保育の費用と補助(Childcare costs and subsidies)
NZの保育料は施設ごとに違い、主な補助は3つあります。3〜5歳は週20時間まで保育料が補助される「20 Hours ECE」、税務上の居住者が対象の払い戻し「FamilyBoost」(IRD)、NZ国籍・永住者で低・中所得の家庭向けの「Childcare Subsidy」(Work and Income)です。子どもを保育に通わせる在住者・駐在員向けです。
詳細
NZの幼児教育(ECE)の料金は、施設ごとに決まっています。保育の種類と施設の選び方は保育・幼児教育を参照してください。保育料の負担を減らす主な制度は次の3つです(2026年10月時点)。
| 制度 | 運営 | 仕組み | 主な対象 |
|---|---|---|---|
| 20 Hours ECE | 教育省(Ministry of Education) | 施設に補助が払われ、その時間の保育料がかからない | 3歳以上の子ども |
| FamilyBoost | Inland Revenue(IRD) | 払った保育料の一部が四半期ごとに払い戻される | NZの税務上の居住者で、5歳以下の子どもの保護者 |
| Childcare Subsidy | Work and Income | 保育料の一部が補助される | NZ国籍または永住者で、低・中所得の家庭 |
20 Hours ECE(週20時間の補助)
- 3歳の誕生日から対象になります。教育省のページでは、3歳・4歳・5歳の子どもが対象と説明しています。
- 補助は週20時間まで、1日6時間までです。
- 対象は認可を受けた幼児教育サービスとコーハンガ・レオ(Te Kōhanga Reo)です。
- 2か所以上に通う場合は、合計で1日6時間・週20時間以内なら時間を分けられます。
- 申し込みのときに、どの時間に補助を使うかを決めます。その時間には保育料を請求されません。
- 日焼け止め、衣類、食事、教材などの「任意の費用(optional charges)」を求められることがあります。払うかどうかは保護者が選べます。
詳しくは教育省の20 Hours ECEのページで確認してください。
FamilyBoost(保育料の払い戻し)
次の条件をすべて満たす人が対象です(2026年10月時点)。
- NZの税務上の居住者(tax resident)であること
- 5歳以下の子どもの保護者であること
- 認可を受けた幼児教育サービスの保育料を払っていること
- 世帯所得が四半期でNZ$57,286未満であること
1つの世帯で登録できるのは、パートナーのどちらか1人だけです。別々に暮らす保護者は、日常的に子どもの世話をしていて、別々の請求書がある場合に申請できることがあります。
申請はIRDのオンラインサービス「myIR」で行います。登録は一度だけで、その後は条件を満たす限り四半期ごとに申請できます。税務上の居住者については税務上の居住者を参照してください。
Childcare Subsidy(保育料補助)
次の条件を満たす人が対象です(2026年10月時点)。
- 子どもの主な養育者であること
- NZ国籍または永住者(permanent resident)であること
- 家族の所得が低・中程度であること
- NZに普段住んでいて、住み続ける意思があること
子どもの条件は、原則5歳未満で、認められた幼児教育に週3時間以上通っていることです。Child Disability Allowanceを受けている子どもは6歳未満まで対象です。
| 保護者の状況 | 補助される時間 |
|---|---|
| 働いている、学んでいる、訓練を受けている、夜勤がある、重い病気や障がいがあるなど | 週50時間まで |
| 上に当てはまらない場合 | 週9時間まで |
もう一方の親が子どもの世話をできる場合は、週9時間までです。教育省は、Childcare Subsidyを20 Hours ECEと併用できると説明しています。
手順
- 通う施設の料金と、20 Hours ECEを提供しているかを確認する。
- 3歳以上の場合は、入園の申込書で20 Hours ECEを使う時間を決める。
- FamilyBoostの対象になりそうな場合は、myIRで登録し、四半期ごとに申請する。
- Childcare Subsidyの対象になりそうな場合は、Work and Incomeに申し込む。必要になる3〜4週間前までに申し込むよう案内されています。
- すでにWork and Incomeを利用している人:SmartStartからRealMeでログインしてオンラインで申し込めます。
- 初めての人:Childcare Assistanceの申込書を提出します。
費用
FamilyBoostの払い戻し額
2025年7月1日以降に終わる四半期の金額です(2026年10月時点)。
| 世帯所得(四半期) | 払い戻し額 |
|---|---|
| NZ$35,000未満 | 保育料の40%まで。上限NZ$1,560 |
| NZ$35,000〜57,286未満 | 保育料の40%か、「NZ$1,560からNZ$35,000を超えた1ドルごとに7セントを引いた額」の少ないほう |
- 四半期は、7〜9月、10〜12月、1〜3月、4〜6月です。
- 給与など税金が引かれた所得は、その四半期の所得で計算されます。それ以外の所得は、最新の確定申告の額を4で割って計算します。そのため、申請の前に確定申告を済ませる必要があります。
最新の金額はIRDのFamilyBoostの金額のページで確認してください。
Childcare Subsidyの金額
子ども1人につき1時間あたりの金額です。家族の週の所得(税引き前)と子どもの人数で決まります(2026年4月1日からの金額)。
| 子どもの人数 | 週の所得がこの額未満なら1時間NZ$6.72 | この額以上は対象外 |
|---|---|---|
| 1人 | NZ$1,131 | NZ$2,404 |
| 2人 | NZ$1,301 | NZ$2,748 |
| 3人 | NZ$1,457 | NZ$3,091 |
この間の所得では、1時間NZ$5.36、NZ$3.75、NZ$2.09と段階的に下がります。週50時間の場合、最大で週NZ$336です。詳しい表はWork and Incomeの給付額のページで、条件はWork and IncomeのChildcare Subsidyのページで確認してください。
日本との違い・注意点
- 日本では、幼稚園・保育所・認定こども園などを利用する3〜5歳のすべての子どもの利用料が無料です(2019年10月から。こども家庭庁のページ)。NZの20 Hours ECEは週20時間・1日6時間までで、それを超える時間には料金がかかります。
- FamilyBoostはビザの種類ではなく、NZの税務上の居住者かどうかが条件です。Childcare SubsidyはNZ国籍または永住者が条件です。
- FamilyBoostは後から払い戻される仕組みです。保育料はいったん全額を施設に払います。
- 20 Hours ECEの対象が終わる年齢は、公的機関の案内で表現が異なります。通う施設か教育省に確認してください。
- 補助の対象になるかどうかの判断は、IRD、Work and Income、または施設に確認してください。