カヤックとSUP(Kayaking and stand-up paddleboarding)
NZでは海、湖、川でカヤックやSUP(スタンドアップ・パドルボード)を楽しめます。2026年10月9日からは、全長6メートル以下のレジャー用の船で航行中のライフジャケット着用が義務になり、カヤックとSUPも対象です。地域ごとの航行安全規則(bylaw)もあります。パドルスポーツをするすべての人向けです。
詳細
カヤック、カヌー、SUP(スタンドアップ・パドルボード)は、NZの海や湖、川で人気のレジャーです。海事局(Maritime NZ)は、パドルで進む船をまとめて「パドルクラフト(paddle craft)」と呼び、安全の案内を出しています。
ライフジャケットの着用義務(2026年10月9日から)
Maritime NZのページによると、2026年10月9日から、全長6メートル以下のレジャー用の船(recreational craft)では、航行中は乗っている全員がライフジャケットを着けなければなりません。
- 対象には、カヤック、SUP、ディンギー、ヨット、モーターボート、水上バイクが含まれます。
- サーフボードなど、これに似た動力のない道具は対象外です。
- SUPでサーフィンをしているときは例外です。
- 泳ぐ活動の場合は、水に入る直前と水から上がった直後は着けなくてもよいとされています。
- 認められたスポーツ大会や、その練習に参加している人などにも例外があります。
- 2026年10月時点で、新しいルールに違反したときの罰則はまだ作られていません。Maritime NZは、まず周知に重点を置くとしています。
自分の活動が例外にあたるかは、Maritime NZのページで確認してください。
地域ごとの航行安全規則(bylaw)
Maritime NZの地域の安全情報のページによると、各地域のカウンシルが航行安全規則(navigation safety bylaw)を定めています。湖、川、海のどこでも、ボート、カヤック、水上スキー、水泳などすべての水上活動に適用されます。内容は地域によって違うため、出かける地域の規則を確認します。主な地域の窓口は次のとおりです。
| 地域 | 担当カウンシル | 電話 |
|---|---|---|
| オークランド | Auckland Council | +64 9 301 0101 |
| ワイカト | Waikato Regional Council | 0800 800 401 |
| ベイ・オブ・プレンティ | Bay of Plenty Regional Council | 0800 884 880 |
| ウェリントン | Greater Wellington Regional Council | 0800 496 734 |
| タスマン | Tasman District Council | +64 3 543 8400 |
| カンタベリー | Environment Canterbury | 0800 324 636 |
| クイーンズタウン・レイクス | Queenstown Lakes District Council | +64 4 441 0499 |
| オタゴ | Otago Regional Council | 0800 474 082 |
ほかの地域の窓口も、上のMaritime NZのページに載っています。
水上の基本ルール
Maritime NZの水上のルールのページによると、動力船(powerboat)は、追い越す場合を除き、帆船、パドルの船、手こぎの船に道を譲らなければなりません。パドルの船どうしでは、帆船のルールに準じます。
ただし、Water Safety New Zealandは、カヤックは他の船の船長からほとんど見えないことがあると注意しています。Maritime NZも、航路(shipping lanes)と道を譲るルールに注意するよう案内しています。
安全のポイント
Maritime NZのパドルクラフトのページとWater Safety New Zealandのページが挙げる主な点は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ライフジャケット | 活動に合ったものを正しく着ける |
| 通信手段 | 防水の通信手段を2つ持つ(携帯型VHF無線機、PLB、防水ケースに入れた携帯電話など) |
| 目立つこと | 明るい色の服や道具を使い、夜はライトを付ける |
| 天気・海況 | 天気、海の予報、風の強さと向き、潮の高さと流れ、水温を確認する。沖に向かって吹く風(offshore wind)に注意する |
| 冷たい水 | 気温ではなく水温に合わせた服装をする。冷水ショックや低体温症は命に関わる |
| 技術 | 荒れた水面でのカヤックは、経験があり体力のある人だけにする。転覆したときに乗り直す練習をしておく |
| 予定を伝える | 陸にいる人に、場所と戻る時刻を伝える |
SUPのリーシュ(流れ止めのひも)
Water Safety New Zealandは、SUPでは必ずリーシュを着けるよう案内しています。場所によって種類を使い分けます。
- 川や流れのある場所:すぐに外せる(クイックリリース)仕組みのもの
- 波のある場所(サーフ):まっすぐな足首用のもの
- 水草の多い場所:コイル状のもの
ボードから離れてしまったときのために、浮力のある補助具(PFD)を着けると、水中で生き延びられる時間が大きく延びるとしています。
手順
- 出かける地域の航行安全規則(bylaw)と、天気・海の予報を確認する。
- 体に合ったライフジャケットを用意する。6メートル以下の船では、航行中は着ける。
- 防水の通信手段を2つ用意する。
- 行き先と戻る時刻を、陸にいる人に伝える。
- 湖や川に入る前後は、道具を洗って乾かす(チェック・クリーン・ドライ)。
日本との違い・注意点
- 2026年10月9日から、カヤックやSUPを含む6メートル以下の船で、航行中のライフジャケット着用がNZ全国の義務になります。
- 地域ごとの規則(bylaw)もあり、内容は地域で違います。
- Water Safety New Zealandは、気温ではなく水温に合わせた服装を勧めています。
- 海での泳ぎや離岸流の注意は海・川での安全を見てください。緊急時は111に電話します。