履歴書(CV)と面接(CV and job interviews)
NZの応募書類は、自分で作るCV(履歴書)とカバーレターです。CVはできれば2ページにまとめ、推薦者(referees)を載せます。面接では具体的な経験をSTARの形で話す準備をします。雇用主は採用の前に、あなたがNZで働けるか(ビザ)を確認します。NZで仕事に応募する人向けです。
詳細
このページでは、政府のキャリア情報サイト「Tahatū Career Navigator」(旧Careers NZ)の案内をもとに、CVの作り方と面接の準備をまとめます。仕事の探し方は仕事の探し方を見てください。
CV(履歴書)の基本
NZのCV(Curriculum Vitae)には決まった用紙がありません。自分で作り、求人ごとに書き換えます。
| 項目 | Tahatūの案内 |
|---|---|
| 長さ | できれば2ページにまとめる |
| 主な項目 | 氏名と連絡先、自己紹介文(personal statement)、主なスキルと経験、職歴、学歴と資格、趣味・関心、推薦者(referees) |
| 書式 | 簡単な言葉、短い文と段落、箇条書き、大きく太い見出しと余白 |
| フォント | 黒の標準的なフォント(Calibri 11など) |
| 画像 | 使わない |
書式を簡単でそろったものにしておくと、企業の応募管理システム(applicant tracking system)でも読み取りやすくなると、Tahatūは説明しています。
CVには2つの型があります。
- スキル中心(skills-focused):学校を出たばかりの人、職歴がない人、職歴に空白がある人向け
- 職歴中心(work-focused):経験のある人向け
詳しくはTahatūのCVのページで確認してください。
CVに書かなくてよいこと
TahatūがCVの主な項目として挙げているのは、上の表の項目です。生年月日、年齢、顔写真は含まれていません。画像は使わないよう案内されています。
雇用主は、採用で人権法(Human Rights Act 1993)が禁じる理由による差別をしてはいけません。Employment New Zealand(ビジネス・イノベーション・雇用省の労働情報サイト)によると、この決まりは求人広告、応募書類、面接、採用の申し出のすべてに当てはまります。雇用主は、年齢に関する質問(例:「学校を出たのは何年ですか」)、性的指向、宗教や政治の信条についての質問をしてはいけないと説明されています。
採用の過程で差別を受けたと考える人は、人権委員会(Human Rights Commission)に苦情を申し立て、その後、人権審判所(Human Rights Review Tribunal)に進むことができます。詳しくはEmployment New Zealandのページで確認してください。
推薦者(referees)
CVの最後に、推薦者の名前と連絡先を載せます。以前の上司など、あなたの仕事ぶりを知っている人に、事前に引き受けてもらいます。
- 面接の後、雇用主が推薦者に電話やメールで問い合わせることがあります。面接が終わったら、推薦者に連絡が行くかもしれないと伝えておくよう、Tahatūは勧めています。
- Employment New Zealandによると、雇用主は応募者が指名した推薦者以外から、本人の同意なしに情報を集めてはいけません。今の勤務先に連絡するのも、推薦者に挙げていなければ本人の許可が必要です。
- 問い合わせる内容は、その仕事を安全かつ適切にこなせるかに関係するものに限られます。
カバーレター(cover letter)
カバーレターは、CVと一緒に出す手紙です。
- 1ページ以内。黒の標準的なフォント(Calibri 11など)で、短い文と段落で書く。
- 日付、自分の連絡先、雇用主の名前、応募する職種を書く。
- その仕事と組織に興味を持った理由、自分のスキルや経験が合う点、チームにどう貢献できるかを書く。
- 求人広告の担当者あてに書く。名前がわからなければ「Dear hiring manager」や「Kia ora」で始める。
- 求人ごとに書き換え、組織の目標や価値観も調べておく。
- 他の人にも読んでもらい、つづりと文法を確かめる。
提出前のチェック
Tahatūのチェックリストの主な点です。
- 雇用主の指示(提出方法、必要な書類)に従う。
- 求人広告のキーワードを入れ、見直す。
- 雇用主から求められない限りPDFで送る。Word版も手元に残す。ファイル名には自分の名前と「CV」「cover letter」を入れる。
- 氏名を使った、仕事向けのメールアドレスを使う。
- LinkedInなどのプロフィールをCVと合わせ、他のSNSの公開範囲を見直す。
- 留守番電話の応答は、名前と伝言のお願いだけの簡単なものにする。
面接の準備
Tahatūの面接の案内の要点です。
| 段階 | すること |
|---|---|
