自転車のルール(Cycling rules)
NZでは自転車に乗るとき、認可されたヘルメットの着用が法律で義務づけられています。夜間はライトが必要で、歩道の走行は原則として認められていません。子どもの歩道走行や電動キックボードの自転車レーン利用など、ルールの見直しが決まっているため、最新の内容を確認してください。
詳細
NZの交通ルールは、NZ運輸庁(NZ Transport Agency Waka Kotahi、NZTA)のロードコード(Road Code)にまとまっています。自転車向けには「Code for cycling」があります。全体はNZTAのロードコードで確認してください。
ヘルメット
政府観光局(Tourism New Zealand)のページは、自転車に乗る人は全員、認可された安全ヘルメットを、あごひもを締めて常にかぶることが法律で義務づけられていると説明しています。頭に合ったものを選びます。
ライトと反射板
- 日没30分後から日の出30分前まで、または見通しが悪いときは、前に白、後ろに赤のライトを使います。
- ロトルア・レイクス市(Rotorua Lakes Council)のページによると、前のライトは200m先から見える黄色か白のものです。点滅してよいのは前のライトのうち1つだけです。後ろのライトは赤で、点滅してもかまいません。
- 自転車には、後ろ向きの赤か黄色の反射板が常に必要です。ペダルには前後に黄色の反射板を付けます。
- ライトは、ほかの人の目をくらませたり、混乱させたりしないものを使います。
走る場所と走り方
- 道路の左側を走ります。できるだけ左に寄りますが、車線が狭く車が安全に追い越せないときは、車線の中央を走って存在を示すこともできます(Tourism New Zealandの説明)。
- ほかの自転車と並んで走れますが、ほかの車両を追い越すときや、交通の妨げになるときは1列で走ります。
- 曲がるときや止まるときは、少なくとも3秒前から手で合図します。
- ラウンドアバウトでは、入る前に車線の中央に寄ります。右折するときは右の合図をし、出る出口の1つ手前を過ぎるときに左の合図をします。
- 1車線の橋(one-lane bridge)では標識の優先に従い、速度を落として橋に車がいないことを確かめてから渡ります。
歩道(footpath)
Tourism New Zealandのページでは、歩道を自転車で走ることは、郵便配達の場合や、指定された共用路(shared path)を除いて違法とされています。共用路では歩行者などに気を配り、近くでは速度を落とし、追い越すときはベルを鳴らすか声をかけます。
電動キックボード(e-scooter)
電動キックボードについて、各地のカウンシルは次のように案内しています。
- ハット市(Hutt City Council)のページによると、電動キックボードは歩道と道路を走れますが、道路の一部になっている自転車レーンは走れません。道路ではできるだけ端を走ります。
- 歩道では、周りに配慮した運転をし、ほかの人を危険にさらさない速度で走ります。歩行者や電動車いすなどの利用者に道を譲ります。
- 1台に乗るのは1人だけです。
- ハット市は、電動キックボードではヘルメットは法律上の義務ではないものの、着用を勧めています。ポリルア市(Porirua City Council)のページでは、NZTAもヘルメットの着用を強く勧めていると説明しています。
- 地域ごとに独自の決まり(bylaw)や、低速区域があることがあります。グレーター・ウェリントン地方カウンシルの案内も、地域のカウンシルやシェアサービスの事業者に確認するよう勧めています。
決まっているルールの変更
運輸省(Ministry of Transport)のページによると、政府は2026年に次の変更を決めました。
| 変更の内容 | 運輸省の説明 |
|---|---|
| 子どもの歩道走行 | 12歳以下の子どもが自転車で歩道を走れるようにする。親、保護者、先生、年上のきょうだいなどが付き添って一緒に走れるようにする |
| 追い越すときの間隔 | 自転車、乗馬の人などを車が追い越すとき、最低1.5mの間隔を空ける |
| 電動キックボード | 自転車レーンを走れるようにする |
| バスの優先 | 制限速度60km/h以下の道路で、バス停から出るバスに車が道を譲る |
運輸省は、これらの変更は勅令(Order in Council)を経て、2026年中に施行される見込みと説明しています。施行日と最新のルールは、NZTAのロードコードで確認してください。
なお、NZTAの旅行者向けの冊子(Driving in New Zealand)は、車の運転者に対し、自転車を追い越すときは1.5mの間隔を空けるよう求めています。
日本との違い・注意点
- NZでは、自転車のヘルメットの着用が法律上の義務です。旅行者やレンタサイクルの利用者も対象です。
- 歩道は原則として自転車で走れません。歩道を走れるのは、郵便配達や共用路など限られた場合です。子どもの歩道走行のルールは見直しが決まっているため、最新の内容を確認してください。
- 電動キックボードの走れる場所は、自転車と違います。地域の決まりやシェアサービスの利用条件も確認してください。
- NZも左側通行ですが、ラウンドアバウトでの合図や1車線の橋など、自転車でも知っておきたいルールがあります。車のルールは「日本と違う交通ルール」を見てください。