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自然・防災 / 気候

NZの気候変動(Climate change in New Zealand)

夏12–2月秋3–5月冬6–8月春9–11月
概要

NZの年平均気温は1909年から2022年までに約1.26℃上がりました。NZの温室効果ガスの排出は農業が約半分を占めます。法律で2050年までの削減目標を定め、排出量取引制度(NZ ETS)などで削減を進めています。

詳細

観測されている変化

環境省(MfE、Ministry for the Environment)の報告書「Our atmosphere and climate 2023」では、次の変化が報告されています。

項目内容
気温年平均気温は1909年から2022年までに1.26℃(±0.27℃)上昇
暑い年記録上最も暑い10年のうち8年が、直近の10年間
最も暑い日人が多く住む地域で、1年で最も暑い日の気温が過去20年で0.5℃以上上昇
雨1960〜2022年に、30地点のうち15地点で年間雨量が増え、8地点で減った。南は雨が多くなり、北と東は乾燥する傾向
大雨2007〜2017年の被害が大きかった洪水10件のうち9件が、大気の川(atmospheric river)によるもの

NZの温室効果ガスの排出

MfEの温室効果ガス・インベントリ(1990〜2024年)によると、2024年の排出量は次のとおりです。

項目2024年
総排出量(gross)7,580万トン(CO2換算)。2023年より0.1%減
純排出量(net、森林の吸収などを差し引いた量)5,480万トン(CO2換算)。2023年より2%減

総排出量は2006年が最も多く、2019年以降はおおむね減っています。

部門別・ガス別の割合は次のとおりです。

部門割合ガス割合
農業53%メタン48%
エネルギー38%二酸化炭素41%
一酸化二窒素9%

農業の割合が大きく、家畜から出るメタンが多いのがNZの特徴です。

2050年の削減目標

NZは、気候変動対応法(Climate Change Response Act 2002)で2050年の目標を定めています。気候変動委員会(Climate Change Commission)のページによると、目標は次のとおりです。

対象目標
生物由来のメタン以外の温室効果ガス2050年までに実質ゼロ(net zero)以下にし、その後も維持
生物由来のメタン(biogenic methane)2030年までに2017年比で10%以上削減
生物由来のメタン2050年までに2017年比で14〜24%削減し、その後も維持

生物由来のメタンは大気中での性質がほかのガスと違うため、別の目標になっています。2050年のメタンの目標は、2025年12月の法改正(Climate Change Response (2050 Target and Other Matters) Amendment Act 2025)で、それまでの「24〜47%削減」から変わりました(2026年10月時点)。

排出量取引制度(NZ ETS)

排出量取引制度(NZ ETS、New Zealand Emissions Trading Scheme)は、排出を減らすための政府の仕組みの1つです。気候変動委員会のページによると、仕組みは次のとおりです。

  • NZユニット(NZU)1単位は、二酸化炭素1トン、またはほかの温室効果ガスの同じ量にあたります。
  • 対象の部門の事業者は、排出1トンごとに1 NZUを政府に納めます。
  • 森林は二酸化炭素を吸収するため、森林の所有者はユニットを得られます。
  • 政府はユニットの供給量を決め、時間とともに減らします。価格は需要と供給で決まります。
  • 農業以外の全ての部門が、この制度を通じて排出の費用を負担しています。

日本との違い・注意点

  • NZの排出は、農業が半分以上を占めるのが特徴です。そのため、農業から出るメタンには別の目標が設けられています。
  • NZの目標は、生物由来のメタンとそれ以外のガスを分けて決めています。
  • 目標や制度は法改正で変わることがあります。最新の情報は気候変動委員会や環境省のページで確認してください。
  • 洪水などの災害リスクがある地域かどうかは、住む地域と洪水も参考にしてください。

関連項目

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