NZの音楽と映画(Music and film in New Zealand)
NZの音楽と映像は、政府の資金機関NZ On Airと、映画を支えるNZ映画委員会(NZFC)が支援しています。マオリの歌(waiata)は今も歌い継がれ、毎年5月はNZの音楽を祝う「NZミュージック・マンス」です。
詳細
音楽と映像を支える機関
NZでは、政府の機関が国内の音楽や映画、テレビ番組づくりを資金面で支えています。
| 機関 | 主な役割(各機関の説明による) |
|---|---|
| NZ On Air | 独立した政府の資金機関。NZらしい公共メディアを、多くの人が見たり聴いたりできるように支援する |
| NZ映画委員会(New Zealand Film Commission、NZFC) | NZの映像産業を育てる政府機関。NZ映画の開発・制作・宣伝に投資し、海外の作品をNZに呼ぶ |
NZ On Airと音楽
NZ On Airの音楽のページによると、NZ On Airは次のような支援をしています。
- シングル曲や複数曲の作品の録音、ミュージックビデオ、宣伝への資金
- 「NewTracks」という仕組みで、ラジオ局に新しい曲を紹介し、放送を後押しする
- NZの音楽やアーティストを紹介するラジオ・テレビ番組への資金
- 資金の申請や録音、ファンづくりについての助言や資料
NZ On Airは、ラジオ、オンラインなど、聴く人がいるあらゆる場でNZの音楽を増やすことを目的にしています。
NZ映画委員会と映画
NZFCのページによると、NZFCは文化と経済の両方の目的のバランスをとりながら、NZの映像産業を育てています。新人からベテランまでの映画制作者に資金とキャリアの支援を行い、マオリの物語づくりを支える取り組み(Te Rautaki Māori)もあります。
政府の百科事典Te Araによると、NZの映像産業は1970年代後半に広がり始め、長編映画、テレビシリーズ、ドキュメンタリーの制作が増えました。
NZで撮影された映画とロケ地は、NZの映画のロケ地を見てください。
マオリの歌(waiata)
Te Araによると、waiata(ワイアタ、歌)はマオリの暮らしで常に大切な役割を果たしてきました。祖先の行いを記録する、失ったものを悼む、恋人に呼びかける、大切な子どもの誕生を祝う、といった役割です。
- 伝統的な歌(waiata tawhito):嘆きの歌(waiata tangi)、恋の歌(waiata aroha)、子守歌(oriori)などの種類があります。多くの伝統的な歌が今も歌われ、その時代の問題を映した新しい歌も作られています。
- 現代の歌(waiata hōu):20世紀には、ヨーロッパの旋律の影響を受けた歌が増えました。2度の世界大戦の間には、募金のためや、亡くなった人を悼むために歌が作られました。その後のマオリ文化の復興の中で、マオリ語の新しい曲が多く作られました。
- パフォーミング・アーツ:マオリの舞台芸術はカパ・ハカ(kapa haka)と呼ばれ、手の動きをつけて歌うアクション・ソング(waiata-ā-ringa)などがあります。
- 伝統楽器(taonga pūoro):笛のコーアウアウ(kōauau)や、回して音を出すプーレレフア(pūrerehua)などがあります。20世紀後半に復興し、今では多くの人になじみのある音になっています。
詳しくはTe Araの伝統的な歌のページを見てください。マラエを訪れるときの作法はマラエ訪問の作法を見てください。
NZミュージック・マンス(5月)
毎年5月は、NZの音楽を祝う「NZミュージック・マンス(NZ Music Month / Te Marama Puoro o Aotearoa)」です。NZ音楽委員会(NZ Music Commission)が、NZ On Airなどの団体と一緒に開いています。期間中は全国でライブなどが行われ、公式サイトでライブの情報も紹介されます。
NZHistory(文化遺産省)によると、1997年に始まった「NZミュージック・ウィーク」が、2001年に1か月の行事になりました。NZの音楽の存在感を高め、地元の演奏者が活躍できる場をつくることが目的です。詳しくはNZ音楽委員会のページを見てください。
日本との違い・注意点
- NZでは、政府の資金機関が国内の曲の録音やミュージックビデオ、ラジオでの紹介まで支援しています。
- 5月はNZの音楽の月です。ライブやイベントが多い時期なので、旅行や滞在の予定がある人は公式サイトを確認してください。
- waiataは、祖先の記録や追悼などの役割を持つ大切な文化です。歌われる場に立ち会うときは、その場の作法に従ってください。