信用情報(Credit reports)
NZでは、ローンやクレジットカードの利用・返済の記録が信用情報会社(credit reporter)に集められ、借り入れや賃貸の審査などで使われます。自分の信用情報は無料で取り寄せられ、誤りの訂正や、詐欺のおそれがあるときの一時停止(suppression)も求められます。NZで暮らす人向けです。
詳細
信用情報(credit record)は、ローン、当座貸越(overdraft)、クレジットカード、割賦購入(hire purchase)などで借りた記録と、期日どおりに返したかの記録です。貸し手が審査に使うほか、家主、保険会社、雇い主が確認することもあります(govt.nzのページ)。
信用情報の扱いは、プライバシー・コミッショナー(Privacy Commissioner)が定める信用情報プライバシー規範(Credit Reporting Privacy Code 2020)で決められています。
信用情報会社
プライバシー・コミッショナーとgovt.nzのページでは、NZの主な信用情報会社として次の3社が挙げられています(アルファベット順)。
| 会社 | 個人向けのページ |
|---|---|
| Centrix | centrix.co.nz |
| Equifax(旧Veda) | mycreditfile.co.nz |
| Experian(旧illion) | experian.co.nz |
取り寄せや訂正の手続きは、会社ごとに違います。
無料で取り寄せる権利
- 自分の信用情報は、各社から無料で取り寄せられます(govt.nzのページ)。
- プライバシー・コミッショナーの権利の概要によると、会社は不当に遅れずに情報を出す必要があります。3営業日以内の急ぎを求める場合は、NZ$10以下の手数料がかかることがあります。
- Equifaxのページでは、無料の報告書は10営業日以内に発送するとしています。
- 本人確認のため、申し込みには身分証明の情報が必要です。
信用情報に残る期間
| 情報 | 期間(2026年10月時点) |
|---|---|
| 返済の記録(repayment history) | 最大2年 |
| 貸し手が回収しようとした未払いの借金 | 最大5年 |
誤りの訂正と一時停止
- 情報が間違っている場合は、その会社に訂正を求めます。会社は、訂正するか正確だと確認するかを、できるだけ早く決めます。20営業日を超える場合は、理由を知らせる必要があります。
- なりすましなどの詐欺のおそれがある場合は、信用情報を10営業日、一時停止(suppression)するよう求められます。停止中は、会社は通常の方法で情報を出せません。詐欺が続くと考える場合は、延長を求められます。
- 問題があるときは、まずその会社に申し出ます。解決しない場合は、プライバシー・コミッショナーに苦情を申し立てられます。
本人の同意
貸し手、家主の候補、雇い主の候補による信用情報の確認は、ほとんどの場合、本人の同意が必要です。一方、借金の回収業者や裁判の関係者などは、同意なしで情報を受け取れる場合があります。
信用の記録を作る
信用情報には、借りたお金を期日どおりに返したかが記録されます。返済の遅れや未払いは記録に残り、その後の審査に影響することがあります。NZに来たばかりで記録がない人は、将来ローンを使う予定があれば、日本での信用を示す書類が使えるか、事前に銀行に確認しておくと安心です(銀行口座の開設)。
手順
- Centrix、Equifax、Experianの個人向けページから、信用情報の取り寄せを申し込む。
- 本人確認の情報を入力し、報告書を受け取る。
- 借り入れや照会の記録に、覚えのないものや誤りがないか確認する。
- 誤りがあれば、その会社に訂正を求める。
- 詐欺のおそれがあれば、一時停止を求める(詐欺の手口と対策も参照)。
- 解決しないときは、プライバシー・コミッショナーに相談する。
費用
2026年10月時点で、通常の取り寄せは無料です。3営業日以内の急ぎを求める場合は、NZ$10以下の手数料がかかることがあります。
日本との違い・注意点
- NZには信用情報会社が3社あり、それぞれに無料で取り寄せられます。
- 家主や雇い主が、同意を得て信用情報を確認することがあります。
- なりすましのおそれがあるときは、信用情報の一時停止を求められます。
- 来たばかりで記録がない場合、ローンの審査について事前に銀行に確認しておくと安心です。
- 個別の判断が必要な場合は、信用情報会社かプライバシー・コミッショナーに相談してください。