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住まい / 賃貸

家主になるときの基本(Becoming a landlord)

在住駐在
RENT
概要

NZで住宅を貸す家主(landlord)は、住宅賃貸法(Residential Tenancies Act 1986)にもとづき、書面の契約書、必要な説明書(保険・断熱・ヘルシーホーム)、ボンドの23営業日以内の預け入れ、煙感知器、記録の保管などの義務を負います。家賃収入には所得税がかかります。NZで物件を貸そうとしている人向けです。

詳細

NZで住宅を貸すと、住宅賃貸法(Residential Tenancies Act 1986)上の家主(landlord)になります。政府の窓口はテナンシー・サービス(Tenancy Services)です。入居中の家主とテナントの権利・義務全般はテナント法の基本を見てください。この記事では、これから家主になる人が準備することをまとめます。

家主の主な義務

2026年10月時点の主な内容です(Tenancy Servicesのページ)。

項目内容
契約書書面で作り、家主が署名し、入居前にテナントに写しを渡す
必要な説明書保険・断熱・ヘルシーホーム基準の説明を契約書に入れる(下記)
ボンドテナントから受け取ったら、23営業日以内にTenancy Servicesに預ける
ヘルシーホーム基準暖房・断熱・換気・湿気と排水・すきま風の5つの基準を守る
煙感知器と断熱すべての賃貸住宅に、作動する煙感知器と、天井・床下の断熱材が必要
保険適切な保険に入り、保険の条件を理解しておく
記録家賃の受け取りなど、賃貸に関する正確な記録を残す
不在時21日を超えてNZを離れるときは、代理人を置く

ユニットタイトル(区分所有)の物件では、管理組合(body corporate)の規則も契約書と一緒に渡します。建築基準、都市計画、資源利用の許可に違反する物件を貸すと、家主は家賃の返還や補償を命じられることがあります(Tenancy Servicesのページ)。増改築をする場合は建築確認とリフォームを見てください。

契約書に入れる説明書

新しい契約書には、次の3つの説明書が必要です。1つの書類にまとめ、家主が1回署名する形にできます(Tenancy Servicesのページ)。

説明書書く内容
保険(insurance statement)物件に保険をかけているか、関係する保険の免責額(excess)、保険の内容を求めに応じて見せられること
断熱(insulation statement)断熱材があるか、壁・天井・床下のどこにあるか
ヘルシーホーム(healthy homes statement)ヘルシーホーム基準を守っている、または守ること

断熱の説明が不完全だったり、うその内容を書いたりすると、最大NZ$500の制裁の対象になることがあります。ヘルシーホームの説明がない場合も、契約1件につき最大NZ$500です(遵守状況の説明のページ)。基準の内容はヘルシーホーム基準を見てください。

契約書には、ひな形と、オンラインの作成ツールがあります(Tenancy Servicesのページ)。

保険とテナントの責任

テナントやその客の不注意で物件が傷んだ場合、テナントが負担するのは「家賃4週分」と「家主の保険の免責額」のうち低い方までです(保険のページ)。家主の保険はテナントの持ち物を守らないため、テナントは自分で家財保険を検討します(家財保険)。

ボンド(保証金)

  • ボンドは家賃4週分まで、ペット用ボンドは家賃2週分までです。
  • 家主が受け取った場合、23営業日以内にTenancy Servicesに預けます。守らないと制裁の対象になることがあります。
  • 預け入れは、Bond Hub(mybond.tenancy.govt.nz)か、Tenancy Servicesとつながった管理ソフトで行います。

詳しくはボンドの預け入れのページとボンドを見てください。

煙感知器

  • 各寝室のドアから3m以内か、人が寝るすべての部屋に設置します。複数階の家は各階に必要です。
  • 新しく付ける煙感知器は、光電式で、8年以上もつ電池か配線式(hard-wired)のものです。
  • 入居開始のときに作動し、入居中も作動するようにするのは家主の責任です。
  • 家主が守らない場合は最大NZ$7,200、テナントが外したり壊したりした場合は最大NZ$4,000の罰金の対象です。

詳しくは煙感知器のページで確認してください。

税金

家賃は所得として所得税がかかります(Inland Revenueのページ)。経費、ローン利息、赤字の扱い、申告の方法は家賃収入の税金を見てください。

手順

  1. 物件がヘルシーホーム基準、煙感知器、断熱の決まりを満たしているか確認する。
  2. 賃貸用の保険に入り、免責額を確認する。
  3. Tenancy Servicesのチェックリストで、必要なことを確かめる。
  4. 3つの説明書を入れた書面の契約書を作り、署名して、入居前にテナントに写しを渡す。
  5. ボンドを受け取ったら、23営業日以内にTenancy Servicesに預ける。
  6. 入居時の物件の状態、家賃の受け取り、修繕などの記録を残す。
  7. 家賃収入を、年度ごとにInland Revenueに申告する。

費用

2026年10月時点の、家主に科されることがある制裁・罰金の上限です。

項目上限
ヘルシーホーム基準を守らないNZ$7,200
ヘルシーホームの説明がない契約1件につきNZ$500
断熱の説明が不完全・うそNZ$500
煙感知器の決まりを守らないNZ$7,200

日本との違い・注意点

  • 契約書には、保険・断熱・ヘルシーホームの説明書を入れる決まりがあります。
  • ボンドは家主が持たず、Tenancy Servicesに預けます。
  • ヘルシーホーム基準など、物件の設備に細かい最低基準があります。基準を満たすための工事が必要になることがあります。
  • 21日を超えてNZを離れるときは、代理人を置く必要があります。日本に戻ることが多い家主は注意してください。
  • 個別の判断が必要な場合は、Tenancy Services、弁護士、税理士に相談してください。

関連項目

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