光熱費を抑える(Saving energy)
NZの家庭の光熱費は、暖房とお湯の使い方で大きく変わります。エネルギー効率保全庁(EECA)は、使う部屋だけを18〜21℃で暖める、カーテンを閉める、待機電力を切るなどを勧めています。持ち家の人は、条件によって断熱やヒートポンプの補助金(Warmer Kiwi Homes)を使えます。
詳細
省エネの公式情報は、エネルギー効率保全庁(EECA、Energy Efficiency and Conservation Authority)が出しています。Gen Less(genless.govt.nz)の家庭向けページを開くと、現在はEECAの家庭向けページに移ります。電気・ガスの会社やプランの選び方は電気・ガスの契約を見てください。
暖房
EECAが挙げる主な方法と、1年あたりの節約額の目安です(EECAのページ)。
| 方法 | 節約の目安(年間) |
|---|---|
| 使っている部屋だけを暖める | 最大NZ$350 |
| 日が沈んだらカーテンやブラインドを閉める | NZ$80〜90 |
| 寒い時期は月に1回、ヒートポンプのフィルターを掃除する | NZ$50 |
- 暖房の設定温度は18〜21℃が勧められています。
- ドアのすきまには、すきま風を防ぐテープやドアスネーク(door snake)を使えます。
ヒートポンプ(heat pump)
ヒートポンプは、NZで「heat pump」と呼ばれるエアコンです。EECAによると、NZの平均的なヒートポンプは、使う電力の約3倍の熱を出します(EECAのページ)。設置は免許を持つ電気工事士(licensed electrician)が行います。
効率よく使う方法として、EECAは次のことを挙げています(EECAのページ)。
- 温度は、湿気やカビを防ぐため18℃以上、電気代を抑えるため21℃未満にする
- 24時間つけっぱなしにせず、家にいるときだけ使う
- タイマーで、帰宅前や起床前に暖めておく
- 使わない部屋のドアを閉める
- 寒い時期は月に1回フィルターを掃除する
お湯
EECAによると、お湯を沸かす費用は家庭のエネルギー代の約3分の1です(EECAのページ)。
| 方法 | 節約の目安 |
|---|---|
| 洗濯を水で行う(週4回) | 年間約NZ$30 |
| 流量が毎分1リットル少ないシャワーヘッドに替える(4人家族) | 年間約NZ$80 |
| 水漏れする蛇口を直す | 程度によって年間数百ドル |
貯湯タンク(hot water cylinder)の温度は、レジオネラ菌を防ぐため60℃以上に保ちます。やけどを防ぐため、蛇口から出るお湯は55℃以下にします。タンクの温度を下げすぎないでください。
家電
- 待機状態の機器は、合わせると年間最大NZ$200の電気代になることがあります。使わないときは電源を切ります。
- 省エネラベル(energy rating label)の星が多い家電は効率がよく、年間NZ$140の節約になることがあります。
- 食洗機は満杯にしてから、エコモードで使います。
断熱と暖房の補助金(Warmer Kiwi Homes)
EECAのWarmer Kiwi Homesは、持ち家の断熱とヒートポンプの費用を補助する制度です。2026年10月時点の主な条件は次のとおりです(EECAのページ)。
対象になる家と人
- 自分が所有し、住んでいる家(賃貸物件、事業用、別荘、短期貸しは対象外)
- 2008年より前に建てられた家
- コミュニティ・サービス・カード(Community Services Card)かSuperGold Comboカードを持っているか、対象の所得地域に住んでいる
| 補助 | 内容(2026年10月時点) |
|---|---|
| 断熱(天井と床下) | カードを持つ人か、ニーズが高い地域は費用の90%。一部の地域は80%、中所得の地域は50%。壁の断熱は対象外 |
| 暖房(壁掛けのヒートポンプ) | カードを持つ人か、ニーズが最も高い地域は費用の90%(上限NZ$3,450) |
- 断熱の費用は平均約NZ$4,300で、50%の補助なら自己負担は約NZ$2,150です。
- 暖房の補助を受けるには、天井と床下の断熱がEECAの基準で済んでいる必要があります。すでに使える固定式の暖房(ヒートポンプ、薪・ペレットストーブ、セントラルヒーティングなど)がある家は対象外です。
- 薪とペレットのストーブは、補助の対象ではなくなりました。
- 予算には限りがあり、遠隔地や島では受けられないことがあります。
住所が対象かは、EECAのページの確認ツールで調べられます。問い合わせは0800 749 782です。
賃貸に住んでいる場合
Warmer Kiwi Homesは賃貸物件には使えません。賃貸住宅の暖房や断熱には、家主が守るべきヘルシーホーム基準があります(ヘルシーホーム基準)。
冬のエネルギー手当(Winter Energy Payment)
NZ Superや求職者手当(Jobseeker Support)などの給付を受けている人には、毎年5月1日から10月1日まで、冬のエネルギー手当が自動で支払われます。申し込みは不要です(Work and Incomeのページ)。
| 世帯 | 金額(週あたり、2026年10月時点) |
|---|---|
| 単身で扶養する子がいない人 | NZ$20.46 |
| 夫婦・扶養する子がいる人 | NZ$31.82 |
手順
- 電気・ガスのプランが使い方に合っているか、比較サイトで確かめる(電気・ガスの契約)。
- 暖房は使う部屋だけにし、設定温度を18〜21℃にする。
- 日が沈んだらカーテンを閉め、すきま風をふさぐ。
- 洗濯を水で行い、シャワーの時間を短くする。
- 持ち家なら、Warmer Kiwi Homesの対象かを確認ツールで調べる。
費用
- Warmer Kiwi Homesの断熱:平均費用は約NZ$4,300。50%の補助なら自己負担は約NZ$2,150
- ヒートポンプの補助:費用の90%、上限NZ$3,450
いずれも2026年10月時点の情報です。
日本との違い・注意点
- NZでは、ヒートポンプが主な暖房の1つです。つけっぱなしにせず、タイマーを使うよう勧められています。
- Warmer Kiwi Homesの補助は、2008年より前に建てられた家の天井と床下の断熱が対象です。暖房の補助は、断熱が済んでいることが条件です。
- 貯湯タンクのお湯は、衛生のため60℃以上に保つ必要があります。節約のために温度を下げすぎないでください。
- 補助金の対象になるかは、EECAの確認ツールや問い合わせ先で確認してください。