉休業(closedown)の場合は、雇用主が14日以上前に通知して休暇を取らせることができます。
- 権利が生まれる前に休暇を前倒しで取ることは、雇用主と合意すればできます。雇用主は断ることもできます。
休暇中の給料の計算
休暇中の給料は、次の2つのうち高いほうで計算します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 通常の週給(Ordinary weekly pay、OWP) | 雇用契約で、ふだんの1週間に受け取る額。決まった手当や残業代を含み、賞与などの臨時の支払いは含まない |
| 平均週給(Average weekly earnings、AWE) | 休暇の前の12か月の総支給額(gross earnings)を52で割った額 |
- 週給が毎週変わる場合、通常の週給は「直前4週間の総支給額から臨時の支払いを引き、4で割った額」で計算します。
- 勤務が12か月未満の場合、平均週給は、それまでの総支給額を実際に働いた週の数で割ります。
- 休暇の給料は、休暇が始まる前に支払います。書面で合意すれば、ふだんの給料日に支払うこともできます。
8%を上乗せする方法(pay-as-you-go)
次のどちらかの場合に限り、休暇の代わりに総支給額の8%以上を給料に上乗せして支払うことができます。
- 12か月未満の本当の有期契約(fixed-term)の場合
- 勤務が非常に不定期で、4週間の休暇を与えることが現実的でない場合
この方法は雇用契約で合意しておく必要があります。8%の部分は、給与明細などで金額がわかるようにしておく必要があります。「カジュアル(casual)」という名前の契約でも、実際の働き方で判断されます。
有期契約が延びて12か月を超えた場合は、この方法の対象外になり、通常の4週間の休暇の権利が生まれます。
お金に換える(cash-up)
- 従業員は、最低4週間のうち年1週間まで、休暇をお金に換えるよう申し出ることができます。申し出は書面で行います。
- 雇用主は断ることができます。答えは書面で伝える必要がありますが、理由を言う義務はありません。
- 雇用主が従業員に圧力をかけて、休暇をお金に換えさせてはいけません。
- 支払いは、ふつう次の給料日です。金額は、その休暇を取った場合に受け取る額以上です。
辞めるとき
- 使っていない休暇の分は、最後の給料でまとめて支払われます。
- 12か月の権利が生まれる前に辞める場合は、税引き前の総支給額の8%が支払われます。
最後の給料については退職時の最終給与を見てください。
法律の改正
MBIEによると、Holidays Actに代わるEmployment Leave Act 2026が、2026年8月6日に成立しました。2028年8月6日に施行され、Holidays Actと置き換わります。施行までは今のHolidays Actのルールが使われます。詳しくはMBIEのページで確認してください。
手順
- 雇用契約書で、休暇の日数と、8%の上乗せ(pay-as-you-go)の定めがあるか確認する。
- 休暇を取りたいときは、早めに雇用主に希望の時期を伝える。
- お金に換えたいときは、書面で雇用主に申し出る。
- 給与明細で、休暇の残り日数や8%の金額が正しいか確認する(給与明細の見方)。
- 解決しない場合は、Employment NZのコンタクトセンター(0800 20 90 20)に相談する。月〜金曜8:00〜17:30(祝日と年末年始を除く)。無料の電話通訳もあります。
日本との違い・注意点
- 年次有給休暇の権利が生まれるまで、同じ雇用主で12か月かかります。
- 短期の有期契約や不定期の仕事では、休暇の代わりに8%が給料に上乗せされることがあります。ワーキングホリデーなどで短期間働く人は、給与明細で8%の金額を確認してください。
- 祝日は年次有給休暇とは別です。祝日に働いたときのルールは祝日に働いたときの給料と代休を見てください。
- この記事は制度の説明です。個別の状況はEmployment NZのページを確認するか、Employment NZに相談してください。
関連項目
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