教育・子育て / 学校制度
学習支援(Learning support)
概要
NZの学校では、学びに支援が必要な子どもに、学校と教育省(Ministry of Education)が支援を行います。教育省の専門家による支援は無料です。英語が第一言語でない子どもには、学校がESOL(English for Speakers of Other Languages)の補助金を受けて英語の支援をすることがあります。まずは担任の先生に相談します。
詳細
学習支援(Learning support)とは
学習支援は、学びや発達、行動、障害などで支援が必要な子どもを助ける仕組みです。学校と教育省が、家族と一緒に支援を考えます(教育省のページ)。
学校の中の支援
| 支援 | 内容 |
|---|---|
| 担任の先生 | 最初の相談先。正式な面談でなくてもよい |
| 学習支援コーディネーター(Learning Support Coordinator、LSC) | 学校内で支援をまとめる担当者。2028年までに、Year 1〜8のいる全ての学校で利用できるようになる予定 |
| ティーチャーエイド(Teacher aide) | 授業の中で子どもを助ける補助員 |
| 個別教育計画(Individual Education Plan、IEP) | 子どもに合わせた支援の計画。学校が変わっても引き継がれる |
教育省の専門家による支援(無料)
| 支援 | 内容 |
|---|---|
| 早期介入の教師(Early Intervention Teacher) | 発達の遅れがある子ども(Year 1まで) |
| RTLB(Resource Teachers: Learning and Behaviour) | 学習と行動を支援する教師。Year 2以降、複数の学校を担当 |
| 専門家 | 言語聴覚士、心理士、理学療法士、作業療法士など |
| その他 | 文化の面の助言者(kaitakawaenga)、ろう教育の専門家など |
ORS(重い支援ニーズのある子ども)
ORS(Ongoing Resourcing Scheme)は、学習や障害の支援ニーズが最も重い子どものための支援です。学校の通常の予算に上乗せされ、転校しても子どもについていきます。在籍する子どもの2%未満が対象です(教育省のORSのページ)。
- 対象:学習、聴覚、視覚、身体、言語・社会的コミュニケーションに、継続した重いニーズがある子ども
- 申請できる年齢:4歳8か月以上
- 申請する人:担任の先生などの教育者が、保護者や専門家の意見を入れて申請する
- 内容:専門家の支援、教師の追加の時間、ティーチャーエイドの費用の一部、教材の補助など
英語の支援(ESOL)
英語が第一言語でない子どものために、公立校と統合校は教育省にESOLの補助金を申請できます。学校はこの補助金で、専門の教師や補助員を雇ったり、教材を買ったりします(教育省のESOLのページ)。
| 対象の子ども | 補助の期間 |
|---|---|
| NZへの移民 | 最長5年(20学期) |
| 元難民 | 最長5年(20学期) |
| NZ生まれで、親の少なくとも1人が移民・難民の背景を持ち、家庭で英語以外の言語を話す子ども | 最長3年(12学期) |
- 対象は、NZに住み、第一言語が英語でもマオリ語でもない、プライマリー・インターミディエイト・セカンダリーの子どもです。
- 授業料を払う留学生(fee-paying international student)は対象外です。
- 学校は、英語の習得の段階(English Language Learning Progressions、ELLP)で子どもの英語を評価して申請します。
- 申請するのは学校です。保護者が直接申請するものではありません。
手順
- 子どもの学びや英語について心配なことがあれば、担任の先生に相談する。正式な面談でなくてもかまいません。
- 必要に応じて、GPなどの医療者にも相談する。
- 学校の学習支援コーディネーターなどと、支援の内容や個別教育計画(IEP)について話し合う。
- 学校と話した後も助言が必要なときは、教育省の地域事務所(Regional offices)の学習支援チームに連絡する。
- 進学や転校のときは、早めに次の学校と支援の引き継ぎを計画する。
就学前の子どもについては、Well Child Tamariki Ora(Plunketなど)の健診やGPで相談でき、教育省の早期介入チームにも連絡できます(教育省の早期教育のページ)。
費用
- 教育省の専門家による学習支援は無料です。
- ESOLの補助金は学校に支払われるもので、保護者が申請・負担するものではありません。
2026年10月時点の情報です。
日本との違い・注意点
- NZでは、まず担任の先生に相談し、学校と教育省の専門家、家族が一緒に支援を考えます。教育省の専門家の支援は無料です。
- ESOLの補助は国内学生が対象で、授業料を払う留学生は対象外です。留学生の英語支援は、学校に直接確認してください。
- ESOLの補助には期間の上限があります(移民は最長5年など)。
- 支援の内容は学校によって異なります。子どもに合う支援は、学校と教育省の担当者に相談してください。
関連項目
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