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マオリ文化 / テレオ・マオリ

マオリ語の発音(Te reo Māori pronunciation)

Aa あ kia ora
概要

マオリ語は、15文字のアルファベットで書き、つづりと発音の対応がほぼ一定です。母音には短い音と長い音があり、長い音はマクロン(ā など)で表します。「wh」は英語のfに近い音、「ng」は英語のsingerのngの音です。地名や人の名前を正しく読みたい人に向けた解説です。

詳細

基本のあいさつと発音の概要はテレオ・マオリの基本表現と地名の読み方にまとめています。この記事では、発音をもう少し詳しく説明します。

アルファベット(15文字)

政府の百科事典Te Araによると、マオリ語のアルファベットは15文字です。

種類文字
母音(5つ)a、e、i、o、u
子音(8つ)h、k、m、n、p、r、t、w
2文字で1つの音を表すもの(2つ)ng、wh

政府機関Education New Zealandの留学生向けサイト(NauMai NZ)は、英語と違い、マオリ語の単語は発音のしかたがとても一定していると説明しています。つづりの読み方を覚えれば、初めて見る言葉もほぼ読めます。

母音:短い音と長い音

5つの母音には、それぞれ短い音と長い音があります。マッセー大学(Massey University)の発音ガイドでは、英語の単語を使って次のように説明しています。カタカナは目安です。

短い母音英語での目安長い母音英語での目安
a(ア)but の uā(アー)bar の ar
e(エ)vet の eē(エー)dairy の ai
i(イ)beat の eaī(イー)peel の ee
o(オ)walk の aō(オー)bore の or
u(ウ)to の oū(ウー)too の oo

英語の例えは説明する機関によって少しずつ違います。実際の音は、音声付きの教材で確認するのが確実です。

マクロン(長い母音の印)

Te Araによると、今の表記では、長い母音にマクロン(macron、文字の上の横線)を付けるのが決まりです(ā、ē、ī、ō、ū)。昔は長い母音に印を付けないか、「aa」「ee」のように母音を2つ重ねて書いていました。

マクロンがあるかないかで、意味が変わる言葉があります。

言葉意味
anāほら、ここに
ana洞窟

この例はEducation New Zealandのサイトによります。マッセー大学のガイドも、長い母音と短い母音で言葉の意味がまったく変わることがあるため、長い母音にはマクロンを付けることが大切だとしています。

母音が続くとき

マッセー大学のガイドによると、違う母音が2つ並ぶときは、それぞれの母音の音を保ったまま、つなげて発音します。ウェリントンのヴィクトリア大学(Victoria University of Wellington)のガイドは、au、ao、ea、oi、ua のような母音の組み合わせはよく出てくると説明しています。

たとえば「Aotearoa(アオテアロア)」は、a・o・e・a・o・a の母音を1つずつ発音します。

注意したい子音

多くの子音は英語に近い音ですが、次の音には注意が必要です。

文字発音の目安
wh多くの方言で、英語の f に近い音。ヴィクトリア大学のガイドによると、もともとは英語の whisper の wh に近い音だった
ng英語の singer の ng と同じ1つの音。単語の最初にも来る(例:Ngāi Tahu)
r舌先を軽くはじく「ふるえる r」。英語の r とは違う
tヴィクトリア大学のガイドによると、a、e、o の前ではやわらかく d に近い音、i、u の前では少し s がかった音になる

ロトルア・レイクス・カウンシル(Rotorua Lakes Council)の資料も、wh は f のように、ng は singer のように発音すると説明しています。

地域による違い

Te Araによると、NZのマオリ語には大きく3つの方言のまとまりがあります。北島東部、北島西部、南島です。地域によって、次のような発音の違いがあります。

地域・部族発音の違い
ンガーイ・トゥーホエ(Ngāi Tūhoe)ng を n と発音する
ンガーイ・タフ(Ngāi Tahu)ng を k に置き換える
ファンガヌイとタラナキの部族wh を、w のあとに声門閉鎖(息を一瞬止める音)を付けて発音する
ノースランドの一部whaka の wh を h と発音する(whakahaere が hakahaere のように聞こえる)

地元の人の発音が上の表と違って聞こえることがあるのは、このためです。

発音を調べる・練習する

  • マオリ語委員会(Te Taura Whiri i te Reo Māori):マオリ語の再生(revitalisation)を目的とする機関です。学習用のレッスンをreomaori.co.nzにまとめています。Education New Zealandのサイトは、発音を詳しく学ぶ方法として、委員会の音声の資料を紹介しています(マオリ語委員会のサイト)。
  • テ・アカ・マオリ語辞典(Te Aka Māori Dictionary):マオリ語と英語の両方向で引けるオンライン辞典です。植物や動物、星の名前なども載っていて、アプリと本もあります(Te Akaのサイト)。

マオリ語の学び方はテレオ・マオリを学ぶ、地名の読み方はマオリ語の地名を見てください。

日本との違い・注意点

  • カタカナで書いたマオリ語は目安です。マクロンの長い音、wh、ng、r などはカタカナでは正確に表せません。
  • マクロンを省くと別の言葉になることがあります。名前や地名を書くときは、マクロンを付けた正しいつづりを確認しましょう。
  • wh は多くの方言で f に近い音です。英語のつづりの読み方に引きずられないよう注意しましょう。
  • 発音には地域差があります。迷ったときは、地元の人の言い方に合わせましょう。

関連項目

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