DOCの山小屋とキャンプ場(DOC huts and campsites)
自然保護省(DOC)は全国で950以上の山小屋(ハット)とキャンプ場を管理しています。予約が必要なハットと先着順のハットがあり、先着順のハットはハットチケットか年間パス(Backcountry Hut Pass)で払います。寝袋や調理器具、食料は自分で持って行きます。トランピングやキャンプをする旅行者と在住者向けです。
詳細
NZの国立公園や保護地には、自然保護省(DOC、Department of Conservation)が管理する山小屋(ハット、hut)とキャンプ場があります。DOCのページによると、ハットは全国に950以上あります。泊まる場所としてだけでなく、悪天候のときの避難場所にもなります。
グレートウォークのハットとキャンプ場の予約は、グレートウォーク一覧と予約で詳しく説明しています。
ハットの種類
DOCはハットを次の区分に分けています。
| 区分 | 主な設備 | 予約 |
|---|---|---|
| グレートウォーク(Great Walks) | マットレス、水、トイレ、手洗い、燃料付きの暖房。場所により照明、調理設備、管理人(warden) | シーズン中は必要 |
| 個別料金(Individually priced) | ハットごとに異なる。人気のハットや、山岳地のサービス付きハット(serviced alpine huts)など | 必要 |
| サービス付き(Serviced) | マットレス、水、トイレ、手洗い、燃料付きの暖房。場所により調理設備、管理人 | ハットにより必要 |
| スタンダード(Standard) | マットレス、水、トイレ。森林限界より低い場所では薪ストーブ | ハットにより必要 |
| ベーシック・ビビー(Basic huts/bivvies) | ごく簡単な避難小屋 | 不要 |
| クラブ(Club huts) | 山岳会などが管理。マットレス、水、トイレ、手洗いなど | 一部で必要 |
ハットごとの区分と予約の要否は、DOCの各ハットのページで確認します。
予約が必要なハットと先着順のハット
DOCのハットは、次の2つに分かれます。
- 予約が必要なハット(bookable huts):事前に予約し、予約のときに支払います。
- 先着順のハット(first-come, first-served huts):予約はできません。行く前に支払いを済ませます。
先着順のハットの支払い方法は2つあります。
| 方法 | 内容 |
|---|---|
| ハットチケット(Backcountry Hut Ticket) | 1泊ごとに使う券。ときどき泊まる人向け |
| 年間パス(Backcountry Hut Pass) | 12か月間、多くのサービス付き・スタンダードのハットに何泊でも泊まれる |
ハットチケットは、予約が必要なハットの予約には使えません。年間パスは、予約にも使えます。
ハットチケットの使い方
- DOCのビジターセンターや、販売店で買います。
- 旅に持って行き、ハットにある料金箱(honesty box)に入れます。
- 複数の券を組み合わせて、料金に合わせます。
2026年11月1日からは、予約のいらないハットのハットチケットを、DOCのオンライン予約システムでも買えるようになります。紙のチケットは、移行期間として2027年11月1日まで使えます。詳しくはDOCのハットチケットのページで確認してください。
年間パス(Backcountry Hut Pass)の条件
- 購入時に指定した日から12か月間有効です。
- 使い始める1か月前から買えます。
- DOCのオンライン予約システムか、ビジターセンターで買えます。
- 使えないハットがあります。対象外のハットは各ハットのページか、DOCの対象外リストで確認します。
- テ・アラロア(Te Araroa)を歩く人は、このパスではなく、テ・アラロア・トラスト(Te Araroa Trust)の専用パスを使います。
- 払い戻しは、購入から48時間以内で、予約に使っておらず、開始日の前である場合に限られます。
詳しくはDOCの年間パスのページで確認してください。
ハットにあるもの・ないもの
DOCのページによると、一般的なハットの設備は次のとおりです。
| ある | ない |
|---|---|
| 寝台(1人あたり幅75cmの共同の寝台)、トイレ(多くはくみ取り式か堆肥式)、水(雨水や川の水)、暖房(ガスか薪)、宿泊者名簿(hut book)、ほうきなどの掃除道具 | 食料、調理器具、鍋、寝具(シーツや毛布)、シャワー、トイレットペーパー、ごみ箱 |
