海・川での安全(Water safety)
NZの海では、ライフガードが立てる赤と黄色の旗の間で泳ぎます。離岸流(rip)に流されたら、逆らわずに浮いて手を挙げて助けを呼びます。2026年10月9日からは、全長6メートル以下のレジャー用ボートでは、航行中は全員がライフジャケットを着ける決まりになりました。海や川で遊ぶすべての人に向けた案内です。
詳細
NZでは水の事故が多い
Water Safety New Zealandのページによると、溺水はNZのレジャー中の死亡原因の第1位です。2025年には78人が溺れて亡くなりました。NZの溺死率は、オーストラリア、カナダ、イギリスなどと比べて高くなっています。
水の安全の5つの心得(Water Safety Code)
Water Safety New Zealandは、次の5つをWater Safety Codeとしてまとめています。サーフライフセービング(Surf Life Saving NZ)の5つの心得もほぼ同じ内容です。
| 心得 | 内容 |
|---|---|
| 浮き方を知る(Know how to float) | 耳まで水につけて仰向けに浮く。浮けない人は水に入らない |
| 一番安全な場所を選ぶ(Find the safest place) | 強い流れなどの危険を確かめ、ライフガードのいる場所を選び、警告の看板に従う |
| 迷ったら入らない(If in doubt, stay out) | 出かける前に天気を確認する。自分の技量や天気、水の状態に不安があれば別の日にする |
| 自分と周りの人を守る(Take care of yourself and others) | 1人で入らない。予定を誰かに伝える。体に合ったライフジャケットを着ける。子どもからは大人が手の届く距離で目を離さない |
| 助けの呼び方を知る(Know how to get help) | 困ったら腕を挙げて大声で助けを呼ぶ。溺れている人を見たら111に電話して「Police」を頼む |
海水浴:赤と黄色の旗の間で泳ぐ
ライフガードがいる海岸では、一番安全な場所に赤と黄色の旗が立てられます。いつも旗の間で泳いでください。ライフガードは旗の間で泳ぐ人を見守っています(Surf Life Saving NZのページ)。
- 夏の間、ライフガードは全国93か所の海岸を巡回しています。
- 巡回の時間や海岸の危険、天気、潮、水質(一部の海岸)は、Safeswimで海岸ごとに確認できます。
- ライフガードが見当たらないときに助けが必要なら、111に電話して「Police」を頼みます。警察はライフガードなどに直接連絡できます。
離岸流(rip)の見分け方と流されたとき
離岸流(rip)は、岸から沖へ向かう強い流れです。見つけにくく、穏やかに見える場所にあることもあります(Surf Life Saving NZの離岸流のページ)。
離岸流のサイン
- 両側では波が砕けているのに、その間だけ波が立たず静かに見える
- 水の色が濃い、濁っている、泡立っている、ごみが沖へ流れている
- 足元の砂にさざ波の模様や小さな穴がある
- 岩場の岬、桟橋、人工の構造物の近く
流されたら:3つのR
- Relax(落ち着く):流れに逆らわず、浮いて体力を保つ。離岸流は体を水中に引き込むものではありません。
- Raise(手を挙げる):手を挙げて、ライフガードや周りの人に助けを求める。
- Ride(流れに乗る):流れが弱まって岸へ泳げるようになるか、助けが来るまで流れに乗る。
多くの人は、泳ぎ続けるよりずっと長く浮いていられます。
ボート・カヤック:ライフジャケット
Maritime NZのページによると、2026年10月9日から、全長6メートル以下のレジャー用の船(recreational craft)では、航行中は乗っている全員がライフジャケットを着けなければなりません。
- 対象:湖・川・海など、NZのすべての水域
- 航行中とは:錨を下ろしている、桟橋につないでいる、座礁している、岸につないでいる、のどれでもない状態
- 主な例外:サーフボードなど動力のないもの、ウェットスーツを着たウィンドサーファー、条件を満たすダイビング、認められたスポーツ大会、SUPでのサーフィン中など
- 2026年10月時点で、この新しいルールの違反に対する罰則はまだ定められていません。
これまでと同じく、すべてのレジャー用の船は、乗る人全員分のライフジャケットを積む必要があります。船長(skipper)は、乗っている人全員の体に合い、活動に合ったライフジャケットを用意する責任があります(船長の責任のページ)。
- 飲酒と操船は両立しません。水の上では状況がすぐ変わるため、全員が注意を保つ必要があります。
- 多くの地域では、通信機器の携帯などについて地域ごとの規則(bylaw)があります。出かける地域の規則を確認してください。
川を渡る危険
NZの山道(トラック)には、橋のない川や沢を渡る場所が多くあります。小さな沢でも、雨で増水すると渡れないほど危険になります(DOCの渡渉のページ)。
次のような場合は渡らないでください。
- 川が増水している
- 安全な入る場所・出る場所が見つからない
- 安全に渡る技術や経験がない
- 危険なサインがある(下の表)
| 危険なサイン | 内容 |
|---|---|
| 流れが速い | 歩く速さより速く流れている |
| 水が濁っている | 茶色などに濁っている |
| 流木などがある | 枝などが流れている |
| 音がする | 水がごうごうと鳴る、石が動く音がする |
危ないときは、引き返すか、水が引くまで待ちます。予定に余裕を持たせ、別のルート、非常用の食料などや通信手段を用意してください。出発前に、川の上流を含む流域全体の天気予報を確認します。
手順
- 出かける前に天気と水の状態を確認する(天気予報と気象警報)。
- 海水浴は、ライフガードのいる海岸で赤と黄色の旗の間で泳ぐ。
- 子どもからは、手の届く距離で目を離さない。
- ボートやカヤックに乗るときは、全員分のライフジャケットを用意し、航行中は着ける。
- 山で川を渡る前に、危険なサインがないか確かめ、迷ったら渡らない。
- 事故を見たら111に電話して「Police」を頼む。
日本との違い・注意点
- 海での事故や行方不明は、111に電話して「Police」を頼みます。救急・警察・消防はすべて111です(111に電話するとき)。
- ライフガードがいるのは夏の巡回時間中の限られた海岸だけです。旗のない海岸では、ライフガードの助けがない前提で行動してください。
- 2026年10月9日から、6メートル以下のレジャー用の船では航行中のライフジャケット着用が義務になります。カヤックなども船に含まれるか、例外にあたるかは、Maritime NZのページで確認してください。
- 夏の海辺は紫外線も強くなります(紫外線対策)。