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仕事・起業・税金 / 税金

個人事業主の経費(Business expenses for sole traders)

在住駐在
1,234 %
概要

NZの個人事業主(sole trader)は、事業の収入を得るためにかかった費用を経費として所得から差し引けます。自宅の一部を仕事に使う場合や、車を仕事に使う場合は、事業に使った割合だけを計算します。記録は7年間保管します。

詳細

個人事業主(sole trader)は、事業の収入を得るためにかかった費用(business expenses)を所得から差し引けます。差し引いた後の所得に税金がかかります。個人事業主の基本は個人事業主(Sole trader)を見てください。

IRDは、経費の種類ごとに案内を出しています。

種類概要
減価償却(depreciation)長く使う資産の価値の減少分を、毎年経費にする
交際費(entertainment)全額または一部を経費にできる
ホームオフィス(home office)自宅を事業に使う分
食事代(meal expenses)一定の場合に経費にできる
混合使用資産(mixed-use assets)私用と事業の両方に使う別荘、船、航空機など
新しい資産(Investment Boost)2025年5月22日以降、新しい資産の費用の20%をすぐに経費にし、残りの80%を減価償却する
車両費(vehicle expenses)車を事業に使う分

詳しくはIRDの経費の種類のページで確認してください。

ホームオフィス(自宅の一部を仕事に使う場合)

自宅の使用と、事業の収入との間につながりがあることが条件です。計算の方法は2つあります。

方法内容
割合で計算する方法事業に使う時間と面積から割合を決め、レイツ(rates)、保険料、電気代、住宅ローンの利息などにかけます。すべての請求書と記録を保管します
平方メートル単価の方法(square metre rate)事業用の場所を分けて、主に事業に使っている場合に使えます。IRDが公表する単価を使います

平方メートル単価の方法では、次の式で計算します。

  • (住宅ローンの利息・レイツ・家賃の年間合計 × 事業用の面積 ÷ 家全体の床面積)+(事業用の面積 × 単価)
  • 2025-2026年度の単価は、1平方メートルあたりNZ$57.30です。
  • 単価に含まれるのは、電気・ガスなどの光熱費だけです。住宅ローンの利息、レイツ、家賃は面積の割合で別に計算します。

そのほかの注意点です。

  • 家そのものの減価償却はできません。パソコンや家具などの資産は減価償却できます。
  • 固定電話の回線料を私用と共用する場合は50%、事業用の通話料は100%、事業専用の回線は100%を経費にできます。
  • インターネットは、事業に使った分の妥当な割合を経費にできます。

詳しくはIRDのホームオフィスのページで確認してください。

車両費

車を事業に使う場合は、次の3つの方法から選びます。

方法内容
走行記録(logbook)の方法記録から事業に使う割合を出し、IRDのキロ単価を使います
実費の方法燃料、整備、保険、駐車料、WOF(車検)などの費用を記録して計算します
キロ単価の方法IRDが公表するキロ単価を使います
  • 走行記録とキロ単価の方法は、ガソリン、ディーゼル、ハイブリッド、電気の車で使えます。それ以外の燃料の車は実費の方法を使います。
  • 走行記録がない場合、経費にできるのは車の維持費の25%までです。割合の根拠を求められることがあります。
  • 一度選んだ方法は、その車を持っている間は続けて使います。
  • 自宅から職場への移動は私用の移動で、経費にできません。

2025-2026年度のキロ単価は次のとおりです。

車の種類ティア1ティア2
ガソリンNZ$1.2037セント
ディーゼルNZ$1.3038セント
ガソリンハイブリッド90セント24セント
電気NZ$1.2223セント
  • ティア1は、固定費と維持費を合わせた単価です。その年度に車が走った最初の14,000キロメートルのうち、事業分に使います。
  • 私用と事業を合わせた走行が14,000キロメートルを超えた後の事業分には、維持費だけのティア2を使います。
  • キロ単価は、毎年3月31日の年度末の後に公表されます。2026年10月時点で公表されている最新の単価は、2025-2026年度のものです。

詳しくはIRDの車両費のページで確認してください。

減価償却と少額資産

  • 事業に使う資産で、1年を超えて持つものは減価償却をします。計算方法は定額法(straight-line)と定率法(diminishing value)があり、毎年選び直せます。
  • 2021年3月17日以降に買った資産は、NZ$1,000未満ならすぐに全額を経費にできます(少額資産)。
  • 土地、棚卸資産(trading stock)、フランチャイズ料、のれんなどの無形資産は減価償却できません。
  • 建物の減価償却率は、2025年度から0%です。

詳しくはIRDの減価償却のページで確認してください。

交際費

区分例
全額を経費にできる出張中の食事、4時間以上の会議での食事、一般の人も同じように利用できる販売促進
50%だけ経費にできるスポーツ観戦の企業ボックス席、スタッフのパーティー、取引先へのワインなどの贈り物

私的な楽しみの要素が大きいものは50%になります。詳しくはIRDの交際費のページで確認してください。

記録の保管

  • 現金と電子決済の売上と仕入れの記録は、7年間保管します。
  • 請求書、領収書、銀行の明細、クレジットカードの控えなどが記録になります。
  • 紙でも、会計ソフトなどの電子記録でも、両方を組み合わせても構いません。

手順

  1. 事業の収入と経費を分けて記録する。
  2. 領収書や請求書を7年間保管する。
  3. 自宅や車を事業に使う場合は、計算の方法を決め、面積や走行の記録をつける。
  4. NZ$1,000以上の資産は、減価償却の記録をつける。
  5. 年度(4月1日〜翌年3月31日)が終わったら、経費を差し引いた所得をIR3で申告する。

費用

項目金額(2026年10月時点)
ホームオフィスの平方メートル単価(2025-2026年度)1平方メートルあたりNZ$57.30
少額資産の基準NZ$1,000未満
キロ単価(2025-2026年度)上の表のとおり

最新の金額はIRDのページで確認してください。

日本との違い・注意点

  • 日本では、生活と業務の両方に関わる支出(家事関連費)は、業務に直接必要だったことが明らかに区分できる部分だけが必要経費になります(国税庁のページ)。NZでは、ホームオフィスの平方メートル単価や車のキロ単価など、IRDが決めた簡易な計算方法も使えます。
  • NZの税の年度は4月1日〜翌年3月31日です。キロ単価や平方メートル単価は年度ごとに変わります。
  • 車の計算方法は、一度選ぶとその車を持っている間は変えられません。
  • 走行記録がないと、車の経費は維持費の25%までに限られます。
  • 何が経費になるかは事業の内容で変わります。個別の判断は、IRDか税理士(tax agent)、会計士に相談してください。

関連項目

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