大学授業料の無償化制度(Fees Free)
Fees Freeは、大学や職業訓練の最終学年の学費(職業訓練は最後の2年分)を、修了後に最大NZ$12,000まで払い戻す制度です。2025年1月1日に、それまでの1年目無償化から最終学年の制度に変わりました。2026年12月31日までに修了する人が対象で、2027年以降の修了は対象外です(2026年10月時点)。
詳細
制度のしくみ
Fees Freeは、大学などの高等教育や職業訓練の学費の一部を、政府が払い戻す制度です。申請と支払いはIRD(Inland Revenue、内国歳入庁)が行い、制度の運営は高等教育委員会(Tertiary Education Commission、TEC)が担当しています。
- 対象は、学業の最終学年の学費です。職場での訓練(work-based learning)は最後の2年分です。
- 上限はNZ$12,000です。
- 学費はいったん自分で払い、修了した後に払い戻されます。
- 学生ローン(student loan)の残高がある人は、払い戻し分がローンの返済にあてられます。学費をローンで払っていなくても同じです。
いずれも2026年10月時点です。
2025年からの変更
2024年までは、1年目の学費を無償にする「First-year Fees Free」でした。この制度は2024年12月31日に終わり、2025年1月1日から最終学年を対象とする制度に変わりました。
制度の終わり
IRDのページによると、次の両方に当てはまる場合が対象です(2026年10月時点)。
| 条件 | 日付 |
|---|---|
| 最終学年を始めた日 | 2025年1月1日以降 |
| 修了した日 | 2026年12月31日まで |
2027年以降に修了する場合は、Fees Freeを受けられません。
対象になる主な条件
次の4つをすべて満たす必要があります。
- 対象となる資格・プログラムを修了した
- 修了した日に、居住の条件を満たしている
- 以前の学業・訓練の条件に当てはまらない
- 以前にFees Freeを受けていない(最終学年の学費にTraining Incentive Allowanceを使った人も対象外)
Fees Freeは、最初に修了した対象の資格に使われます。どの資格に使うかを自分で選ぶことはできません。
居住の条件
居住の条件は、修了した日の時点で判断されます。
| 立場 | 条件 |
|---|---|
| NZ国籍(クック諸島、トケラウ、ニウエの国籍を含む) | 条件を満たす |
| それ以外の人(学業の場合) | NZに住んでいる、NZに3年以上住んでいる、永住ビザ(resident visa)を3年以上持っている、のすべて |
| それ以外の人(職場での訓練の場合) | NZに住んでいて、永住ビザを持っている |
| 認定雇用主就労ビザ(AEWV)で働いている人 | 国内学生(domestic learner)と認められれば、条件を満たす |
難民、保護対象者などの特別な扱いもあります。オーストラリア国籍の人などは、通常は永住ビザを持っているものとして扱われます。詳しくはIRDの居住の条件のページで確認してください。
以前の学業の条件
原則として、初めて高等教育や職業訓練を受ける人が対象です。
- 2025年1月1日以降に、対象の資格・プログラムをすでに修了している人は対象外です。
- 海外で学業や訓練を修了したことがある人は、期間やレベルにかかわらず対象外です。
- 2025年1月1日より前の学業は、NZQCFのレベル3以上で、フルタイム換算で半年(0.5 EFTS)を超えるもの、または職場での訓練で60単位を超えるものがあると、原則対象外です。
- 2025年1月1日以降は、修了しなかった学業は判断に影響しません。
高校在学中の学習、レベル1〜2の資格、学費のかからないコースなど、例外もあります。詳しくはIRDの以前の学業のページで確認してください。
手順
- IRDの対象条件のページで、自分が条件に当てはまるかを確認する。国内学生として扱われるかは、通う教育機関にも確認できます。
- 資格・プログラムを修了する。
- 修了した後、IRDのオンラインサービス「myIR」から申請する。IRD番号が必要です(IRD番号の取り方)。
- 結果に納得できない場合は、承認または却下から12か月以内に見直し(review)を求められます。
申請の期限
- 修了してから1年以内に申請します。
- 2025年に修了した人は、2026年12月31日が期限です。
- 期限を過ぎると申請できず、後から見直しを求めることもできません。
費用
- 払い戻しの上限はNZ$12,000です(2026年10月時点)。
- 申請に費用はかかりません。