留学の学校選び(Choosing an education provider)
NZで留学生を受け入れられるのは、留学生保護の行動規範(Code of Practice)の署名校(signatory)だけです。学校を決める前に、NZQAの検索ページで署名校かどうかを確認し、大学以外の高等教育機関はNZQAの評価カテゴリー、小・中・高校はERO(教育評価局)の報告書も確認できます。
詳細
まず「署名校」かどうかを確認する
NZの教育機関が留学生を受け入れるには、「留学生保護の行動規範」(Education (Pastoral Care of Tertiary and International Learners) Code of Practice 2021)の署名校(signatory)として承認される必要があります。Immigration NZも、署名校でない学校では留学生は学べないと案内しています。
学生ビザの申請でも、学校が署名校であることが条件です。行動規範の内容は留学生保護の行動規範を参照してください。
署名校かどうかは、NZQA(ニュージーランド資格庁)の教育機関の検索ページ(Find Education Organisations)で調べられます。地域、種類、カテゴリー、行動規範の署名の有無(Y/N)で絞り込めます。
高等教育機関:NZQAの評価(EER)とカテゴリー
NZQAは、大学以外の高等教育機関を定期的に評価しています。この評価を「外部評価(External Evaluation and Review、EER)」と呼びます。評価の報告書はNZQAのウェブサイトで公開されています。
EERでは、「教育の成果(educational performance)」と「自己評価の力(self-assessment capability)」の2つについて、次の4段階で判定します。
- Highly Confident
- Confident
- Not Yet Confident
- Not Confident
この2つの判定の組み合わせで、カテゴリーが決まります。
| カテゴリー | 判定の組み合わせ |
|---|---|
| Category 1 | 2つともHighly Confident、または教育の成果がHighly Confidentで自己評価がHighly Confident/Confident |
| Category 2 | 2つともConfident、または自己評価がHighly Confidentで教育の成果がConfident |
| Category 3 | Not Yet Confidentが1つでもある |
| Category 4 | Not Confidentが1つでもある |
カテゴリーの対象は、ポリテクニック(institutes of technology and polytechnics)、ワナンガ(wānanga)、私立訓練機関(PTE)などです。大学はこのカテゴリーの対象ではありません。大学についてはNZの大学を参照してください。
高等教育機関でほかに確認すること
NZQAは、高等教育機関を選ぶときに次の点を確認するよう案内しています。
- 私立訓練機関(PTE)の場合、NZQAに登録されているか(大学などの政府が設けた機関は登録不要)
- 学びたいプログラムがNZQAの承認を受けているか
- その機関が、そのプログラムを教える認定(accreditation)を受けているか
- 留学生の場合、行動規範の署名校か
あわせて、出願の締め切り、必要書類、費用と返金の条件、学習支援、苦情の手続きも学校に確認するよう勧めています。詳しくはNZQAの学校選びのページで確認してください。
小・中・高校:EROの報告書
小・中・高校は、ERO(Education Review Office、教育評価局)が評価しています。EROのウェブサイトでは、学校ごとに報告書を見られます。留学生を受け入れている学校には、留学生に関する報告書(International Students Report)が載っている場合があります(学校別ページの例)。
EROは、行動規範の管理者(Code Administrator)に代わって、学校の留学生教育の質を評価しています。行動規範に関わる問題が見つかった場合は、NZQAに報告され、NZQAが対応を決めます(EROの留学生に関するページ)。
NZの学年の数え方はNZの学校制度とYearを参照してください。
語学学校(English language school)
英語コースで学ぶ場合も、学校が行動規範の署名校である必要があります。英語コースにフルタイムで通うための「英語学習の学生ビザ(English Language Student Visa)」は、署名校の英語コースに入学許可を受けていることが条件です。条件はImmigration NZのEnglish Language Student Visaのページで確認してください。
語学学校も、NZQAの検索ページで署名の有無を確認してください。
政府の留学情報サイト
NZ政府機関の教育ニュージーランド(Education New Zealand)は、留学生向けサイト「Study with New Zealand」を運営しています。教育機関の検索ページでは、次の種類で学校を探せます。
- 語学学校(English Language School)
- 私立訓練機関(Private Training Establishment)
- 小・中・高校(School)
- 大学(University)
- ポリテクニック(Institute of Technology or Polytechnic)
留学エージェントを使う場合
Study with New Zealandは、エージェントを選ぶときに、支払う費用を前もって説明してくれるかなどを確認するよう勧めています。確認のためのチェックリストも用意されています(Study with New Zealandのエージェントのページ)。
手順
- 学びたい内容(英語、高校、大学、職業訓練など)と期間を決める。
- Study with New Zealandなどで候補の学校を探す。
- NZQAの検索ページで、行動規範の署名校かどうかを確認する。
- 高等教育機関はNZQAのカテゴリーと評価報告書、小・中・高校はEROの報告書を確認する。
- 費用、返金の条件、住まい(ホームステイなど)、保険(留学生保険)について学校に確認する。
- 入学許可を受けたら、学生ビザを申請する(学生ビザ)。
費用
- 学費は学校とコースによって異なります。各学校に確認してください。
- 学生ビザの申請では、学費とは別に生活費の資金を示す必要があります。学費を自分で払う学生ビザ(Fee Paying Student Visa)の場合、2026年10月時点の目安は次のとおりです。
| 学ぶ内容 | 生活費として示す金額 |
|---|---|
| 高等教育・英語コース | 年NZ$20,000、または月NZ$1,667 |
| 義務教育の段階(小・中・高校) | 年NZ$17,000、または月NZ$1,417 |
- 申請料は「NZ$850から」と表示されています(2026年10月時点)。
- 最新の条件はImmigration NZのFee Paying Student Visaのページで確認してください。
日本との違い・注意点
- NZでは、留学生を受け入れられる学校が行動規範の署名校に限られます。広告や紹介で知った学校でも、必ずNZQAの検索ページで確認してください。
- NZQAのカテゴリーは大学以外の高等教育機関の評価です。大学や小・中・高校には付きません。
- 日本人が海外に住所や滞在先を定めて3か月以上滞在する場合は、在留届を出すことが旅券法で義務付けられています(外務省のORRネットのページ)。
- 自分に合う学校やビザの判断に迷う場合は、学校、Immigration NZ、または登録移民アドバイザー(licensed immigration adviser)に相談してください。