持って行くものは次のとおりです。
- 寝袋
- 調理器具と鍋
- 食料
- トイレットペーパー
- ごみ用とリサイクル用の袋2枚
ハットでのマナー
DOCは、ハットの使い方として次の点を挙げています。
- 宿泊者名簿(hut book)に必ず記入する。捜索救助のときに役立ちます。
- ごみはすべて持ち帰る(Carry it in, carry it out)。
- 後から着いた人のために場所を空ける。寝ている人がいるときは静かにする。
- 泥の付いた靴は外に置く。
- ガスを使うときは窓を開ける(一酸化炭素中毒を防ぐため)。ガスの暖房は夜は消す。
- 火のそばを離れない。出発前に火を完全に消し、使った分の薪を補充する。
- 屋内は禁煙(電子たばこも含む)。犬はハットに入れない。
- DOCの許可なくドローンを飛ばさない。
- 出発前に掃除し、ドアと窓を閉める。
DOCのキャンプ場
DOCはキャンプ場も運営しています。DOCのページによると、区分は次のとおりです。
| 区分 | 主な設備 |
|---|---|
| サービス付き(Serviced) | 水洗トイレ、水道、調理台、温水シャワー、ごみ回収 |
| スタンダード(Standard) | トイレと水。ほかの設備は場所により異なる |
| ベーシック(Basic) | 簡易トイレ。水はタンク、川、湖の水のことがある |
| バックカントリー(Backcountry) | トイレと水。場所によりテーブルや調理用の小屋 |
| グレートウォーク(Great Walk) | 約60か所。トイレ、手洗い、水 |
予約の要否はキャンプ場ごとに違います。車で泊まる場合のルールはフリーダムキャンプのルールとキャンピングカーも読んでください。
手順
- 歩くトラックと泊まるハット・キャンプ場を決め、DOCの各ページで区分と予約の要否を確認する。
- 予約が必要な場所は、DOCのオンライン予約で予約して支払う。
- 先着順のハットに泊まる場合は、出発前にハットチケットか年間パスを用意する。
- 寝袋、調理器具、食料、ごみ袋を準備する。
- 現地では宿泊者名簿に記入し、ハットチケットは料金箱に入れる。
費用
料金は1人1泊あたりです(2026年10月時点のDOCのページの記載)。年齢の区分は、大人が18歳以上、子ども(youth)が5〜17歳、幼児が0〜4歳です。
ハット
| 区分 | 大人 | 子ども | 幼児 |
|---|---|---|---|
| サービス付き | NZ$25 | NZ$12.50 | 無料 |
| サービス付き(ハットの外でキャンプ) | NZ$12.50 | NZ$6.25 | 無料 |
| スタンダード | NZ$15 | NZ$7.50 | 無料 |
| スタンダード(ハットの外でキャンプ) | 無料 | 無料 | 無料 |
| ベーシック・ビビー | 無料 | 無料 | 無料 |
| グレートウォーク、個別料金、クラブ | ハットごとに異なる | ハットごとに異なる | ハットごとに異なる |
サービス付きのハットは、季節により料金が変わる場合があります。グレートウォークのハットは、海外からの旅行者とNZ在住者で料金が違うことがあります。
年間パス(Backcountry Hut Pass)
| 種類 | 料金(12か月) |
|---|---|
| 大人(18歳以上) | NZ$160 |
| 子ども(5〜17歳) | NZ$80 |
| 幼児(0〜4歳) | 無料 |
一部の団体の会員には割引があります。
キャンプ場
| 区分 | 大人 | 子ども | 幼児 |
|---|---|---|---|
| サービス付き(電源なし) | NZ$25 | NZ$12.50 | 無料 |
| サービス付き(電源付き) | NZ$20〜28 | NZ$10〜14 | 無料 |
| スタンダード | NZ$10〜20 | NZ$5〜10 | 無料 |
| ベーシック | 無料 | 無料 | 無料 |
| バックカントリー、グレートウォーク | 場所ごとに異なる | 場所ごとに異なる | 場所ごとに異なる |
日本との違い・注意点
- 多くのハットには管理人がいません。食事や寝具は出ないので、寝袋、調理器具、食料を持って行きます。
- 先着順のハットは、満員でも予約で場所を確保できません。テントを持って行くなど、泊まれない場合に備えてください。
- ハットにごみ箱はありません。ごみはすべて持ち帰ります。
- ハットチケットは2026年11月1日からオンラインでも買えるようになります。紙のチケットは2027年11月1日まで使えます。
- 天気は急に変わります。山歩きの基本はNZの国立公園で確認してください。