虫と害虫(Sandflies, mosquitoes, wasps and spiders)
NZで気をつけたい虫は、サンドフライ、ハチ(特にスズメバチの仲間のワスプ)、一部のクモです。毒グモのカティポとレッドバックに咬まれることはまれで、病院には抗毒素があります。NZにはデング熱をうつす蚊はいません。
詳細
気をつけたい虫の一覧
| 虫 | 主な注意点 |
|---|---|
| サンドフライ(sandfly、namu) | 水辺で刺されやすい。かゆみが続く |
| ワスプ(wasp)・ミツバチ | 刺されると痛む。人によっては強いアレルギー反応が出る |
| クモ | カティポとレッドバックは毒を持つが、咬まれることはまれ |
| 蚊(mosquito) | NZにはデング熱をうつす蚊はいない |
NZにはヘビがいないなど、動物全体の話はNZの動植物を見てください。
サンドフライ
サンドフライは海岸や湖、川の近くに多い小さな虫です。刺されるとかゆみが長く続くことがあります。特徴と対策はNZの動植物とHealth NZのサンドフライのページで確認してください。
ワスプ(スズメバチの仲間)
自然保護省(DOC)のページによると、NZには次の4種のワスプがいます。どれも外国から入ってきた種です。
| 種類 | 分布など |
|---|---|
| ジャーマンワスプ(German wasp) | 1940年代に侵入 |
| コモンワスプ(common wasp) | 1970年代後半に侵入し、今は広く分布 |
| アジアアシナガバチ(Asian paper wasp) | 北島と南島の北端 |
| オーストラリアアシナガバチ(Australian paper wasp) | 北島の北部だけ |
ジャーマンワスプとコモンワスプは、天敵がいないことや冬が穏やかなことから、NZで大きく増えました。南島などのブナの森では、1ヘクタールに推定12個の巣、1万匹の働きバチがいる場所もあります。暖かい季節に特に活発になります。
DOCは、ワスプの毒が一部の人にアレルギー反応を起こすことがあると説明しています。
刺されたときの手当て
Health NZのハチ・ワスプのページによると、ほとんどの場合は1〜2日の軽い症状で済みます。腫れが1週間ほど続くこともあります。
- 刺された場所を石けんと冷たい水で洗う。
- 保冷剤などで15分冷やし、痛みと腫れを抑える。
- ミツバチの針が残っていたら、指やカードの縁、ナイフの背などですぐにかき出す。
- かゆみや痛みには、塗り薬、抗ヒスタミン薬、パラセタモールなどを使う。
18歳未満にはアスピリンを使いません。ぜんそくや出血しやすい病気がある人、血液をサラサラにする薬を飲んでいる人は、鎮痛薬の種類に注意が必要です。
すぐに受診が必要なとき
次のような症状は、強いアレルギー反応のおそれがあります。
- 唇や目のまわりが腫れる
- 発疹が急に広がる
- 息切れ、ゼーゼーする、胸が苦しい
- 強いめまい、気を失う
- 飲み込みにくい、のどが締めつけられる
口、のど、目、顔、首、陰部を刺されたときや、腫れた場合も受診が必要です。赤み、熱っぽさ、膿など、感染の兆しが出たときも受診してください。命に関わる緊急時は111に電話します。
刺されないために
- 巣やハチの群れに近づかない。
- 明るい色や暗い色の服を避け、淡い色の服を着る。
- 香水をつけず、屋外で甘い飲み物を飲まない。
- 山や森では、帽子、長袖、長ズボンを身につける。
- 家の近くにワスプの巣があるときは、駆除業者に頼む。
クモ
Health NZのクモのページでは、注意が必要なクモとして次の3種を挙げています。
| クモ | 特徴 |
|---|---|
| カティポ(katipō) | NZ在来の毒グモ。咬むのは成体のメスだけで、咬まれることは非常にまれ。毒は重い症状を起こすことがある |
| レッドバック(redback) | 驚かせたときや、服の中に入り込んだときにだけ咬む。咬まれることは非常にまれ |
| ホワイトテイル(white-tailed spider) | カティポやレッドバックより多く、家の中や壁、天井によくいる。症状は一時的で、皮膚の潰瘍との関係は研究で否定されている |
カティポに咬まれると、痛みがほかの場所に広がって強くなり、汗、呼吸の苦しさ、腹痛が出ることがあります。レッドバックでは、赤み、痛み、汗、腹痛、吐き気、動悸などが出ることがあります。どちらも、重い症状には病院で抗毒素(anti-venom)を使います。
咬まれたときの手当て
- 消毒液か、ぬるい石けん水で傷を洗う。
- 布で包んだ氷で冷やす。
- 傷を圧迫しない。お酒を飲まない。
- 応急手当ての相談は、国立中毒センター(National Poisons Centre)の0800 764 766に電話する。
- 緊急時は111に電話して救急車を呼ぶ。
蚊
Health NZの発表によると、NZにはデング熱をうつすことができる蚊はいません。デング熱は、デング熱が流行している海外の地域で、ウイルスを持つ蚊に刺されてかかります。
太平洋の島々など流行地域へ旅行するときは、Health NZが次の対策を案内しています。
- 網戸のある部屋や蚊帳の中で寝る。
- 屋外では淡い色の長袖・長ズボン、帽子を身につける。
- DEET(ディート)の濃度が35%未満の虫よけを使う。
- 湿地や水たまりなど、蚊が多い場所を避ける。
日本との違い・注意点
- NZにはヘビがいないため、山歩きではヘビより、サンドフライやワスプへの対策が大切です。
- NZのワスプは外来種で、天敵がいないため森の中にも多くいます。暖かい季節のハイキングでは、巣に近づかないよう気をつけましょう。
- 中毒の相談先は国立中毒センター(0800 764 766)です。命に関わるときは111に電話します。
- 刺されたときの症状には個人差があります。判断に迷うときは、GP(かかりつけ医)や国立中毒センターに相談してください。