サイクルトレイル(Ngā Haerenga New Zealand Cycle Trails)
NZには、全国に23の「グレートライド(Great Rides)」と呼ばれるサイクルトレイルがあります。多くは車の通らない道で、難易度は5段階で示されています。トレイル沿いの町では自転車や電動アシスト自転車(e-bike)を借りられます。旅行者にもNZに住む人にも向いた楽しみ方です。
詳細
グレートライドとは
「Ngā Haerenga(ナー・ハエレンガ、「旅」の意味)」は、NZのサイクルトレイルのネットワークです。中心になるのが23の「グレートライド(Great Rides)」で、北島から南島まで全国にあります。多くは車の通らない道で、景色のよい場所や観光地を結んでいます。
グレートライドどうしを結ぶ道として、交通量の少ない道路を使う「ハートランド・ライド(Heartland Rides)」と「コネクター・ライド(Connector Rides)」もあります。
ビジネス・イノベーション・雇用省(MBIE)によると、このネットワークは2009年に政府が国のサイクルウェイ基金にNZ$5,000万を出して始まりました。2022年5月に2つのトレイルが加わり、グレートライドは23になりました。グレートライドの利用者は毎年200万人を超えています。
長さと主なトレイル
公式サイトによると、最も短いのはロックスバラ・ゴージ・トレイル(Roxburgh Gorge Trail)の21km、最も長いのはアルプス・トゥ・オーシャン(Alps 2 Ocean Cycle Trail)の300km超です。公式サイトで紹介されているトレイルの例は次のとおりです。
- アラウンド・ザ・マウンテンズ(Around the Mountains Cycle Trail)
- クイーンズタウン・トレイル(Queenstown Trail)
- オタゴ・セントラル・レイル・トレイル(Otago Central Rail Trail)
- モツ・トレイルズ(Motu Trails)
- ティンバー・トレイル(Timber Trail)
- オールド・ゴースト・ロード(The Old Ghost Road)
23のトレイルの一覧と場所は、Ngā Haerengaの公式サイトで確認してください。
オタゴ・セントラル・レイル・トレイル
南島のオタゴ地方にあるトレイルで、ミドルマーチ(Middlemarch)とクライド(Clyde)を結んでいます。古い鉄道の線路跡を使っていて、トンネルや高架橋(viaduct)が残っています。
- 2000年に一般に開通し、2012年にNZサイクルトレイルの一部になりました。
- 管理するトラスト(Otago Central Rail Trail Trust)によると、全区間を3〜5日で走る人が多く、半日や1日だけ走ることもできます。
- 傾斜がゆるく幅の広い道で、車は通りません。1年を通して利用できます。
詳しくはオタゴ・セントラル・レイル・トレイルの公式サイトで確認してください。
難易度(グレード)
グレートライドの難易度は、次の5段階で示されています。公式サイトによると、多くのトレイルはグレード2〜3です。一部にグレード4、ごく一部にグレード5の区間があります。
| グレード | 名前 | 向いている人と道の様子 |
|---|---|---|
| 1 | Easiest(最も易しい) | 初心者や家族向け。平らで走りやすい道、ゆるい上り |
| 2 | Easy(易しい) | 初心者を含む多くの人向け。幅が広く走りやすい道、ゆるい上り |
| 3 | Intermediate(中級) | 体力のある経験者で12歳以上。細い道、坂、急な落ち込み、川を渡る場所がある |
| 4 | Advanced(上級) | 体力と技術のある経験者で12歳以上。急な上り、岩や木の根、押して歩く場所がある |
| 5 | Expert(エキスパート) | 高い技術と体力のある経験者。子どもには向かない |
自分の体力と技術に合ったグレードのトレイルを選んでください。
自転車・e-bikeを借りる
公式サイトによると、トレイル沿いの町には自転車のレンタル店や、出発地点まで送ってくれるシャトルの会社があります。道具の貸し出しから、ガイド付きの数日間のツアーまで扱う会社もあります。
- 23のグレートライドはすべて、電動アシスト自転車(e-bike)で走れます。
- トレイル沿いの町には、e-bikeを充電できる宿やカフェがあります。
- 充電できる場所がない区間を走るときは、充電した予備のバッテリーを持つよう公式サイトは勧めています。
安全のために
政府観光局(Tourism New Zealand)のページは、次のような点を挙げています。
- 認可されたヘルメットを、頭に合わせてかぶる(法律上の義務です)。
- 走る前に、ブレーキ、タイヤ、チェーンを点検する。
- 天気が変わりやすいため、重ね着できる服を用意する。人里離れたトレイルでは、水と食べ物を多めに持つ。
- 出発前に、行き先と戻る予定の時間を誰かに伝える。携帯電話がつながらない地域では、個人用の遭難信号発信機(PLB)を持つ。
- トレイルでは歩く人と馬に乗る人に道を譲る。坂ですれ違うときは、上る人が優先。近づくときはベルか声で知らせる。
道路を走るときのルールは「自転車のルール」を見てください。
手順
- 公式サイトで、地域、長さ、グレードからトレイルを選ぶ。
- 宿、自転車のレンタル、シャトルを手配する。
- 出発前に天気と、トレイルの通行状況を確認する。
- 行き先と戻る予定を誰かに伝えてから出発する。
日本との違い・注意点
- NZでは自転車のヘルメットの着用が法律上の義務です。トレイルでも道路でもかぶります。
- トレイルの多くは町から離れた場所を通ります。携帯電話がつながらない区間があるため、準備を十分にしてください。
- 「易しい」とされるトレイルでも、数日かけて長い距離を走るものがあります。距離と日数を確認し、無理のない計画を立てましょう。
- 歩く人や馬に乗る人と道を共有するトレイルがあります。すれ違うときは道を譲ります。