| 下調べ | 組織について調べ、求人内容と自分の応募書類を読み返す |
| 準備 | 仕事の実例をまとめる。清潔できちんとした服装を決める(新品や高価な服でなくてよい) |
| 当日 | 経路を調べ、遅れないように予備の手段も考えておく |
| 確認 | テスト、プレゼンテーション、グループ活動があるか事前に確かめる |
STARで答える
「〜したときのことを話してください(Describe a time when…)」のような経験を問う質問には、STARの形で答えると、知識やスキルを具体的に示せます。
| 頭文字 | 内容 |
|---|---|
| S(Situation) | どんな状況だったか |
| T(Task) | 自分の役割・課題は何だったか |
| A(Action) | 自分が何をしたか |
| R(Result) | どんな結果になったか |
よく聞かれる質問として、「自己紹介をしてください」「なぜこの組織なのですか」「長所と短所は」などが挙げられています。職歴に空白がある場合は、その間にどんなスキルを身につけたかを正直に話すよう案内されています。
面接の最後には、毎日の仕事内容、研修、チームの様子、職場の文化などを質問すると、関心を示せます。
ビデオ面接・電話面接
- 静かな場所を選び、通知を切る。CV、メモ、水、ペンを手元に置く。端末は充電しておく。
- ビデオ面接では、背景を整え、カメラを目の高さにし、明るさを確かめる。事前に友人と接続を試す。
- 電話は最初の選考によく使われます。準備できていないときに電話が来たら、かけ直す時間を決めてもらってかまいません。
面接の後
- 翌日にお礼のメールを送る。
- 知らされた期間を過ぎても連絡がなければ、問い合わせる。結果を待つ間も仕事探しを続ける。
- 不採用の場合は、理由についてフィードバックを求め、次に生かす。
採用前の確認(ビザ・各種チェック)
働ける資格(ビザ)の確認:Immigration NZによると、雇用主は海外から来た人を働かせる前に、その人のビザでNZで働けるかを確認しなければなりません。雇用主は、オンラインの確認サービス(VisaView)を使うか、本人のパスポートとビザなどを確認します。多くの人のビザは電子ビザ(eVisa)です(Immigration NZのページ)。自分のビザの就労条件は、応募の前に確かめておきます。
犯罪歴・信用情報の確認:Employment New Zealandによると、雇用主が警察や法務省に犯罪歴を照会するには、応募者の書面の同意が必要です。信用情報の確認(credit check)は、本人の許可があり、仕事に大きな金銭的リスクがある場合に限られます。検査やチェックは差別にならないようにし、プライバシー法(Privacy Act 2020)に従う必要があります(Employment New Zealandのページ)。
採用の申し出(job offer):採用の申し出は書面で、仕事内容を正確に書いて出すよう雇用主に求められています。Tahatūは、給与、開始日、返事の期限、条件(薬物検査、警察の照会、試用期間など)を確かめ、署名する前に書面の雇用契約を読むよう勧めています。今の仕事を辞めるのは、書面の申し出と署名した雇用契約を受け取ってからにするよう案内されています。
雇用契約の内容がわからないときは、Employment New Zealand(0800 209 020)や市民相談所(Citizens Advice Bureau、0800 367 222)に無料で相談できます。権利については最低賃金と労働者の権利を見てください。
手順
- 自分のビザの就労条件を確認する(ビザで働く人)。
- 推薦者を2〜3人決め、引き受けてもらう。
- 英語のCV(できれば2ページ)とカバーレター(1ページ以内)を作る。
- 求人ごとに書き換え、PDFで応募する。
- 面接の前に組織を調べ、STARの形で経験を話す練習をする。
- 面接の翌日にお礼のメールを送り、推薦者に連絡が行くことを伝える。
- 書面の申し出と雇用契約を確認してから署名する。働き始める前にIRD番号を用意する。
日本との違い・注意点
- NZのCVには決まった用紙がありません。Tahatūが挙げるCVの項目に、顔写真や生年月日は含まれていません。画像は使わないよう案内されています。
- 年齢、宗教、政治の信条などは、採用で差別の理由にしてはいけないとされています。面接でこうした質問を受け、差別だと考える場合は、人権委員会に相談できます。
- 推薦者(referees)が選考の一部です。誰に頼むかを早めに決め、連絡が行くことを伝えておきます。
- 面接では、意欲だけでなく、具体的な経験の例(STAR)を求められます。
- 雇用主は、あなたがNZで働けるビザを持っているかを確認します。ビザの条件の判断は、Immigration NZか認可を受けた移民アドバイザー(licensed immigration adviser)に確認してください。