バイクの免許(Motorcycle licence)
ひとことで言うと…
NZのバイク(class 6)の免許も、学習者・制限付き・フルの3段階で取ります。学習者免許の前に基本操作の試験(BHST)に合格する必要があります。日本のバイクの免許で運転できるのは最後の入国から最長12か月で、日本は試験免除の対象国です。運転者も同乗者も、認められたヘルメットをかぶる必要があります。
詳細
3段階の免許制度
NZのバイクの免許(class 6)も、普通車と同じように3つの段階で取ります(普通車はNZの運転免許制度を参照)。以下は2026年10月時点のNZ運輸庁(NZ Transport Agency Waka Kotahi、NZTA)のページの内容です。
| 段階 | 取れる年齢・条件 | 取り方 |
|---|---|---|
| 学習者免許(learner licence) | 16歳から | 基本操作の試験(BHST)に合格した後、筆記試験(35問中32問以上の正解) |
| 制限付き免許(restricted licence) | 16歳半から。学習者免許を6か月以上持っていること | 実技試験、または認定の講習(CBTA 6R) |
| フル免許(full licence) | 下の表のとおり | 実技試験、または認定の講習(CBTA 6F) |
フル免許を申請できる条件は次のとおりです。
| 年齢 | 制限付き免許を持つ期間 | |
|---|---|---|
| CBTA 6Fの講習を修了した場合 | 17歳半から | 12か月以上 |
| 講習を受けない場合 | 18歳から | 18か月以上 |
学習者免許と制限付き免許は、10年で期限が切れます。NZTAは、実技試験の前に十分な練習(120時間以上)を勧めています。
基本操作の試験(Basic Handling Skills Test、BHST)
バイクの学習者免許を申請する前に、BHSTに合格する必要があります。試験は、NZTAが認めた試験官(教習の指導者)が行います。
学習者・制限付き免許で乗れるバイク
学習者免許と制限付き免許の人が乗れるのは、次の車両です。
- LAMS(Learner Approved Motorcycle Scheme)で認められたバイク
- モペッド(moped)
- 全地形対応車(ATV)
フル免許を取ると、ほかの登録された合法なバイクにも乗れます。
学習者・制限付き免許の条件
学習者免許の主な条件です。
- Lプレート(黄色地に黒のL)を、バイクの後ろの見える位置に表示する
- 同乗者を乗せない
- LAMSで認められたバイクだけに乗る
制限付き免許の条件です。
- 22時から5時までは運転しない
- LAMSで認められたバイクだけに乗る
- 同乗者を乗せない
- 他の車両をけん引しない
条件を破ると、違反点数と罰金(NZ$100)の対象です。学習者免許のその他の条件は、NZTAのページで確認してください。
海外のバイクの免許で乗る・切り替える
NZTAのファクトシート72(2026年7月版)の内容です。
- 海外のバイクの免許で運転できるのは、最長12か月です。普通車の期間は2026年11月1日から12か月に短くなりますが、バイクはもともと12か月です。
- 日本は試験免除の対象国(exempt country)です。切替の筆記試験は不要で、免許を持っている期間が2年未満の場合だけ実技試験が必要です。
- 実技試験が必要な人は、切替の際にバイクの学習者免許が発行されます。実技試験に合格するまで、LAMSで認められたバイクだけに乗れます。同乗者を乗せること、22時から5時までの運転、けん引もできません。
日本の免許で運転するときは英訳が必要です。英訳や必要な書類は日本の免許からNZの免許への切替を見てください。
ヘルメット
運転者も同乗者も、認められた安全ヘルメット(approved safety helmet)をかぶる必要があります。NZTAの資料に載っている主な規格は次のとおりです。
| 規格 | 内容 |
|---|---|
| UN/ECE Regulation No 22 | 国連・欧州の規格 |
| AS/NZS 1698:2006 | 豪NZの規格 |
| NZS 5430:1992 | NZの規格 |
| Snell M2020 | 米国Snell財団の規格 |
| FMVSS No 218 | 米国の連邦基準 |
| BS 6658:1985(type Aのみ) | 英国の規格 |
| JIS T 8133:2015 | 日本産業規格 |
同乗者(pillion)
同乗者を乗せられるのは、フル免許の人だけで、1人までです。同乗者は安全な後ろの席に前を向いて座り、両足をフットレストに乗せます。
手順
NZで初めてバイクの免許を取る場合
- ロードコード(Road Code)のバイク編(motorcycle code)で学ぶ。
- BHSTを受けて合格する。
- 免許の窓口で学習者免許を申請し、筆記試験を受ける。
- 学習者免許を6か月以上持った後、実技試験かCBTA 6Rの講習で制限付き免許を取る。
- 必要な期間が過ぎたら、実技試験かCBTA 6Fの講習でフル免許を取る。
制限付き免許とフル免許の申請では、申請書(DL1)、本人確認書類、視力の確認、写真と署名が必要です。
日本のバイクの免許から切り替える場合
- 申請書DL5と、日本の免許・英訳・パスポートなどを用意する。
- 海外免許の切替を扱う窓口で申請する。
- 免許を持っている期間が2年未満の場合は、実技試験を受ける。
費用
2026年10月時点でNZTAのページに載っている金額です。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 制限付き免許の申請手数料 | NZ$54.20 |
| フル免許の申請手数料(CBTAの修了証を出す場合も同じ) | NZ$47.40 |
| 海外のバイクの免許の切替(試験免除の対象国) | NZ$28.30 |
| 切替の実技試験(免許の保有が2年未満の場合) | NZ$59.90 |
試験の予約の変更・取消は無料です。学習者免許やBHSTの料金を含め、最新の金額はNZTAのページや窓口で確認してください。
日本との違い・注意点
ここが日本とちがうよ!
- NZでは、バイクの免許も3段階です。学習者免許と制限付き免許の間は、同乗者を乗せられず、LAMSで認められたバイクにしか乗れません。
- 学習者免許の前にBHSTへの合格が必要です。
- 海外のバイクの免許で運転できるのは最長12か月です。普通車と期間が違うので注意してください。
- ヘルメットの規格の一覧には日本のJIS T 8133:2015が入っています。持っているヘルメットが対象か、購入前に確認できます。規格の詳細はACCのRide Foreverのページも参考になります。
- 2027年1月から普通車の免許制度が変わります(NZの運転免許制度)。バイクの免許への影響は、NZTAの最新の案内で確認してください。
- 自分に当てはまる条件や必要な書類は、NZTAか免許の窓口で確認してください。