ビザ・移住 / 永住権
親の永住ビザ(Parent Resident Visa)
概要
NZ市民または永住者の成人した子どもがスポンサーになり、親がNZの永住権(Resident Visa)を得るビザです。まず関心表明(EOI)を出し、選ばれて招待を受けてから申請します。2026年10月5日から、選考はEOIの提出順(約90%)と抽選(約10%)を組み合わせた方式になりました。年間の枠は2,500件で、スポンサーには高い収入の要件があります。
詳細
親の永住ビザ(Parent Resident Visa)は、NZ市民または永住者(resident)の子どもがスポンサーになり、その親がNZに無期限に住めるようにするビザです。Immigration New Zealand(INZ、移民局)が扱っています。
申請する親の主な条件
- NZ市民または永住者で、スポンサーになれる子どもがいること
- 健康であること(胸部X線と健康診断が必要)
- 素行に問題がないこと(good character)
- 英語を話し理解できること。できない場合は、NZで英語の授業料を払うこと
- 扶養している子どもがいないこと
パートナー(配偶者など)を一緒に申請に含めることができます。その場合、パートナーも健康・英語などの条件を満たす必要があります。
スポンサーになる子どもの主な条件
| 条件 | 内容 |
|---|---|
| 年齢 | 18歳以上 |
| 在留資格 | 申請前に3年以上、NZ市民または永住者であること |
| 居住 | NZに住んでいて、申請前の3年間の各年にNZに184日以上いたこと |
| 共同スポンサー | 自分のパートナー、または成人した兄弟姉妹と共同でスポンサーになれる |
スポンサーの収入要件
スポンサーの収入は、NZの賃金中央値(2026年10月時点でNZ$72,800)をもとに決まっています。2026年4月30日以降の基準は次のとおりです。
| スポンサーと親の人数 | 必要な年収 |
|---|---|
| スポンサー1人・親1人 | NZ$109,200 |
| スポンサー1人・親2人 | NZ$145,600 |
| スポンサー2人・親1人 | NZ$145,600 |
| スポンサー2人・親2人 | NZ$182,000 |
- EOIが選ばれた日の前の3年間のうち、2年分でこの収入を得ている必要があります。
- 共同スポンサーは、同じ12か月の期間を使います。
- 数えられるのは課税所得だけで、Inland Revenue(IRD)の所得の記録(summary of income、Final Tax Summary)に載っている必要があります。
詳しくはImmigration NZの収入要件のページで確認してください。
スポンサーの義務
ビザが出てから10年間、スポンサーの子どもは次の義務を負います。
- 親に住む場所がない場合、適切な住まいを用意すること
- 親の健康と生活の必要が満たされるようにすること
- 親が国外退去になった場合などの費用を払うこと
EOIの選考(2026年10月5日から)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 選考の方式 | 提出順(早いEOIから)で約90%、抽選(random ballot)で約10% |
| 回数 | 年4回(通常、該当する月の第2火曜日) |
| 年間の枠 | 2,500件(ビザの承認数) |
| 新方式での最初の選考 | 2026年11月10日 |
| 締め切り | 選考月の前月の末日までに提出したEOIが対象 |
- 2026年10月5日より前に出していたEOIは、手続きなしで新しいプール(parent category EOI pool)に移されました。
- 選ばれなかったEOIは、次の選考に向けてプールに残ります。
- 以前はEOIが2年で失効していましたが、今は2年ごとの記念日から6か月以内に関心が続いていることを確認すれば、自動では失効しません。
選考の詳しい仕組みはImmigration NZの選考のページで確認してください。
ビザが出た後
- NZに無期限に住み、働き、学べます。
- 出入国の期限(travel conditions)は、永住者として初めてNZに入国した日(すでにNZにいる場合はビザの発給日)から10年です。その後は永住権(Permanent Resident Visa)を申請できます(永住権の種類)。
- ビザが出てから12か月以内にNZに入国する必要があります。
手順
- 親とスポンサーが条件を満たしているか、Immigration NZのビザのページで確認する。
- オンラインでEOIを出し、料金を払う。7日以内に払わないと、EOIは受け付けられず、選考の対象になりません。
- EOIが選ばれると確認の審査があり、その後に申請の招待(invitation to apply)を受けるか、EOIを却下するという連絡が届きます。
- 招待の日から4か月以内に、ビザを申請する。
- 胸部X線と健康診断の結果(INZに届いた時点で3か月以内のもの)、警察証明(国籍のある国と、過去10年に12か月以上いた国のもの。提出時点で6か月以内)などをそろえる(ビザの健康診断と胸部X線)。
- ビザが出たら、12か月以内にNZに入国する。
自分たちが対象になるかどうかは、INZか、免許を持つ移民アドバイザーに相談してください(移民アドバイザーの選び方)。
費用
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| ビザの申請料 | NZ$5,810から(2026年10月時点) |
| EOIの料金 | 提出時に支払う。金額は料金検索ツールで確認 |
| 健康診断・胸部X線 | 自己負担(診療所で確認) |
申請料は国籍と、申請するときにいる場所で変わります。正確な額はImmigration NZの料金ページから料金検索ツールで確認してください。
日本との違い・注意点
- 年間の枠が2,500件と決まっていて、EOIを出してもすぐに招待されるとは限りません。選考の約90%は提出順なので、待つ期間が長くなることがあります。
- スポンサーの収入要件は、課税所得で、しかも複数年分を示す必要があります。収入の記録はIRDの書類で確認されます。
- スポンサーには、ビザが出てから10年間、住まいや生活についての義務があります。
- 永住ではなく長く訪問したい場合は、5年間有効の親の長期訪問ビザ(Parent Boost Visitor Visa)などもあります(訪問ビザ)。
- 要件や料金は変わることがあります。申請前に必ずINZの最新のページを確認してください。
関連項目
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