単位価格の見方(Unit pricing for groceries)
NZの大型スーパーと大手のネットスーパーには、「100gあたり」「1kgあたり」などの単位価格の表示が義務付けられています。単位は商品の種類ごとに決まっているので、大きさの違う商品やお店どうしを同じ基準で比べられます。スーパーで買い物をするすべての人向けです。
詳細
単位価格(unit price)は、「100gあたり」「1リットルあたり」のように、量をそろえた価格です。値札には、商品の販売価格と一緒に表示されます。
NZ政府は2022年12月に、スーパーに単位価格の表示を義務付けると発表しました。発表したのはビジネス・イノベーション・雇用省(MBIE)です。根拠は規則(Consumer Information Standards (Unit Pricing for Grocery Products) Regulations 2023)で、商務委員会(Commerce Commission)が公正取引法に基づいて規則を守らせています。
表示が義務になっている店
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 実店舗 | 床面積1,000平方メートル以上で、規則が定める10種類の商品をすべて扱う店 |
| ネットスーパー | 規則が定める10種類の商品をすべてネットで売る事業者 |
| 10種類の商品 | パン、乳製品、卵・卵製品、果物、野菜、肉、魚、米、砂糖、メーカーが包装した食品 |
| 義務の開始 | 実店舗は2024年8月31日、ネットは2025年8月31日 |
これより小さい店(コンビニに当たるデイリー(dairy)や専門店など)には義務がありません。自主的に表示する店もあります。主な大手スーパーについてはスーパーの種類と使い分けを見てください。
商品ごとの単位
規則で、商品の種類ごとに使う単位が決まっています。
| 商品 | 単位 |
|---|---|
| 肉・魚介、果物・野菜 | 1kgあたり |
| 飲み物 | 1リットルあたり |
| ハーブ・スパイス・粉末 | 10gあたり |
| 香料・着色料 | 10mlあたり |
| 紙おむつ | 1枚あたり |
| トイレットペーパー・ペーパータオル | 100シートあたり |
| 上記以外で重さで売るもの | 100gあたり |
| 上記以外で容量で売るもの | 100mlあたり |
| 長さ・面積で売るもの | 1mあたり・1平方メートルあたり |
| 個数で売るもの | 40個以下は1個あたり、40個を超えると100個あたり |
単位価格は1セント単位で、0.5セントは切り上げます。
表示のしかた
- 数字とドル記号で表示します。
- 販売価格の近くに、はっきり読めるように表示します。
- 文字の大きさは、販売価格の文字の25%以上です。
商務委員会の小売店向けガイドでは、次のように案内しています。
- 1個の価格とまとめ買いの割引価格があるときは、両方に単位価格を表示する。
- 会員価格(例:通常NZ$30、会員NZ$25)があるときは、両方に単位価格を表示する。
- 支払いの全部または一部がポイントの場合は、単位価格は不要。
表示の対象外の商品
酒類、たばこ、ベイプ(電子たばこ)、調理済みの食事、花、本、衣類、家電製品、金物などは対象外です。次の場合も表示しなくてかまいません。
- 歯ブラシや電球のように1個ずつ売る商品
- いくつかの商品をセットにして1つの価格で売る場合
- 自動販売機での販売
- 包装の傷みや消費期限が近いことによる値下げ
違反したとき
規則は公正取引法(Fair Trading Act 1986)に基づいています。商務委員会のガイドによると、違反には1件あたり最大NZ$1,000の違反金(infringement notice)が科されることがあります。裁判になると、会社は1件あたり最大NZ$30,000、個人は最大NZ$10,000です(2026年10月時点)。
手順
単位価格で商品を比べる方法です。
- 値札で、販売価格の近くにある「per 100g」「per kg」「per L」などの小さい表示を探す。
- 比べたい商品の単位が同じか確かめる(100gあたりと1kgあたりを比べない)。
- 単位価格の安いほうが、同じ量あたりでは安い商品です。
- まとめ買い価格や会員価格があるときは、それぞれの単位価格を比べる。
- 表示がおかしいと思ったときは、商務委員会のページから連絡する。
日本との違い・注意点
- NZでは大型店とネットスーパーに表示の義務があります。小さい店には義務がないため、表示がないこともあります。
- 単位は商品の種類で決まっています。肉や野菜は1kgあたり、飲み物は1リットルあたりなので、包装食品(100gあたり)と比べるときは単位をそろえてください。
- 酒類は対象外です。ワインやビールの値札には単位価格がないことがあります。
- 値札の価格にはGST(消費税15%)が含まれています。詳しくはGSTを見てください。
- 消費者向けの説明はMBIEの消費者保護のページでも確認できます。