NZの鳥(Birds)
NZには、トゥイ、ピワカワカ、ケア、ケレル、タカヘなど、特徴的な鳥が多くいます。在来の鳥は野生生物法で守られており、完全に保護されている種は、捕まえたり羽や卵を持ち帰ったりすると違法です。ケアには決してえさを与えないでください。旅行者やNZに住む人向けです。
詳細
NZでよく知られる鳥
自然保護省(DOC、Department of Conservation)の情報をもとに、代表的な鳥をまとめます。キーウィについてはキーウィを読んでください。
| 鳥 | 特徴 | 保護の状況(DOCの分類) |
|---|---|---|
| トゥイ(tūī) | のどの白いふさと、羽音の大きさが目印。花の蜜を主に食べる | 絶滅のおそれなし(Not Threatened) |
| ピワカワカ(pīwakawaka、fantail) | 尾を扇のように広げる小さな鳥。「チーチー」と鳴く | 北島・南島の種類は絶滅のおそれなし |
| ケア(kea) | NZにしかいない山のオウム。とても賢い | 絶滅危惧(Threatened–Nationally Endangered) |
| ケレル(kererū、NZ pigeon) | 緑と銅色に光る羽と白い胸の、大きなハト | 絶滅のおそれなし。ただし捕食者対策のない地域では減少 |
| タカヘ(takahē) | 青と緑の羽を持つ、飛べない大きな鳥 | 絶滅危惧(Threatened–Nationally Vulnerable) |
トゥイ
DOCのトゥイのページによると、トゥイはNZにしかいない鳥で、主に在来の植物の花の蜜を食べます。北島、南島、スチュワート島などの森や、まとまった林に住んでいます。南アルプスの東側の乾燥した地域では少なくなります。
天敵はポッサム、猫、ネズミ、オコジョなどです。ウェリントンでは、市が害獣の駆除を始めてから、トゥイの数が8倍に増えました。
ピワカワカ(ファンテイル)
DOCのピワカワカのページによると、NZ本土で最もよく見られ、最も広い範囲に住む在来の鳥の1つです。海辺から雪線の高さまで住み、果樹園や庭でも見られます。
山歩きをしていると、ピワカワカがあとをついてくることがあります。人や動物が歩いて飛び出した虫を捕まえるためです。
ケア
DOCのケアのページによると、ケアはNZにしかいないオウムで、世界で最も賢い鳥の1つです。南島のゴールデン・ベイ(Golden Bay)からフィヨルドランド(Fiordland)にかけての山や森に住み、野生の数は1,000〜5,000羽と推定されています。
- DOCは「ケアには決してえさを与えないでください」と呼びかけています。人の食べ物は、ケアの体に害になります。
- 人がえさを与えた場所では、ケアが車の近くに集まり、車にひかれることがあります。
- ケアは好奇心が強く、物を壊すことがあります。服、食べ物、道具、特に色の明るい物は片付けておきましょう。
ケレル
DOCのケレルのページによると、ケレルは尾からくちばしまで最大51cm、体重約650gの大きなハトです。モアが絶滅してから、カラカ(karaka)やタワ(tawa)のような大きな実を丸のみできる鳥は、ケレルだけになりました。森の種を運ぶ大切な役割があります。
ケレルを狩ることは違法です。
タカヘ
DOCのタカヘのページによると、タカヘは世界で最も大きなクイナの仲間です。羽はありますが、飛べません。
- 50年近く絶滅したと考えられていましたが、1948年にフィヨルドランドのマーチソン山地(Murchison Mountains)で再発見されました。
- 2023年10月時点で、約500羽です。
- ティリティリ・マタンギ島(Tiritiri Matangi)、カピティ島(Kapiti)、マナ島(Mana)、テ・ホイエレ(Te Hoiere)などの保護区や捕食者のいない島で見ることができます。
在来の鳥は法律で守られている
野生生物法(Wildlife Act 1953)は、全ての在来の鳥を含む930種以上を保護しています。このうち鳥は394種です。
完全に保護されている種について、許可なく次のことをすると違法です。
- 捕まえる、狩る、殺す
- 売り買いする、持つ
- 飼う、放す、国外に持ち出す
生きている鳥だけでなく、死んだ鳥や、羽・皮・骨・卵も対象です。
手順
鳥に出会ったときの基本です。
- 近づきすぎず、触らない、捕まえない。
- ケアなどの野鳥にえさを与えない。
- 落ちている羽や卵を拾って持ち帰らない。
- 山の駐車場などでは、荷物や食べ物を出したままにしない。
日本との違い・注意点
- NZの多くの鳥は、ネズミやオコジョ、猫など人が持ち込んだ動物に襲われて減ってきました。各地で害獣の駆除が行われています。詳しくはプレデター・フリー2050を読んでください。
- 完全に保護されている鳥は、落ちている羽や卵でも、許可なく持つと違法です。記念に持ち帰らないでください。
- ケアは人を怖がらず、車や荷物に近づいてきます。かわいくても、食べ物を与えないでください。