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住まい / 地域選び

洪水リスクの調べ方(Flood risk)

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概要

NZで家を借りる・買う前には、住所ごとの洪水のおそれを、カウンシルの洪水マップ、LIM(土地情報の報告書)、Natural Hazards Portalで確かめられます。2025年10月からLIMには自然災害の情報をまとめた欄が設けられました。全国の洪水マップは2027年5月に一般公開の予定です。

詳細

洪水のおそれは、同じ町の中でも住所によって大きく違います。NZでは、地域のカウンシル(council、自治体)が洪水の情報を持っていて、多くは無料で公開しています。住む地域の選び方の全体は住む地域の選び方を見てください。

主な調べ方

調べ方出しているところわかること費用
カウンシルの洪水マップ地域のカウンシル・地方カウンシル浸水しやすい範囲、雨水の流れ道など無料が多い
LIM(Land Information Memorandum)物件がある地域のカウンシルカウンシルが把握している自然災害の情報有料(カウンシルごとに違う)
Natural Hazards PortalNatural Hazards Commission(Toka Tū Ake)過去の自然災害の保険請求の記録など無料

カウンシルの洪水マップ

オークランド:オークランド・カウンシルは、家を買う前や雨水の設備を計画する前に、Flood Viewerで洪水のおそれを確かめるよう案内しています。無料で、スマートフォンでも使えます。

地図で見られる主な情報内容
氾濫原(flood plains)洪水になりやすい平らな土地
浸水しやすい地域(flood prone areas)大雨のときに水がたまりやすい場所
地表の雨水の流れ道(overland flow paths)大雨のときに地面を流れる水の通り道
沿岸の浸水(coastal inundation)海からの浸水のおそれがある地域

カウンシルの説明では、氾濫原は1年に1%の確率で起こる洪水(いわゆる「100年に1度の洪水」)を基準にしています。地形によっては、もっと頻繁に浸水する場所もあります。地図は更新が続いているので、定期的に確かめるよう案内されています(カウンシルのページ、OurAucklandの記事)。

ウェリントン地方:グレーター・ウェリントン地方カウンシル(Greater Wellington Regional Council)は、地方の川の洪水ハザードマップを無料のオンラインツールで公開しています。ただし、このツールは個別の物件のLIMの代わりにはならないと説明しています(Greater Wellingtonのページ)。

そのほかの地域:洪水の情報は、市や地区のカウンシル(district council・city council)と地方カウンシル(regional council)の両方が持っていることがあります。住所の地域の両方のサイトで確認してください。

全国の洪水マップ(New Zealand Flood Map)

環境省(Ministry for the Environment)は、全国の洪水の情報をまとめた「New Zealand Flood Map」を作っています。2026年10月時点の予定は次のとおりです。

  • 2026年末:カウンシルの洪水データをまとめたものを、専門家向けに公開
  • 2027年5月:最初の版を一般に公開

川、大雨、海による洪水が、今と将来にどこで起こりやすいかを示す予定です。今は地域によって洪水の情報の詳しさに差があることが、作る理由として挙げられています。詳しくは環境省のページで確認してください。

LIMの自然災害の情報

LIMは、地方自治体公文書・会議法(Local Government Official Information and Meetings Act 1987)の第44A条に基づく報告書です。カウンシルが把握している土地の特徴として、浸水(inundation)、浸食、地盤沈下などを載せることになっています。

2025年10月から、法律の改正と新しい規則により、LIMの自然災害の情報が変わりました。各カウンシルの案内によると、主な点は次のとおりです。

  • 自然災害の情報をまとめた欄が設けられ、全国で同じ形式になった
  • 洪水、沿岸の浸水(海面上昇を含む)、浸食、地すべりなどの情報を載せる
  • カウンシル自身の記録だけでなく、地方カウンシルなどほかの機関の情報も含める
  • ハザードマップやオンラインの情報へのリンクを、ある場合は載せる

一方で、LIMの中で物件ごとのリスク評価まで示す義務はないとされています(ファンガーレイ地区カウンシルのページ)。LIMの申し込みと費用はLIMと建物検査を見てください。

Natural Hazards Portal

Natural Hazards Portalでは、1997年以降に支払いが済んだ自然災害の保険請求(EQCover)を地図で見られます。請求の種類(土地か建物か)もわかります。

ただし、審査中の請求は載りません。請求の記録がないことは、安全であることを意味しません。Natural Hazards Commissionは、記録をきっかけに、被害がきちんと直されたかを確かめるよう勧めています(Natural Hazards Commissionのページ)。

保険で補償される範囲

Natural Hazards Commissionの補償(NHCover)は、嵐や洪水については土地だけが対象です。家(建物)の被害は、民間の住宅保険の補償になります。土地の補償の対象は、家の下の土地、家から8m以内の土地、家から60m以内の主な通路(車道など)の下の土地などです(Natural Hazards Commissionのページ)。

保険の詳細は住宅保険、賃貸の人は家財保険を見てください。

洪水への備え

政府の防災情報サイトGet Readyは、次のことを勧めています(Get Readyのページ)。

  • 住む地域の洪水のおそれを、地域のカウンシルで確かめる
  • 住宅保険・家財保険の内容を定期的に見直す
  • 避難の計画と、高い場所への避難経路を確かめておく
  • 自宅で3日以上過ごせる備えをする
  • 水が上がってきたら、警報を待たずに高い場所へ移る
  • 洪水の水の中を歩いたり、泳いだり、車で走ったりしない。洪水による死亡の多くは、車で水の中を通ろうとして起きている
  • 洪水の水は、農場の排水、化学物質、下水で汚れている

地震や津波もあわせた日頃の備えは地震・津波への備えを見てください。

手順

  1. 住所の地域のカウンシルと地方カウンシルのサイトで、洪水マップを確かめる(オークランドはFlood Viewer)。
  2. Natural Hazards Portalで、過去の保険請求の記録を確かめる。
  3. 買う場合は、カウンシルにLIMを申し込み、自然災害の欄を読む。
  4. 現地を訪れ、低い土地か、近くに川や水路があるかを自分の目で確かめる。
  5. 洪水のおそれがある物件では、住宅保険・家財保険の補償の内容を保険会社に確認する。

費用

項目金額(2026年10月時点)
カウンシルの洪水マップ(オークランドのFlood Viewerなど)無料
Natural Hazards Portal無料
LIMカウンシルごとに違う(LIMと建物検査を参照)

日本との違い・注意点

  • NZの洪水の情報は、カウンシルごとに作り方も詳しさも違います。2026年10月時点では、全国でまとめた一般向けの洪水マップはまだ公開されていません。
  • 市や地区のカウンシルと地方カウンシルが、別々に情報を持っていることがあります。両方を確認してください。
  • 洪水マップは「その時点でわかっている情報」です。地図で色が付いていない場所でも、浸水しないとは限りません。
  • オークランド・カウンシルの調査では、賃貸で家主から災害の情報が伝えられないこともあると報告されています(OurAucklandの記事)。借りる人も自分で確かめてください。
  • 物件ごとのリスクの判断は、カウンシル、保険会社、弁護士などの専門家に相談してください。

関連項目

内容の誤りや古い情報に気づいたら、教えてください。公式の情報と照らし合わせて修正します。 誤りを報告する