日本への送金・日本からの送金(International money transfers)
NZと日本の間でお金を送るには、銀行の海外送金か、送金サービスの事業者を使います。NZで送金サービスを提供する事業者は金融サービス提供者登録簿(FSP Register)への登録が必要なので、使う前に登録を確認してください。海外へNZ$1,000以上送るときは本人確認を求められ、日本側では100万円を超える送金について金融機関が税務署に調書を出します。
詳細
送金の方法は大きく2つ
| 方法 | 内容 |
|---|---|
| 銀行の海外送金 | 自分の銀行口座から、海外の銀行口座へ送る。銀行どうしのネットワークを通して送られる |
| 送金サービスの事業者 | 銀行以外の事業者(送金業者、外貨両替業者など)を通して送る |
どちらを使う場合も、手数料と為替レートは事業者ごとに違います。この記事では特定の事業者を勧めません。
送金事業者は登録を確認する
NZで「送金サービスの運営(operating a money or value transfer service)」を事業として行うには、金融サービス提供者登録簿(Financial Service Providers Register、FSPR)への登録が必要です(FMAのページ)。登録簿には、外貨の取引業者や両替業者も載っています。
金融市場庁(Financial Markets Authority、FMA)は、登録簿に載っていない事業者は、NZの法律の要件を守っていない可能性があると注意しています。FMAは、登録していない事業者の一覧も公開しています(FMAのページ)。
FSPRの検索ページでは、事業者の名前(屋号を含む)や登録番号で検索できます。次の情報を確認できます。
- 登録日と現在の状態
- 登録しているサービス(免許が必要なサービスは、免許の有無も表示)
- 加入している紛争解決制度(Dispute Resolution Scheme)
- 事業所の住所
本人確認(AML/CFT)
NZでは、マネーロンダリングを防ぐ法律(AML/CFT)により、銀行や送金事業者などは、客の身元を確認し、取引について質問しなければなりません(法務省のページ)。
2026年10月時点で、次のときに本人確認を求められると案内されています。
- その事業者の客になるとき
- 口座や取引の関係に大きな変化があるとき
- 海外へNZ$1,000以上を送るとき
求められる書類の例は、パスポート(または運転免許証と銀行のカード)と、銀行の明細書や電気代の請求書などです。情報を出せない場合は、取引ができないことがあります。
送金事業者は、内務省(Department of Internal Affairs、DIA)がAML/CFTの監督をしています。DIAは、自分たちのAML/CFT担当部署が支払いや送金を求めることはないと案内しています。DIAを名乗って送金を求める連絡には注意してください(DIAのページ)。
日本側の国外送金等調書
日本では、国外への送金と国外からの送金の受け取りで、金額が100万円を超えるものについて、送金をした金融機関が「国外送金等調書」を税務署に出します。調書には、送金者と受取人の氏名、住所、金額などが書かれます(国税庁のページ)。
提出の期限は、送金をした日の翌月末です(国税庁のページ)。調書を出すのは金融機関です。
NZで受け取るときに伝える情報
日本からNZの口座に送ってもらうときは、送る人に次の情報を伝えます(Westpacのページの例)。
- 銀行名
- 銀行のSWIFTコード(銀行ごとに決まっています。各銀行のページで確認してください)
- 口座名義(フルネーム)と住所
- 口座番号
NZの口座番号は、銀行・支店番号6桁、口座番号7桁、末尾の番号3桁でできています。外貨で届いたお金は、銀行のその時点の為替レートでNZドルに換えられます。
途中でかかる手数料
銀行の海外送金では、送る側の銀行の手数料のほかに、途中の銀行(中継銀行)や受け取る側の銀行が手数料を差し引くことがあります。ANZとWestpacは、こうした手数料は自分たちでは管理できないと案内しています(ANZのページ)。送った金額がそのまま届くとは限りません。
トラブルのときの相談先
- まず、利用した事業者に直接苦情を伝えます。
- 解決しない場合は、その事業者が加入している紛争解決制度に相談します。加入先はFSPRで調べられます(FSPRのページ)。
紛争解決制度の1つのFinancial Services Complaints Ltd(FSCL)は、送金サービスの苦情も扱い、消費者は無料で利用できます(FSCLのページ)。
手順
- 銀行の海外送金を使うか、送金事業者を使うかを決める。
- 送金事業者を使う場合は、FSPRの検索ページで登録を確認する。
- 手数料、為替レート、中継銀行の手数料の扱いを、事業者のページで確認する。
- 受取人の名前、住所、銀行名、SWIFTコード、口座番号を用意する。
- 本人確認の書類を求められたら提出する。
- 送金の記録(明細)を保管しておく。
費用
主な銀行のページには、2026年10月時点で次のように書かれています(アルファベット順)。条件や対象の通貨があるため、各銀行のページで確認してください。
| 銀行 | 海外送金の手数料(送る側) |
|---|---|
| ANZ | アプリ・インターネットバンキングはNZ$0、電話・支店はNZ$15 |
| BNZ | アプリ・インターネットバンキングで外貨を送る場合はNZ$0 |
| Westpac | Westpac Oneで外貨を送る場合は送金手数料なし(条件あり。NZドルでの送金などは手数料がかかる場合あり) |
- 為替レートの差(両替のコスト)は、手数料とは別にかかります。
- 中継銀行や受け取る側の銀行の手数料は、上の金額に含まれません。
- Westpacでは、携帯電話をセキュリティ用に登録してから7日間は海外送金ができません。
日本との違い・注意点
- 日本では、100万円を超える国外送金と国外からの受け取りについて、金融機関が税務署に調書を出します(国税庁のページ)。まとまったお金を動かす前に、税金の扱いを税務署や税理士に確認してください。日本とNZの税金の関係は日本とNZの租税条約も参照してください。
- NZでは、送金事業者がFSPRに登録しているかを誰でも調べられます。知らない事業者を使う前に、必ず確認してください。
- 海外へNZ$1,000以上を送ると、本人確認やお金の出どころについて質問されることがあります。法律に基づく手続きです。
- 現金を持って出国する場合は、NZ$10,000以上(外貨を含む)でBorder Cash Reportの提出が必要です(NZ税関のページ)。
- 送金の方法や税金の判断は、金融機関、税務の専門家に相談してください。この記事は制度の説明です。