嵐と洪水への備え(Storms and floods)
NZの悪天候の警報はMetServiceが出し、見通し(Outlook)、注意報(Watch)、オレンジ警報、赤警報の段階があります。嵐の前は飛ばされそうな物を固定し、3日以上自宅で過ごせる備えをします。洪水では水の中を歩いたり車で通ったりせず、警報を待たずに高い場所へ移ります。NZに住む人・旅行者向けです。
詳細
NZでは、強風、大雨、雷雨、洪水が各地で起きます。政府の防災情報サイトGet Readyは、非常時には3日以上自宅から出られないこともあるとして、日頃の備えを勧めています。
気象警報:MetService
MetService(Meteorological Service of New Zealand)は、政府が認めた唯一の悪天候の警報の発表機関です。防災当局(Civil Defence)と救急機関も、MetServiceの注意報・警報をもとに動きます(MetServiceのページ)。Get Readyは、MetServiceの段階を次のように説明しています。
| 段階 | 出されるとき | すること |
|---|---|---|
| 見通し(Outlook) | 3〜6日先に悪天候のおそれがあるが、不確かなとき | 注意を保つ |
| 注意報(Watch) | 悪天候のおそれはあるが、差し迫っていない・確実ではないとき | 注意を保つ |
| オレンジ警報(Orange Warning) | 悪天候の基準に達する見込みで、混乱や危険が出るおそれがあるとき | 行動する |
| 赤警報(Red Warning) | 極端な天候で、大きな影響と混乱が見込まれるとき | すぐに行動する |
予報と警報の見方は天気予報と気象警報も見てください。
防災当局からの情報
防災当局は、ラジオ、テレビ、ウェブサイト、SNS、アプリ、サイレンなど、いくつもの方法で情報を出します。携帯電話には緊急速報メール(Emergency Mobile Alert)が届きます。電波が届かないときは、Govt.nzアプリでインターネット経由で受け取れます(NEMAのページ)。詳しくは緊急速報メールを見てください。
ただし、公式の警報が間に合わないこともあります。洪水では、危ないと感じたら警報を待たずに行動するよう案内されています。
嵐の前に
- MetServiceの予報をこまめに確認する。
- トランポリンなど重い屋外の物を固定する。飛ばされて危険になる物は片付ける。
- 木を定期的に点検し、強風で折れそうな枝を切る。
- 雷雨のときに集まる、窓・天窓・ガラス戸のない部屋を決めておく。
- 防水シート、板、ダクトテープなど補修の材料と、非常用品を用意する。
- 住宅保険・家財保険の内容を定期的に見直す。
嵐のとき
- 屋内にいる。外を歩かない。必要なとき以外は運転しない。
- ドアと窓を閉め、カーテンを引いて、割れたガラスでのけがを防ぐ。
- 浴槽、蛇口、流しを使わない。金属の水道管は電気を通すことがある。
- 小さな電化製品はコンセントを抜く。停電したら大きな電化製品も抜く。
- ペットは屋内に入れる。
- ラジオや、地域の防災当局(Civil Defence Emergency Management Group)のオンラインの情報を確認する。
竜巻のときは、地下室か1階の内側の部屋で、丈夫な家具の下に入ります。外にいるときは、近くのくぼみなど低い場所に伏せて頭を守ります。車で竜巻から逃げようとしたり、車の下に入ったりしないでください。
嵐の後
- けががないか確かめ、必要なら応急手当をする。
- 電線は、地面に落ちていても、すべて電気が通っているものとして扱う。
- 損害の写真を撮り、すぐ保険会社に連絡する。
洪水の前に
洪水のとき
- 水が上がってきたら、すぐ高い場所へ移る。
- 洪水の水の中を歩いたり、泳いだり、車で通ったりしない。洪水の死亡事故の多くは、車で水の中を通ろうとして起きています。
- 洪水の水は、農場の排水、化学物質、下水で汚れているものとして扱う。
- 防災当局の指示に従い、危ないと感じたら自分から避難する。
- 貴重品や危険な物は床より高い所へ移す。避難するときはペットも連れて行く。
洪水の後
- 防災当局や救急機関が安全と言うまで、家に戻らない。
- 床や地面は滑りやすく、がれきがあることがある。足元を見て歩く。
- 洪水の水に触れた食べ物と飲み水は、缶詰も含めて捨てる。
- 水道水は、安全と発表されるまで飲まない。煮沸の指示(boil water notice)が出たら従う。
- 濡れたままだと2日でカビが生えることがある。片付けでは、マスク、ゴーグル、手袋、保護服を着ける。
- 片付ける前に損害の写真を撮り、すぐ保険会社に連絡する。
保険の補償
自然災害委員会(NHC)の補償は、嵐や洪水については土地だけが対象です。家(建物)の損害は民間の住宅保険の補償になります(NHCのページ)。詳しくは自然災害委員会(NHC)、住宅保険、家財保険を見てください。
手順
- MetServiceの予報と警報を確認する習慣をつける。
- 住まいの洪水のおそれと避難経路を確かめる。
- 非常用品と補修の材料を用意し、屋外の物を固定する。
- オレンジ警報や赤警報が出たら、外出を控え、防災当局の情報を確認する。
- 水が上がってきたら、警報を待たずに高い場所へ移る。
- 被害が出たら、片付ける前に写真を撮り、保険会社に連絡する。
日本との違い・注意点
- NZの悪天候の警報は、見通し・注意報・オレンジ警報・赤警報の段階で出ます。赤警報は、すぐに身を守る行動が必要な段階です。
- 嵐・洪水のNHCの補償は土地だけです。家と持ち物の損害は、自分の住宅保険・家財保険で備えます。
- 命に危険があるときは111に電話します(111に電話するとき)。