育児休暇手当(Paid parental leave payments)
6歳未満の子どもの主たる養育者になり、仕事を休む人は、Inland Revenue(IRD)から育児休暇手当を最長26週間受け取れる場合があります。2026年7月1日からの上限は週NZ$811.05(税引き前)です。申請はmyIRで、仕事に戻る前に行います。
詳細
育児休暇手当(paid parental leave payments)は、子どもの世話のために仕事を休む人に、政府がInland Revenue(IRD)を通じて支払うお金です。雇用主が給料を払う制度ではありません。
職場を休む権利(育児休暇)と、この手当は別の制度です。休暇の権利は休暇の種類を見てください。以下は2026年10月時点の内容です。
受け取れる人
子どもの主たる養育者(primary carer)であることが必要です。
- 妊娠している人、出産した人(代理出産の人を含む)。流産・死産の場合も対象になります
- 6歳未満の子どもについて、永続的に主な養育責任を持つ人(養子縁組の親、ファンガイ(whāngai)の養育者、常時養育する祖父母、永続的な後見人など)
里親(foster care)のような一時的・部分的な養育は対象外です。出産した人のパートナーは、原則として手当を受け取れません。ただし、出産した人から手当を移してもらった場合などは受け取れます(下記)。
働いていた期間の条件
出産予定日(養子などの場合は養育を始めた日)までの52週間のうち、いずれか26週間で、週平均10時間以上働いている必要があります。
- 従業員は、複数の仕事の時間を合計できます。
- 自営業の人は、複数の事業の時間を合計できます。
- 従業員としての時間と自営業の時間は合計できません。
- 出産予定日までに条件を満たす見込みなら、先に申請できます。
期間と金額
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 期間 | 最長26週間。26週間の前に仕事に戻ると支払いは止まる |
| 金額 | 通常の週給と平均週収入の高いほう。ただし上限あり |
| 上限(2026年7月1日〜2027年6月30日) | 週NZ$811.05(税引き前)。以前はNZ$788.66 |
| 自営業の人の最低額(2026年7月1日から) | 週NZ$239.50。以前はNZ$235 |
| 支払い | 2週間ごとに銀行口座へ |
収入が不規則な人は、52週間のうち収入が多かった26週間をもとに平均週収入を計算します。
手当は給料と同じく課税されます。IRDが税金を差し引いて支払い、養育費(Child Support)や学生ローンの返済も差し引かれます。
休暇中に働ける時間(Keeping in touch hours)
従業員は、雇用主が同意すれば、手当を受け取りながら合計64時間まで有給で働けます。出産後28日間は働けません。自営業の人にはこの仕組みはありません。
パートナーへの移し替え(Transfer)
手当の一部または全部を、配偶者やパートナーに移せます。
- パートナー自身も、52週間のうち26週間で週平均10時間以上働いている必要があります。
- 同時に2人が受け取ることはできません。パートナーの受け取りは、本人の受け取りが終わった翌日から始まります。
- 家族で受け取れる合計は26週間までです。
- 移し替えは1回だけで、取り消せません。
パートナーの休暇(Partner’s leave)
手当とは別に、主たる養育者のパートナーは、職場を休む権利(partner’s leave)があります。
- 同じ雇用主で継続6か月(週平均10時間以上)働くと1週間、12か月なら2週間です。
- 法律上は無給です。 雇用契約や職場の規定で有給にしている職場もあります。
- 出産予定日などの21日前から、出産などの21日後までの間に取れます。
ほかの手当との関係
育児休暇手当を受け取る期間は、Best Startの支払いを同時に受け取れません。
手順
- 働いていた期間の条件を満たすか確認する。
- 雇用主に育児休暇を書面で申し出る(期限は休暇の種類)。
- 必要なものを準備する。myIRのログイン、タックスコード、銀行口座番号、支払いを始めたい日。出産した人は、医師や助産師による出産予定日または出産日の証明。
- myIRで申請する。26週間より短く受け取る場合や、パートナーに移す場合は終了日も入力する。
- 審査の後、受け取れる場合は通知が届く。
申請は仕事に戻る前に行います。出産した場合は子どもの1歳の誕生日まで、ほかの養育者は養育を始めて1年までが期限です。支払いは、休暇に入った日と出産が始まった日の早いほうから始まります。出産後に申請した場合は、さかのぼった分がまとめて支払われます。
日本との違い・注意点
- 手当を払うのは雇用主ではなく、IRDです。申請もmyIRで本人が行います。
- 仕事に戻った後は申請できません。復帰の予定がある人は、早めに申請してください。
- パートナーの休暇は法律上無給です。手当を受け取るには、主たる養育者から移してもらう必要があります。
- 上限額は毎年7月1日に見直されます。最新の金額はIRDのページで確認してください。
- この記事は制度の説明です。受け取れるかどうかや金額は、IRDに確認してください。