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ハンギとマオリの食べもの(Hāngī and kai Māori)
概要
ハンギ(hāngī)は、地面に掘った穴で熱した石を使い、食べものを数時間かけて蒸し焼きにするマオリの伝統的な調理法です。今は豚肉、ラム、じゃがいも、かぼちゃなども使い、行事やお祝いでよく作られます。ロトルアなどの観光施設でも食べられます。マオリの食文化に関心のある旅行者と在住者向けです。
詳細
ハンギとは
ハンギ(hāngī)は、地面に掘った穴の中で、熱した石の蒸気を使って食べものを蒸し焼きにする、マオリの伝統的な調理法です。NZの観光局、Tourism New Zealandは、地中の蒸し器(underground steam oven)と紹介しています。
文化遺産省(Manatū Taonga)が運営するNZの解説サイトTe Araでは、作り方を次のように説明しています。
- 地面に穴を掘り、底で薪を燃やして、その上に石を載せて熱する。
- 薪が燃え尽きたら燃えさしを取り除き、熱い石の上に肉、次に野菜のかごを置く。
- 湿らせた布や葉で食べものを覆う。
- たっぷりの水をかけて蒸気を出し、すぐに土をかぶせる。蒸気を閉じ込めて、数時間かけてゆっくり火を通す。
使う食材
| 時代 | 食材の例 | 包むもの |
|---|---|---|
| 昔 | 魚、クマラ(kūmara、さつまいもの一種) | 亜麻(フラックス、flax)の葉 |
| 今 | 豚肉、ラム、じゃがいも、かぼちゃ、キャベツなど | 綿の布(mutton cloth)、アルミホイル、金網のかご |
仕上がりは、肉がやわらかく、野菜にはスモーキーで土の香りが付くと紹介されています。ハンギは一年中、行事やお祝いのときによく作られます。客をもてなす心(manaakitanga)とも結びついています。
ハンギを食べられる場所
Tourism New Zealandによると、ハンギはNZ各地のレストランやテイクアウトの店でも食べられます。観光施設の例は次のとおりです(名前のアルファベット順)。
| 場所 | 内容 |
|---|---|
| Tāmaki Māori Village(ロトルア) | 地熱を使ったハンギの体験 |
| Te Puia(ロトルア) | 地熱を使ったハンギの体験 |
| Waitangi Treaty Grounds(ワイタンギ) | ハンギの食事と文化パフォーマンス |
| Whakarewarewa Living Māori Village(ロトルア) | 地熱を使ったハンギの体験 |
ロトルアでは、地元のイウィ(iwi、部族)が、自然の地熱の蒸気やお湯でハンギを作る独自の方法を伝えています。内容や予約の方法は各施設の公式サイトで確認してください。
マオリの伝統的な食べもの
Te Araによると、マオリの祖先は、故郷の島々からクマラ、ヤムいも、タロいもなどの作物を持ち込みました。NZの寒い気候に合わせて育てる工夫をし、大きな共同の畑(māra)で栽培しました。
- 食べものは寝る建物の中では調理せず、屋外や専用の調理小屋で作りました。
- 春に川をさかのぼるホワイトベイト(whitebait、小さな淡水魚。マオリ語でīnangaなど)も食べられてきました。
- ヨーロッパからの入植者が来ると、小麦、羊、豚、鶏、かぼちゃ、じゃがいも、とうもろこし、にんじん、キャベツなどが取り入れられました。その一方で、伝統的な食べものの多くと、その知識の多くが失われました。
衛生面の注意
第一次産業省(MPI)は、マラエでハンギを作る人向けに、食品安全の手引きを出しています。主な内容は次のとおりです。
- 冷凍の生肉は冷蔵庫で解凍する。
- 調理した食べものは、室温に2時間以上置かない。温かいまま保つ場合は60°C以上にする。
- 残りものは冷蔵庫に入れ、2日以内に食べる。
- 試していない川の石は、熱しすぎると割れて飛び散ることがあるため使わない。
日本との違い・注意点
関連項目
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