地震・津波の備え(Earthquake and tsunami preparedness)
NZは太平洋プレートとオーストラリアプレートの境界にあり、地震は毎日起きています。揺れたら「Drop, Cover and Hold」、海辺で長いか強い揺れを感じたら「Long or Strong, Get Gone」ですぐ高台へ逃げます。水は1人1日3リットル以上を3日分備えます。
詳細
NZは太平洋プレートとオーストラリアプレートの境界にあり、地震は毎日起きています。ほとんどは体に感じませんが、被害の出る強い地震はいつでも起こり得ます(Get Readyの地震のページ)。
揺れたら:Drop, Cover and Hold
- Drop:その場で手と膝をつく(倒されないため)。
- Cover:腕で頭と首を守る。
- Hold:丈夫な机の脚などにつかまり、揺れが止まるまで待つ。
外へ走り出さないでください。落ちてくるれんがやガラスに当たるおそれがあります。地震のけがの多くは、建物の倒壊よりも落下物によるものです。
場所ごとの動き方は次のとおりです(Drop, Cover and Holdのページ)。
| 場所 | すること |
|---|---|
| ベッドの中 | そのままベッドにいて、シーツや毛布をかぶり、枕で頭と首を守る |
| 屋外 | 建物・木・街灯・電線から数歩だけ離れて、Drop, Cover and Hold |
| 運転中 | 開けた場所に車を止め、シートベルトをしたまま揺れが止まるまで待つ |
| エレベーター | Drop, Cover and Hold。揺れが止まったら、安全なら最寄りの階で降りる |
| 車いす | 車輪をロックし、できるだけ低くして両手で頭を守る |
揺れが止まった後も余震が続きます。けががないか確認し、建物に危険がなければ屋内にとどまり、近所の人の様子も確かめてください。
津波:Long or Strong, Get Gone
NZの海岸線全体と大きな湖に津波の危険があります。海の近くで次のことがあったら、すぐに最寄りの高台か、できるだけ内陸へ逃げます(Get Readyの津波のページ)。
- 立っていられないほど強い揺れ、または1分以上続く長い揺れ
- 海面の急な上がり下がり
- 海からのごう音
近くで起きた地震による津波は数分で届くことがあり、公式の警報が間に合いません。警報を待たずに逃げてください。避難したら、解除の連絡があるまで戻らないでください。津波の後は少なくとも24時間、海に入らないでください。
自分の住まいや職場が津波避難区域(tsunami evacuation zone)にあるかは、地域の防災当局(Civil Defence Emergency Management Group)の地図で確認できます。
緊急速報メール:Emergency Mobile Alert
Emergency Mobile Alertは、公的機関が緊急時に送るメッセージです。対象地域の基地局から、対応する携帯電話に一斉に届きます(NEMAの警報のページ)。アプリのダウンロードやサービスへの登録は必要ありません(Get ReadyのEmergency Mobile Alertのページ)。2017年以降に買った携帯電話の多くで受信できる見込みです。
電波が届かない場所では、Govt.nzアプリでインターネット経由で受け取れます。アプリで地域を設定し、アプリを開いて読む必要があります。
地震の情報:GeoNet
GeoNetは、地震・火山・津波・地すべりを監視するNZの仕組みです。自然災害委員会(NHC Toka Tū Ake)とEarth Sciences New Zealandが共同で運営しています。サイトやGeoNetアプリで最新の地震を確認でき、揺れを感じたら「Felt It?」から報告できます。
家庭の備え
Get Readyの計画づくりのページでは、家庭の防災計画を作れます。計画には次のことを入れます。
- 離れ離れになったときに集まる場所
- 連絡が取れないときの連絡方法
- 電気・ガス・水道の止め方
- 停電や断水のときの対策
- 避難先
赤ちゃんや小さな子ども、配慮が必要な人、ペットのことも考えておきます。計画は書き込み式のPDFにもでき、家族全員が内容を知っておくようにします。
非常時は3日以上自宅から出られないことがあります。次のものを備えます(Get Readyの備蓄のページ)。
- 水:1人1日3リットル以上、3日分で1人9リットル以上(飲み水と最低限の衛生用)
- 調理しなくても食べられる長持ちする食料(赤ちゃん用・ペット用も)
- 作業用手袋、P2またはN95マスク
- 救急セット、懐中電灯、ラジオ、電池
すぐ持ち出せる袋(grab bag)を1人1つ用意し、歩きやすい靴、暖かい服、雨具、水と軽食、手指消毒剤、モバイルバッテリー、現金(硬貨と小額紙幣)、大事な書類のコピーと写真付きの身分証を入れます。
水はペットボトル(炭酸飲料のもの)で保存するのがよく、牛乳の容器やガラス瓶は向きません。6か月ごとに確認してください(水の保存のページ)。
訓練:NZ ShakeOut
NZ ShakeOutは、各自で行う地震・津波の訓練です。Drop, Cover and Holdを30〜60秒行い、津波避難区域にいる人は高台や内陸への避難も練習します(ShakeOutのページ)。Drop, Cover and Holdは年に2回以上練習するよう勧められています。
住宅の地震保険:自然災害委員会(旧EQC)
自然災害委員会(Natural Hazards Commission Toka Tū Ake、旧EQC)の自然災害保険(NHCover)は、火災補償の付いた住宅保険に入ると自動的に付きます。2024年7月1日に、根拠となる法律がEarthquake Commission ActからNatural Hazards Insurance Actに変わりました(NHCoverのページ)。
- 対象の災害:地震、地すべり、火山活動、熱水活動、津波、暴風雨・洪水(土地のみ)、これらによる火災
- 対象:住宅、物置や車庫などの付属建物、60メートル以内の生活インフラ、一部の土地(範囲と金額に上限あり)
- 上限:住宅1戸につきNZ$300,000+GST(2022年10月1日以降の保険更新日から後の被害)
- 保険料に含まれる負担金(levy):年間最大NZ$480+GST
被害を受けたら、多くの場合は加入している民間の保険会社を通して請求します(請求のページ)。
手順
- 家族で防災計画を作り、集合場所と連絡方法を決める。
- 水(1人9リットル以上)と食料を3日分以上備え、持ち出し袋を用意する。
- 家の中で、揺れたときに身を守れる場所を確認し、落ちそうな物を固定する。
- 自宅・職場・よく行く海辺が津波避難区域かどうか地図で確認する。
- 住宅保険の内容を確認する。
- Drop, Cover and Holdを年2回以上練習する。
日本との違い・注意点
- NZには、日本の緊急地震速報のような国の公式な地震早期警報システムはありません(GNS Scienceが2023年8月に説明。GNS Scienceのページ)。揺れを感じたらすぐに自分で身を守ってください。
- 近くの地震による津波は、公式の警報より先に届くことがあります。「長い揺れ・強い揺れ」を感じたら、警報を待たずに逃げてください。
- 救急・警察・消防はすべて111です(111に電話するとき)。
- 自然災害委員会の保険は、火災補償の付いた住宅保険に入っている場合に付くものです。保険に入っていない住宅には付きません。