NZのワイン産地と品種(New Zealand wine regions)
NZのワイン産地は、北のノースランドから南のセントラル・オタゴまで南北1,600kmに広がります。最大の産地はマールボロ(ソーヴィニヨン・ブラン)で、ホークスベイ、セントラル・オタゴ、ワイララパなども知られています。ラベルに産地名や品種名を書くには、85%以上がその産地・品種である必要があります。ワイナリー巡りを考えている旅行者と在住者向けです。
詳細
NZのワイン産地は、ほぼ亜熱帯のノースランドから、最も南のセントラル・オタゴまで、南北1,600kmに広がっています。どのぶどう畑も海から130km以内にあります。NZワイン全体の特徴や主な品種はNZワインにまとめています。
ここでは、NZのワイン業界の全国団体、ニュージーランド・ワイングローワーズ(New Zealand Winegrowers)の説明をもとに、主な産地を紹介します。
北島の主な産地
| 産地 | 特徴 | 主な品種 | 主な地区 |
|---|---|---|---|
| ノースランド(Northland) | ほぼ亜熱帯の、湿度が高く暖かい気候 | ― | ― |
| オークランド(Auckland) | 1900年代の初めに、クロアチア、レバノン、イングランドから来た人たちが始めた。火山性の粘土質の土壌 | シャルドネ、赤のブレンド、シラー、ピノ・グリ | ワイヘケ島(Waiheke Island)、西オークランド、マタカナ(Matakana) |
| ギズボーン(Gisborne) | NZで最も日照と気温が高い地域の一つ。NZで最初に日の出を見る場所 | シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、ピノ・グリ、ゲヴュルツトラミネール | オーモンド(Ormond)、パトゥタヒ(Patutahi)、マヌトゥケ(Manutuke) |
| ホークスベイ(Hawke’s Bay) | 2番目に大きい産地。1851年にぶどうが初めて植えられた | 赤のブレンド、シャルドネ、シラー | ギンブレット・グラヴェルズ(Gimblett Gravels)など |
| ワイララパ(Wairarapa) | ウェリントンから車か電車で1時間あまり。小規模な生産者が多い | ピノ・ノワール、ソーヴィニヨン・ブラン、シャルドネ、シラー | マスタートン(Masterton)、グラッドストーン(Gladstone)、マーティンボロー(Martinborough) |
南島の主な産地
| 産地 | 特徴 | 主な品種 | 主な地区 |
|---|---|---|---|
| ネルソン(Nelson) | 南島の北端。日照が多く、海に守られた穏やかな気候 | ピノ・ノワール、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン | モウテレ・ヒルズ(Moutere Hills)、ワイメア平野(Waimea Plains) |
| マールボロ(Marlborough) | 最大の産地。約31,000haで、全国のぶどう畑の約3分の2。晴れの日が多く乾燥している | ソーヴィニヨン・ブラン、ピノ・ノワール、シャルドネ | ワイラウ・バレー(Wairau Valley)、アワテレ・バレー(Awatere Valley)、サザン・バレーズ(Southern Valleys) |
| ノース・カンタベリー(North Canterbury) | ― | ピノ・ノワール、リースリング、シャルドネ | ― |
| ワイタキ・バレー(Waitaki Valley) | 南太平洋と南アルプスの間 | ― | ― |
| セントラル・オタゴ(Central Otago) | NZで最も南の産地。寒暖の差が大きい厳しい気候 | ピノ・ノワール、シャルドネ、リースリングなど | ギブストン(Gibbston)、バノックバーン(Bannockburn)、クロムウェル(Cromwell)、ワナカ(Wānaka)など |
このほか、国内の各地に小さなぶどう畑があります。各産地の詳しい説明はNew Zealand Winegrowersの産地のページで確認できます。
産地の歴史の例
- マールボロは、1980年代にソーヴィニヨン・ブランでNZワインを世界に知らせました。
- ワイララパでは1883年にぶどうが植えられましたが、1905年に禁酒運動の影響で途絶えました。今のワイン造りは1970年代の終わりからです。
- セントラル・オタゴは1950年代から再びワイン造りが始まり、1970年代に本格的になりました。
ラベルの産地名・品種名の決まり
第一次産業省(MPI)によると、ワインのラベルに品種、収穫年(vintage)、産地を書くときは、そのワインの85%以上がその品種・年・産地のものである必要があります。
| ラベルの例 | 意味 |
|---|---|
| Pinot Noir | 85%以上がピノ・ノワール |
| 2024 Marlborough Pinot Noir | 85%以上が、2024年に収穫したマールボロ産のピノ・ノワール |
| 品種を並べたブレンド | 合わせて85%以上がその品種。量の多い順に書く |
産地名は、地理的表示(Geographical Indication、GI)として登録されているものがあります。知的財産庁(IPONZ)によると、登録されたGIをワインに使うには、85%以上がその産地のぶどうで、残りもNZ産のぶどうである必要があります。「New Zealand」「North Island」「South Island」もGIとして登録されています。
ラベルには、原産国、アルコール度数、標準飲酒量(standard drinks)も表示されます。750mlでアルコール度数12.5%のワインは、約7.4標準飲酒量です。