フランツ・ジョセフ氷河とフォックス氷河(Westland Tai Poutini National Park)
南島西海岸のウェストランド・タイ・ポウティニ国立公園には、低地近くまで下りてくるフランツ・ジョセフ氷河とフォックス氷河があります。どちらも駐車場から歩いて氷河を眺める簡単なトラックがありますが、氷河のすぐそばまでは歩いて行けません。大雨で道が閉鎖されることも多いため、出発前に当日の情報を確認してください。
詳細
ウェストランド・タイ・ポウティニ国立公園(Westland Tai Poutini National Park)は、南島の西海岸にある国立公園で、1960年に指定されました。国道6号線(SH6)から行けます。自然保護省(DOC、Department of Conservation)が管理しています。国立公園の概要は「NZの国立公園」を見てください。
公園には、低地近くまで下りてくる2つの氷河があります。
- フランツ・ジョセフ氷河(Franz Josef Glacier/Kā Roimata o Hine Hukatere)
- フォックス氷河(Fox Glacier/Te Moeka o Tuawe)
詳しくはDOCの国立公園のページで確認してください。
氷河を眺めるトラック
どちらの氷河にも、駐車場から歩いて谷と氷河を眺める簡単なトラックがあります。DOCのページによると、内容は次のとおりです。
| 項目 | フランツ・ジョセフ氷河 | フォックス氷河 |
|---|---|---|
| トラック名 | Franz Josef Glacier/Kā Roimata o Hine Hukatere Walk | Fox Glacier South Side Walkway/Cycleway |
| 難易度 | 初心者向け(Easy) | 初心者向け(Easy) |
| 所要時間 | 約30分(1時間未満) | 1〜4時間 |
| 行き方 | フランツ・ジョセフの町から南へ進み、ワイホ川(Waiho River)の橋を渡ってすぐ左折。グレイシャー・アクセス・ロード(Glacier Access Road)を約4km進んだ終点の駐車場 | フォックス・グレイシャーの町から南へ2km進み、フォックス川(Fox River)の橋を渡った左側の駐車場 |
- フランツ・ジョセフ氷河のアクセス道路は未舗装ですが、普通車とキャンピングカーで走れます。
- フランツ・ジョセフ氷河では、短い上り坂から谷を見渡せます。そこより先へは歩いて進めません。
- フォックス氷河では、約40分で最初の展望地に着き、さらに約10分で氷河を見下ろす展望地に着きます。展望地は氷河の末端から数百m離れています。
- フォックス氷河のトラックは、古い駐車場の跡まで自転車で行けます。そこに自転車を置き、先は歩きます。
氷河の後退
DOCによると、フランツ・ジョセフ氷河は最終氷期の広がりからかなり後退しています。1865年には、センチネル・ロック(Sentinel Rock)が後退する氷河の下から現れたばかりでした。1909年までは、ハーパー・ロック(Harper Rock)に氷が接していました。
氷河の後に残った地形は、トラックから見ることができます。
氷河の上や雪原を見るには
氷河の近くや上部へは、ガイド付きツアーの事業者やヘリコプターで行けます。DOCは、上部の広大な雪原を見るにはヘリコプターかスキープレーンで飛ぶ必要があると説明しています。料金や内容は各事業者に確認してください。
危険と閉鎖
DOCは、氷河の見学は楽しい一方で危険もあると注意しています。主な危険は次のとおりです。
- 増水:氷の崩落で川がせき止められ、それが決壊すると大量の水が一気に流れることがあります。大雨のときは、数分で洪水になることもあります。
- 落石:大雨で谷の急な壁がゆるみ、落石が起きます。氷河の末端では、氷の崩落と落石がいつでも起こり得ます。
- 天気:天気は短い時間で大きく変わります。氷河から冷たい風が吹き下ろすこともあります。
- 川の水位と流れ:大雨の間と後は、川の水位や流れが急に変わります。
DOCによると、標識を無視して柵を越えた人が亡くなったり、重いけがをしたりしています。柵の内側にいてください。
トラックとアクセス道路は、洪水、落石、土砂崩れで閉鎖されることがあります。DOCは、出発前に最新のトラック情報と天気予報を確認するよう求めています。当日のアクセス情報は、DOCのページからリンクされた地元観光団体(Glacier Country)のサイトで公開されています。
雨とサンドフライ
DOCによると、この地域は偏西風の影響で、年に最大5mの雨が降ります。
- 防寒着と雨具を必ず持っていきます。
- サンドフライ(sandfly、刺す小さな虫)が多いため、虫よけを持っていきます。
- カレリー川(Callery River)とワイホ川は流れが速く冷たいため、歩いて渡らないよう求められています。
ビジターセンター
ウェストランド・タイ・ポウティニ国立公園のビジターセンターは、フランツ・ジョセフ・グレイシャーの69 Cron Streetにあります。電話は+64 21 947 990、メールは westlandnpvc@doc.govt.nz です(2026年10月時点のDOCのページの記載)。トラックの状況を確認できます。
手順
- DOCの国立公園のページで、トラックの情報と注意情報を確認する。
- 当日の朝、氷河へのアクセス情報と天気予報を確認する。
- 防寒着、雨具、虫よけを持って出発する。
- トラックでは標識に従い、柵を越えない。
日本との違い・注意点
- 氷河のすぐそばまで歩いて行くことはできません。展望地から眺める形になります。
- 雨がとても多い地域です。大雨の日は道路やトラックが閉鎖され、予定どおりに見学できないことがあります。日程に余裕を持たせてください。
- 氷河から流れる川は、晴れていても急に増水することがあります。川原に下りたり、川を歩いて渡ったりしないでください。
- 旅行中の安全については「旅行者の安全対策」も参考にしてください。