本文へ移動
医療・保険 / ACC

ACCで理学療法を受ける(Physiotherapy under ACC)

概要

事故でけがをしたときは、GPの紹介がなくても理学療法士(physio)を直接受診できます。理学療法士がACCへの申請を代わりに行い、ACCが費用の一部を負担します。残りは自己負担で、金額は診療所によって違います。けがをした在住者・旅行者・留学生向けの解説です。

詳細

理学療法士(physio)に直接行ける

NZでは、理学療法士(physiotherapist、略してphysio)を受診するのに、GP(かかりつけ医)の紹介は必要ありません。Health NZは、医療者に紹介してもらう方法と、直接理学療法士に行く方法の両方を案内しています(Health NZのページ)。

ACCも、けがをしたときの受診先として、医師、理学療法士、時間外の診療所、病院の救急外来を挙げています。

理学療法で相談できること

Health NZは、理学療法が役立つ例として次のものを挙げています。

分野例
筋肉・関節ねんざ、肉離れ、腰のけが、首の痛み
回復けがの後のスポーツや仕事への復帰、手術の前後
その他呼吸の問題、心臓と肺の病気、骨盤の健康、頭痛、神経の病気
長く続く病気パーキンソン病、多発性硬化症(MS)

このうちACCの対象になるのは、事故によるけがです。病気や加齢による症状は対象外です(ACC(事故補償制度))。

ACCの申請は理学療法士が行う

事故によるけがであれば、理学療法士が書類を作り、本人の代わりにACCに申請します。自分で申請書を出す必要はありません。補償の対象になると、ACCからテキストメッセージで連絡があり、通常1週間以内に手紙が届くこともあります。

2022年10月1日以降に出産でけが(会陰の裂傷、脱出、破裂など)をした場合も、ACCの対象です。理学療法士も申請できます(ACCのリーフレット)。

費用の負担

場合費用
ACCの対象になったときACCが受診料の一部を払い、残りは自己負担
ACCの対象外のとき全額自己負担。金額は診療所によって違う
健康保険に入っているとき保険で請求できる場合がある
病院の理学療法医療者の紹介で、公費の理学療法を受けられる場合がある

Health NZは、費用について受診前に理学療法士に確認するよう勧めています。ACCが払う治療は、NZで一般的に認められた治療で、登録・免許のある提供者によるものに限られます(ACCのページ)。

登録された理学療法士か確かめる

NZの理学療法士は、Physiotherapy Board of New Zealand(理学療法士委員会)に登録されています。委員会のオンライン名簿(Online Register)で、現在NZで仕事ができる理学療法士かを調べられます。苦情の受付も委員会が行っています(Physiotherapy Boardのページ)。

理学療法士の団体Physiotherapy New Zealandのサイトでも、地域から会員の理学療法士を探せます。

手順

  1. けがをしたら、近くの理学療法士の診療所に連絡する。命に関わるときは111に電話する。
  2. 予約のときに、ACCの対象になりそうなけがであることと、自己負担の金額を確認する。
  3. 受診時に、いつ・どこで・どのようにけがをしたかを説明する。理学療法士がACCに申請する。
  4. 自己負担分を診療所に払う。
  5. 補償の対象かどうかは、ACCからの連絡で確認する。

ACCの申請についての問い合わせは0800 101 996(平日8:00〜18:00)です。

費用

ACCの対象になっても、自己負担があるのが一般的です。金額は診療所ごとに違い、全国一律の料金はありません(2026年10月時点)。受診前に診療所で確認してください。

日本との違い・注意点

  • NZでは、医師の紹介なしで理学療法士を直接受診できます。けがの最初の受診先として理学療法士を選ぶこともできます。
  • ACCの対象になっても、窓口で自己負担を払うことがあります。金額は診療所が決めます。
  • ACCは事故によるけがの制度です。病気や加齢による痛みは、ACCの対象になりません。
  • 旅行者・留学生も、事故によるけがならACCの対象です。帰国後の治療は対象外です(ACCの申請方法)。
  • 自分のけがが対象になるか、治療が必要かは、理学療法士やACCに確認してください。この記事は制度の説明です。

関連項目

内容の誤りや古い情報に気づいたら、教えてください。公式の情報と照らし合わせて修正します。 誤りを報告する