学校でのいじめの相談(Bullying at school)
子どもが学校でいじめを受けたら、まず記録を取り、担任や校長に相談します。解決しないときは学校の理事会(board)に書面で苦情を出せます。オンラインのいじめはNetsafe、子どもや若者本人の悩みはYouthlineや0800 What's Upに無料で相談できます。
詳細
Bullying-Free NZ(教育省のサイト)
Bullying-Free NZは、教育省(Ministry of Education)が運営する、いじめについての情報サイトです。保護者向け、子ども向け、学校向けの情報があります。
このサイトでは、すべての子どもや若者には、安全で、受け入れられ、大切にされていると感じる権利があると説明しています。そのために、学校の理事会、学校の管理職と教職員、子ども、保護者や家族(whānau)が一緒に取り組む必要があるとしています。
いじめとは
Bullying-Free NZでは、いじめを次の4つの特徴で説明しています(いじめの定義のページ)。
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| 意図的(deliberate) | わざと相手を傷つける |
| 力の差(power imbalance) | 関係の中で力を悪用する |
| 繰り返し(repeated) | 1回きりではなく、繰り返される、または繰り返されるおそれがある |
| 有害(harmful) | 害を与える行為で、成長の過程で当たり前のことではない |
いじめには、体への攻撃、言葉による攻撃、仲間外れなどの人間関係を使ったものがあります。対面でもオンライン(ネットいじめ、cyberbullying)でも起こります。
一方で、対等な者どうしの1回の口論や、1回だけの意地悪は、つらいことであっても、いじめには当たらないと説明されています。
保護者がすること
教育省の保護者向けガイドでは、次のことを勧めています。
- 子どもの話をよく聞く
- 子どもが必要な支援を受けられるようにする
- 学校に連絡する
- 起きたことを記録する
学校への相談と苦情の流れ
教育省の報告と苦情のページでは、次の順番を案内しています。
- 担任や管理職に相談する:担任、上の立場の教職員、または校長(principal)と面談の約束をします。学校は、いじめがあると分かれば大きな助けになると説明されています。
- 理事会に書面で苦情を出す:学校の対応に納得できないときは、学校の理事会(Board)に書面で苦情を出します。理事会の会議に出て話すことを求めることもできます。
- さらに相談する:理事会の対応にも納得できないときは、地域の教育省の事務所、警察署、子どもコミッショナー(Children’s Commissioner)に相談できます。
犯罪に当たる行為のときは、警察が深刻さを判断し、警告や起訴を検討します。
相談するときは、何がいつ起きたかを記録しておき、事実をはっきりさせておくことが勧められています。
オンラインのいじめ(Netsafe)
Netsafeは、オンラインの被害の相談を受ける団体です。Harmful Digital Communications Act(有害デジタル通信法)に基づく、NZの承認機関(Approved Agency)です。ネットいじめ、嫌がらせ、性的な画像の拡散などの相談を、無料で受け付けています。
| 方法 | 連絡先(2026年10月時点) |
|---|---|
| オンラインの報告 | netsafe.org.nz/report |
| 電話 | 0508 638 723(月〜金 9:00〜17:00) |
| テキスト(SMS) | 「Netsafe」と入れて4282へ送る |
ネットの安全全般はオンラインの安全と相談先も見てください。
子どもや若者本人の相談窓口
| 窓口 | 対象 | 連絡先(2026年10月時点) |
|---|---|---|
| Youthline | 12〜24歳の若者 | 電話0800 376 633(無料)、テキスト234(無料)。24時間 |
| 0800 What’s Up | 子どもと10代 | 電話0800 942 8787(無料)。電話は毎日11:00〜23:00、チャットは毎日11:00〜22:30 |
0800 What’s Upは、慈善団体のBarnardosが運営しています。
保護者の相談窓口
Bullying-Free NZの緊急時のページでは、次の窓口を案内しています。
| 窓口 | 内容 | 電話 |
|---|---|---|
| Healthline | 健康の相談 | 0800 611 116 |
| Parent Help | 子育ての相談 | 0800 568 856 |
| Family Services 211 | 地域の保健・福祉サービスの案内 | 0800 211 211 |
| Skylight | いじめ、トラウマ、喪失の相談 | 0800 299 100 |
| Netsafe | オンラインのいじめ | 0508 638 723 |
子どもや誰かに危険が迫っているときは、111に電話してください。
子どもコミッショナー(Mana Mokopuna – Children’s Commissioner)の電話は0800 224 453です。
手順
- 子どもの話を聞き、何がいつ起きたかを記録する。
- 担任か校長と面談の約束をして、相談する。
- 対応に納得できないときは、学校の理事会に書面で苦情を出す。
- それでも解決しないときは、地域の教育省の事務所、警察、子どもコミッショナーに相談する。
- オンラインのいじめはNetsafeに報告する。
費用
- Netsafe、Youthline、0800 What’s Up への相談:無料(2026年10月時点)
日本との違い・注意点
- NZの公立校は、学校ごとの理事会(Board)が運営しています。学校の対応に納得できないときの苦情は、まず理事会に書面で出します。
- 子どもや若者が自分で相談できる無料の窓口(Youthline、0800 What’s Up)があります。子どもに連絡先を伝えておくと、本人が直接相談できます。
- 命や安全に関わるときは、学校への相談を待たずに111に電話してください。