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医療・保険/薬局

薬の公的補助(Pharmac)

ひとことで言うと…

Pharmac(Te Pātaka Whaioranga)は、公費で補助する薬や医療用品を決める政府機関です。補助の対象は医薬品表(Pharmaceutical Schedule)に載っています。公的医療の対象者は、承認された処方者の処方なら1品目最大NZ$5で薬を受け取れます。表にない薬や補助が一部の薬は、追加の費用がかかることがあります(2026年10月時点)。

目次
  1. 詳細
  2. 手順
  3. 費用
  4. 日本との違い・注意点

詳細

Pharmacとは

Pharmac(Te Pātaka Whaioranga)は、NZで公費で補助する薬と関連製品を決める政府機関です。パエ・オラ法(Pae Ora (Healthy Futures) Act 2022)に基づく政府系の機関(Crown entity)です。

Pharmacが補助を決める対象は、次のとおりです。

  • 地域の薬局で受け取る薬(community medicines)
  • 病院で使う薬(hospital medicines)
  • 公立病院で使う医療用品(medical devices)
  • ワクチン

決められた予算の中で決める

Pharmacは、政府から薬の予算(Combined Pharmaceutical Budget)を受け取り、その中で補助する薬を決めます。予算を超えてはいけないことが法律で決まっています。2024/25年度の地域の薬の予算は約NZ$17億です。

Pharmacは、すでに補助している薬の値段を製薬会社と交渉して下げ、その分で新しい薬を補助しています。

補助が決まるまで

段階内容
申請製薬会社、医師、患者が新しい薬の補助を申請できる
専門家の検討専門家の委員会(PTAC)が根拠を調べ、補助するべきかを勧告する
評価費用だけでなく、生活がどれだけ、どのくらいの期間よくなるか、家族や介護する人への影響も考える
優先順位申請どうしを比べて順位をつける。製薬会社との交渉のため、順位は公表しない

医薬品表(Pharmaceutical Schedule)

補助の対象の薬は、医薬品表に載っています。主な区分は次のとおりです。

区分内容
Community Schedule地域の薬局で受け取る薬
Hospital Medicines List(HML)病院で使う薬
Practitioners Supply Order(PSO)医療者が診療用に取り寄せる薬
Ambulance Medicines List救急車で使う薬

医薬品表はPharmacのページで検索できます。変更は「Schedule Updates」で公開されています。

特定の患者に限った補助(Special Authority)

一部の薬は、決められた条件にあてはまる患者だけが補助を受けられます。これを Special Authority といいます。

  • 先に、より安い薬を試すことが条件になる場合がある
  • 特定の種類の医療者が処方することが条件になる場合がある
  • 申請は処方する医師が行い、多くはその場で電子的に処理される

医薬品表にない薬(NPPA)

医薬品表にない薬について、個別の患者に補助を認めるかを検討する仕組みがあります。これを Named Patient Pharmaceutical Assessment(NPPA)といいます。申請できるのは医療者だけです。その患者に特有の例外的な事情があり、補助のある他の治療をすべて試したことなどが条件です。

補助のある薬・ない薬

種類自己負担
補助のある薬(承認された処方者の処方)1品目最大NZ$5(14歳未満・65歳以上・CSC保持者は無料)
全額の補助がない薬NZ$5に加えて追加の費用がかかることがある

処方薬の補助を受けられるのは、公的医療の対象者です(公的医療を受けられる人)。

手順

  1. GP(かかりつけ医)などで処方を受ける(GP(かかりつけ医)への登録)。
  2. 処方された薬が補助の対象かどうかは、処方した医師や薬剤師に確認する。医薬品表でも調べられます。
  3. 薬局で薬を受け取り、自己負担を払う。
  4. 補助のない薬を使いたい場合や、Special Authority・NPPAの対象になりそうな場合は、医師に相談する。

費用

処方薬の自己負担(2024年7月1日から)は次のとおりです。

処方者・対象自己負担(1品目)
承認された処方者(公立病院、PHOに加盟するGPなど)最大NZ$5
14歳未満、65歳以上、CSC保持者とその扶養家族無料
承認されていない処方者(18歳以上)NZ$15
承認されていない処方者(14〜17歳)NZ$10
全額の補助がない薬上記に加えて追加の費用がかかることがある

2026年10月時点の情報です。年20品目を超えると無料になる制度などは薬局と処方薬を見てください。

日本との違い・注意点

ここが日本とちがうよ!

  • NZでは、補助する薬を国の機関(Pharmac)が決められた予算の中で選んでいます。日本で使っていた薬が、NZでは補助の対象でない場合があります。
  • 処方薬の自己負担は、薬の値段の割合ではなく、1品目ごとの定額です。
  • 一時的なビザで公的医療の対象外の人は、補助を受けられず、費用が高くなります。
  • 薬の選び方や補助の対象になるかは、医師や薬剤師に相談してください。

関連項目

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