マールボロ・サウンズ(Marlborough Sounds)
マールボロ・サウンズは、南島の北端に広がる入り組んだ海の地域で、玄関口はフェリーが着くピクトンです。クイーン・シャーロット・トラックは、メレトト/シップ・コーブからアナキワまでを歩いて3〜5日、自転車で2〜3日で進む中級のトラックです。一部の区間では通行パス(大人1日NZ$10、2026年10月時点)が必要です。
詳細
マールボロ・サウンズ(Marlborough Sounds)は、南島の北端にある、細長い入り江と島が入り組んだ地域です。主な入り江に、クイーン・シャーロット湾(Queen Charlotte Sound/Tōtaranui)とペロルス湾(Pelorus Sound/Te Hoiere)があります。
DOCのページによると、マオリの伝承では南島はアオラキ(Aoraki)のカヌーで、その沈んだ舳先がこの2つの入り江になったとされています。
ピクトン(Picton)
ピクトンは、南島の北端にある小さな港町です。政府観光局(Tourism New Zealand)のページでは、次のように紹介されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 役割 | 北島と南島を結ぶフェリーの主な玄関口 |
| ウェリントンから | Interislanderのフェリーで3時間30分 |
| ブレナム(Blenheim) | 南へ約25分。NZ最大のワイン産地で、ソーヴィニヨン・ブランで知られる |
| 見どころ | 海の生き物を見るエコツアー、郵便船(The Mail Boat)、カイププ野生生物保護区(Kaipupu Wildlife Sanctuary)、モトゥアラ島(Motuara Island)の鳥の保護区 |
政府観光局によると、世界のグリーンシェル・マッスル(緑イ貝)の多くはマールボロ・サウンズで生産されています。
フェリーの予約や所要時間はクック海峡フェリー、クライストチャーチとピクトンを結ぶ列車は観光列車、ワインはNZのワイン産地を見てください。
クイーン・シャーロット・トラック(Queen Charlotte Track)
DOCのページによると、概要は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 区間 | メレトト/シップ・コーブ(Meretoto/Ship Cove)〜アナキワ(Anakiwa) |
| 日数の目安 | 歩いて3〜5日、マウンテンバイクで2〜3日 |
| 難易度 | 中級(Intermediate) |
| 出発点への行き方 | シップ・コーブへは船で行く。船の事業者がある |
| 終点 | アナキワは車で行ける。ピクトンとの間に船やバスがある |
| キャンプ場 | DOCのキャンプ場が6か所(トイレと水あり)。一年中、事前の予約が必要 |
| その他の宿 | ホステル、キャビン、モーテル、ホテルなど民間の宿もある |
DOCのパンフレットによる区間ごとの目安は次のとおりです。
| 区間 | 距離 | 時間 |
|---|---|---|
| メレトト/シップ・コーブ〜エンデバー・インレット(Endeavour Inlet) | 18.5km | 7時間 |
| エンデバー・インレット〜キャンプ・ベイ(Camp Bay) | 11.5km | 4時間 |
| キャンプ・ベイ〜トレア・サドル(Torea Saddle) | 23km | 8時間 |
| トレア・サドル〜ミスルトウ・ベイ(Mistletoe Bay) | 8km | 4時間 |
| ミスルトウ・ベイ〜アナキワ | 12.5km | 4時間 |
DOCのパンフレットによると、メレトト/シップ・コーブからケネプル・サドル(Kenepuru Saddle)までの区間は、毎年12月1日から2月28日まで自転車が通れません。
通行パス(Q.C.T.L.C. Pass)
トラックの一部は私有地を通ります。DOCによると、ケネプル・サドルからアナキワまでの区間では、土地所有者の協同組合(Queen Charlotte Track Land Cooperative)のパスが必要です。協同組合のサイトによると、ケネプル・サドル、トレア・サドル、テ・マヒア・サドル(Te Mahia Saddle)、アナキワの間を歩く人、自転車で走る人が対象です。パスの料金は、トラックの維持や整備に使われます。
歴史
DOCによると、メレトト/シップ・コーブは、ジェームズ・クック(James Cook)が3回の航海で最も好んで使った拠点です。湾の中には、NZで最後まで残った陸上の捕鯨基地、ペラノ捕鯨基地(Perano Whaling Station)の跡もあります。
手順
- DOCのページで、注意情報と道路の状況を確認する。
- 歩く区間と日数を決め、シップ・コーブへの船とアナキワからの帰りの交通を予約する。
- 泊まる場所を予約する。DOCのキャンプ場は一年中、予約が必要です(DOCの山小屋とキャンプ場)。
- ケネプル・サドルからアナキワまでを通る場合は、Q.C.T.L.C.のパスを買う。
- 水、携帯用のコンロ、雨具を用意する。
費用
Q.C.T.L.C.のパスの料金は次のとおりです(2026年10月時点)。
| 種類 | 料金 |
|---|---|
| 1日パス | NZ$10 |
| 5日パス(連続5日まで) | NZ$18 |
| 年間パス(購入日から1年) | NZ$35 |
| 学校に通う子ども | 無料 |
パスは、ピクトンとブレナムのi-SITE(観光案内所)、ピクトンの船の事業者、サウンズの宿などのほか、オンラインでも買えます。船やキャンプ場の料金は、各事業者とDOCのページで確認してください。
日本との違い・注意点
- トラックの一部は私有地で、通行にはパスが必要です。国立公園のように全て無料で歩けるわけではありません。
- DOCによると、トラック沿いでたき火はできません。サウンズは一年中、火の使用が制限される地域です。調理には携帯用のコンロを使います。
- 水は区間によって少ないため、十分に持ちます。DOCは、飲み水を処理するか、ろ過するか、3分間煮沸するよう案内しています(ジアルジアの危険があります)。
- 夏の終わりから秋はスズメバチ(wasp)が多くなります。DOCは、刺されてアレルギーが出る人は抗ヒスタミン薬を持つよう勧めています。野生のブタやヤギに出会うこともあります。
- DOCは、マールボロとカイコウラで悪天候による道路の被害が多いとして、出発前に道路の状況を確認するよう呼びかけています。
- 犬の同伴の条件は、DOCのページで最新の情報を確認してください。