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マオリ文化 / テレオ・マオリ

マオリ語の地名の読み方(Māori place names)

概要

NZの地名の多くはマオリ語です。母音は5つとも読み方が決まっていて、whは「f」に近い音、マクロン(ā など)は長く読む印です。いくつかの地名は、祖先の名前や伝承に由来します。旅行者やNZに住む人が地名を読むときの手引きです。

詳細

あいさつなど基本の表現はテレオ・マオリの基本表現と地名の読み方にまとめています。この記事では、地名を読むときのポイントと、由来がはっきりしている地名の例を紹介します。

読み方の基本

マオリ語には短い母音5つ(a、e、i、o、u)と長い母音5つ(ā、ē、ī、ō、ū)があります。子音はh、k、m、n、p、r、t、wの8つで、ほかに2文字で1つの音を表すwhとngがあります(NauMai NZのページ)。

NZHistoryのページでは、次のように説明しています。

文字読み方の目安
afar の a(「ア」)
edesk の e。短くはっきり(「エ」)
ifee・me・see の ee(「イ」)
oawe の aw。「オウ」とは読まない(「オ」)
usue・boot の u(「ウ」)
r巻き舌にしない。英語の l に近い音
t英語の t より d に近い音
wh現在の標準的な発音は f に近い音
ngsinger の ng。finger の ng のようには読まない

英語のつづりの読み方ではなく、ローマ字に近い感覚で1音ずつ読むと近くなります。たとえばWhanganui(ファンガヌイ)のwhは「f」に近い音です。

マクロンは長く読む印

母音の上の横線(マクロン)は、その母音を長く読む印です。同じつづりでもマクロンの有無で意味が変わる言葉があります。現在の表記では、長い母音にマクロンを付けるのが決まりです(Te Araのマオリ語のページ)。

地名の公式な表記にもマクロンが付けられています。たとえば、2025年10月にはホークスベイ地方で700を超えるマオリ語の地名が公式の名前になり、そのうち300以上はマクロンを付けた表記に改められました(LINZのお知らせ)。公式の名前は、公的な文書や連絡で使わなければなりません。

地域による発音のちがい

発音には地域差があります(Te Araのページ)。

  • ガーイ・トゥーホエ(Ngāi Tūhoe)はngを「n」と発音します。
  • 南島のガーイ・タフ(Ngāi Tahu)はngを「k」に置きかえます。
  • ファンガヌイやタラナキの部族では、whを「w」と声門閉鎖音で発音します。
  • ノースランドの一部では、「whaka」のwhを「h」と発音します。

由来が分かっている地名の例

地名の多くは、いくつかの言葉の組み合わせでできています。ただし、言葉を分解しただけでは本当の由来が分からないこともあります。下の例は、公的な資料に由来が書かれているものです。カタカナは目安です。

地名意味・由来
Aotearoa(アオテアロア)ao(雲)+tea(白い)+roa(長い)で「長く白い雲の国」。NZのマオリ語名
Kaikōura(カイコウラ)kai(食べる)+koura(crayfish)で「crayfishを食べる」
Aramoana(アラモアナ)ara(道)+moana(海)で「海の道」
Tāmaki Makaurau(ターマキ・マカウラウ)オークランドのマオリ語名。「多くの人に望まれたタマキ」。豊かな資源や、港の間でカヌーを陸に運んだ道などが人々を引きつけたことを表す
Te Whanganui-a-Tara(テ・ファンガヌイ・ア・タラ)ウェリントン港とその周辺。「タラの大きな港」。タラはムアウーポコ(Muaūpoko)の人々の祖先
Rotorua(ロトルア)正式な名前はTe Rotoruanui-a-Kahumatamomoe。湖を最初に見つけたとされるテ・アラワ(Te Arawa)の祖先、カフマタモモエにちなむ
Taupō(タウポ)正式な名前はTe Taupō-nui-a-Tia。祖先ティアの雨具(taupō)にちなむ
Tongariro(トンガリロ)「冷たい南風にとらえられた」。南風の吹く中で山に登った祖先ガートロイランギ(Ngātoroirangi)の話に由来する
Ngāuruhoe(ナウルホエ)山で亡くなったガートロイランギに仕えていたウルホエ(Uruhoe)にちなむ
Aoraki(アオラキ)伝承上の人物の名前。乗っていたカヌーが難破したとき、ひっくり返った船体の一番高いところに登ったとされる。南島の古い名前の一つはTe Waka o Aoraki(アオラキのカヌー)

意味と由来は、NZHistoryの地名の一覧、オークランド・カウンシルのページ、Te Araのムアウーポコ、火山高原の地名、アオラキのページによります。

英語とマオリ語の二重名称

英語の名前とマオリ語の名前を両方持つ場所もあります。1990年代から2000年代はじめにかけて、Matiu/Somes Island(マティウ/サムズ島)のように、英語とマオリ語の二重名称(dual name)が公式に付けられた場所があります(Te Araの地名のページ)。

地名を決める国の機関はNZ地理委員会(New Zealand Geographic Board Ngā Pou Taunaha o Aotearoa)です。委員会は、もともとのマオリ語の地名を公式の地図で使うよう促すことが求められています。

日本との違い・注意点

  • 英語読みをすると、地元の発音とかなり違ってしまう地名があります。特にwhは「f」、rは「l」に近い音です。
  • マクロンを省くと別の言葉になることがあります。地図や標識の公式な表記にはマクロンが付いています。
  • 同じ場所に英語名とマオリ語名の両方がある場合があります。道路標識や地図で、両方の名前を知っておくと便利です。
  • 地名の由来は、その土地の部族の歴史と結びついています。言葉の意味だけで決めつけないようにしましょう。

関連項目

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