永住権の種類(Resident Visa / Permanent Resident Visa)
NZの永住権には、最初に得る永住権(Resident Visa)と、その後に申請する永住権(Permanent Resident Visa)があります。どちらも無期限に住んで働けますが、Resident Visaには出入国の期限(travel conditions)があります。主な取得ルートは技能移民、グリーンリスト、パートナー、親などです。
詳細
2種類の永住権
NZで「永住権」と呼ばれるビザは2段階あります。最初に取得するのが永住権(Resident Visa)、その後に申請できるのが永住権(Permanent Resident Visa)です。
| Resident Visa | Permanent Resident Visa | |
|---|---|---|
| 住む・働く・学ぶ | 無期限にできる | 無期限にできる |
| 出入国 | 期限(Expiry date travel)まで自由 | いつでも自由 |
| 取得の流れ | 技能・家族などのルートで申請 | Resident Visaを2年以上続けて持った後に申請 |
Resident Visaの出入国の期限(travel conditions)
Resident Visaには「Expiry date travel」という日付があり、その日まではNZを出て戻ることができます。パートナービザの場合、この期限はNZに永住者として初めて入国した日(すでにNZにいる場合はビザの発給日)から2年です。
期限が過ぎた後にNZの外にいると、Resident Visaは失効し、NZに戻って永住を続けることはできません。期限の延長(variation of travel conditions)を申請できる場合があります。詳しくはImmigration NZの条件確認のページで確認してください。
Permanent Resident Visaの主な要件
- Resident Visaを2年以上続けて持っていること
- 現在有効なResident Visaを持っているか、失効から90日以内であること
- Resident Visaの条件を守っていること
- NZに住み続ける意思(commitment)を、決められた5つの方法のどれかで示すこと
- 素行要件(good character)を満たすこと
5つの方法には、直前2年間の各年にResident VisaでNZに184日以上いたこと、税務上の居住者であること、NZへの投資、NZでの事業などがあります。内容はImmigration NZのcommitmentのページで確認してください。
Resident Visaの主な取得ルート
Immigration NZが2026年10月時点で案内している主なルートです。
| ルート | 概要 |
|---|---|
| 技能移民(Skilled Migrant Category、SMC) | 認定雇用主(accredited employer)のもとで熟練職に就いている、または内定がある人向け。3つの経路がある |
| グリーンリスト Tier 1(Straight to Residence Visa) | 人材不足職種リスト(Green List)のTier 1の職に就く人向け。NZでの就労経験は不要 |
| グリーンリスト Tier 2(Work to Residence Visa) | Green ListのTier 2の職で、NZで24か月の関連就労経験がある人向け |
| 介護・運輸分野(Care Workforce and Transport Sector) | 介護や運輸の分野で働く人向け |
| パートナー(Partner of a New Zealander Resident Visa) | NZ市民または永住者のパートナー向け |
| 親(Parent Resident Visa) | NZ市民または永住者の成人した子どもがスポンサーになる親向け |
| 太平洋諸国の抽選(Pacific ballots) | サモア、キリバス、ツバル、トンガ、フィジーの国籍の人向け |
技能移民(SMC)の3つの経路
SMCは、まず関心表明(Expression of Interest、EOI)を出し、その後に申請する流れです。申請時の年齢は55歳以下で、英語力、健康、素行の要件があります。
- ポイント制(Points-based):資格、職業登録、収入のいずれかでポイントを得て、6ポイント以上が必要です。NZでの熟練職の経験でも最大3ポイントを加えられます。
- 熟練職の経験(Skilled Work Experience):関連する職務経験3年に加えて、NZでの熟練職の経験2年が必要です。
- 技能職・技術者(Trades and Technician):レベル4以上の関連資格と、資格取得後の職務経験2.5年に加えて、NZでの経験1.5年が必要です。
経路ごとに賃金の基準(SMC wage threshold)があります。詳しくはImmigration NZのSMCのページで確認してください。
グリーンリスト
- Tier 1(Straight to Residence Visa):NZ内外から申請できます。認定雇用主での雇用、職種ごとの資格・登録・賃金の要件があります。賃金は時給NZ$35.00(2025年の中央値)か職種ごとの基準の高い方以上です。
- Tier 2(Work to Residence Visa):就労ビザなどでNZで24か月の関連就労経験が必要です。
どちらも申請時の年齢は55歳以下です。対象の職種はImmigration NZのグリーンリストのページで確認してください。
パートナーと親
- パートナー:申請時に、双方が18歳になった後にパートナーと12か月以上同居していることが必要です。NZ側のパートナーはPartnership Support Formを提出します(パートナービザ)。
- 親:まずEOIを出し、招待を受けてから申請します。2026年10月5日以降、選考はEOIの提出順(約90%)と抽選(約10%)で、3か月ごとに行われます。年間の枠は2,500件です。スポンサーとなる子どもには、NZ市民・永住者として3年以上であることや収入などの要件があります。
手順
- Immigration NZのResident Visaのページで、自分の状況に近いルートを確認する。
- ビザごとのページで要件と必要書類(健康診断、警察証明など)を確認する。
- SMCや親のビザは、まずEOIを出す。
- 招待を受けたら、または招待が不要なビザはそのまま、オンラインで申請する。
- Resident Visaを2年以上持った後、Permanent Resident Visaを申請する。
自分が対象になるかどうかの判断は、Immigration NZか、登録された移民アドバイザー(licensed immigration adviser)に相談してください。
費用
2026年10月時点で、Immigration NZのビザのページに載っている申請料です。国籍や申請する場所によって金額が変わるため、いずれも「〜から(From)」の金額です。
| ビザ | 申請料 |
|---|---|
| 技能移民(SMC)Resident Visa | NZ$6,450〜(EOIは無料) |
| Straight to Residence Visa(グリーンリスト Tier 1) | NZ$6,450〜 |
| Work to Residence Visa(グリーンリスト Tier 2) | NZ$6,450〜 |
| Partner of a New Zealander Resident Visa | NZ$5,360〜 |
| Parent Resident Visa | NZ$5,810〜 |
| Permanent Resident Visa | NZ$315〜 |
ビザによっては、申請料のほかに移民税(immigration levy)がかかります。自分の金額はImmigration NZの料金のページで確認してください。
日本との違い・注意点
- Resident Visaは「永住」という名前でも、出入国の期限があります。期限が過ぎた後に国外にいると、ビザが失効して戻れなくなります。長く国外に出る予定があるときは、出国前に期限を確認してください。
- Permanent Resident Visaを申請するには、NZに住み続ける意思を示す必要があります。国外にいた期間が長いと、要件を満たせないことがあります。
- Resident VisaやPermanent Resident Visaを持っていても、NZの市民権を得たことにはなりません。市民権については市民権の取得を見てください。
- ビザの要件や料金は頻繁に変わります。申請前に必ずImmigration NZの最新のページを確認してください。