皮膚がん・メラノーマとほくろのチェック(Skin cancer and melanoma checks)
NZは紫外線が強く、メラノーマ(悪性黒色腫)が多い国です。皮膚がんの国の検診はないため、自分で定期的に肌を確認し、気になるほくろはGP(かかりつけ医)に見せます。Melanoma New Zealandは、看護師による無料のスポットチェックを各地で行っています(2026年10月時点)。
詳細
NZの皮膚がん
Cancer Societyによると、皮膚がんはNZで最も多く診断されるがんです。Health NZ(Te Whatu Ora)も、NZは紫外線がとても強く、メラノーマ(melanoma、悪性黒色腫)が多いと説明しています(Health NZのメラノーマのページ)。
主な皮膚がんは3種類です(Cancer Societyの皮膚がんのページ)。
| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| メラノーマ(Melanoma) | 最も深刻。血液を通じて全身に広がることがある。日に当たらない場所にもできる |
| 有棘細胞がん(Squamous cell cancer、SCC) | リンパ節に広がることがある。日焼けによるシミから出ることが多く、ガサガサして押すと痛い |
| 基底細胞がん(Basal cell cancer、BCC) | 最も多い。ピンク色で、出血やかゆみがあることがある |
NZには、皮膚がんの国の検診(screening programme)はありません。そのため、早く見つけるには自分での確認が大切です。
危険が高い人
Health NZとCancer Societyは、次のような人は危険が高いとしています。
- 肌が白い、日焼けで赤くなりやすい、髪が金色や赤色、目が青い
- ほくろが多い(50個以上)、大きいほくろや形・色がふぞろいなほくろがある
- 家族に皮膚がんになった人がいる、自分が以前皮膚がんになった
- 屋外で長く過ごす、日焼け止めなしで日に当たることが多い
- 日焼けマシン(sunbed)を使ったことがある
- 50歳以上
自分で肌を確認する
Cancer Societyは、1〜3か月ごとに全身の肌を確認するよう勧めています。わきの下、頭皮、足の裏など見えにくい場所も確認し、背中などは家族に見てもらいます。
Melanoma New Zealandは、注意するほくろの目安として「ABCDEFG」を示しています(Melanoma New Zealandのページ)。
| 目安 | 内容 |
|---|---|
| A(Asymmetry) | 左右の形が違う |
| B(Border) | ふちがギザギザ、ぼやけている |
| C(Colour) | 色がまだら(茶・黒のほか、白・灰・赤・ピンク・青が混じることも) |
| D(Different) | 他のほくろやシミと見た目が違う |
| E(Evolving) | 大きくなる、新しくできた、盛り上がる、痛むなどの変化がある |
| F(Firm) | 触ると硬い |
| G(Growing) | 多くは6mmより大きく、大きくなり続ける |
他のほくろと比べて1つだけ目立つもの(「みにくいアヒルの子」のルール)にも注意します。
どこで見てもらうか
ほくろが新しくできた、大きさ・厚さ・形・色が変わった、かゆみ・出血・痛みが出てきた場合は、医療者に相談します(Health NZのページ)。
| 窓口 | 内容 |
|---|---|
| GP(かかりつけ医) | 最初の相談先。必要に応じて検査や専門医の紹介をする |
| 皮膚科医・専門の看護師など | 皮膚のチェックは、GPのほか皮膚科医(dermatologist)、専門の看護師、外科医、ダーモスコピーの専門家なども行う |
| 写真による皮膚チェック(mole mapping) | 全身のほくろを撮影して記録する方法。行っている医療機関がある |
| Melanoma New Zealandのスポットチェック | 看護師による無料のチェック(下記) |
Melanoma New Zealandのサイトには、皮膚チェックを行う医療機関の地図があります(皮膚チェックの医療機関のページ)。
Melanoma New Zealandの無料スポットチェック
Melanoma New Zealandの看護師が各地を回り、無料のスポットチェック(spot check)を行っています(スポットチェックのページ)。
- 見てもらえるのは、気になるほくろ3つまでです。全身のチェックではなく、診断もしません。
- 予約はなく、先着順です。開催場所は約3週間前にサイトのカレンダーに出ます。
- 会場で見てもらえなかった場合は、看護師とのオンライン相談を予約できます。
- 10月はメラノーマの啓発月間(Melanoma Awareness Month)で、各地で無料のスポットチェックが行われます。
気になるほくろがあるときは、スポットチェックを待たずに医療者に相談してください。
手順
- 1〜3か月ごとに、全身の肌を確認する。
- ABCDEFGに当てはまるほくろや、変化したほくろがあれば、GPを予約する。
- GPの判断で、検査(生検、biopsy)や専門医の紹介を受ける。
- 危険が高い人は、定期的な皮膚チェックについてGPと相談する。
費用
| 項目 | 費用 |
|---|---|
| Melanoma New Zealandのスポットチェック | 無料 |
| GPの受診 | 診療所ごとに違う(GP(かかりつけ医)への登録) |
| 私立の皮膚チェック・mole mapping | 医療機関ごとに違う |
2026年10月時点の情報です。費用は受診する医療機関で確認してください。