NZの在来の木と植物(Native trees and plants)
NZの木、シダ、花の咲く植物の80%は、NZにしかない固有種です。代表的なのは、巨木のカウリ、クリスマスに赤い花を咲かせるポフツカワ、黄色い花のコーファイ、シルバーファーン(ポンガ)などです。森を歩く人や、NZの自然を知りたい人向けです。
詳細
自然保護省(DOC、Department of Conservation)のページによると、NZの木、シダ、花の咲く植物の80%は、NZにしかない固有種です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 固有種の割合 | 木・シダ・花の咲く植物の80% |
| 在来の植生の広さ | 国土の約10〜15% |
| シダ | 温帯としてはシダの種類が多く、約40%は世界でNZにしかない |
| ブナの森 | 5種の南半球のブナ(southern beech)でできている |
代表的な木と植物
| 名前 | 特徴 |
|---|---|
| カウリ(kauri) | 世界有数の巨木。高さ50m以上、幹回り16mに達し、2,000年以上生きる |
| ポフツカワ(pōhutukawa) | クリスマスのころに赤い花を咲かせる「NZのクリスマスツリー」 |
| コーファイ(kōwhai) | 春に黄色い花を咲かせる。非公式の国花 |
| リム(rimu) | 針葉樹のマキ科(podocarp)の木。木材として多く伐採された |
| シルバーファーン(silver fern、ポンガ/ponga) | 木生シダ。葉の裏が白い。NZの象徴 |
カウリ
カウリは、針葉樹のナンヨウスギ科(Araucariaceae)の木です。Te Ara(NZ百科事典)のページによると、世界で最も大きく、長生きする木の1つで、約2,000万年前に現れました。
北島のノースランド(Northland)にあるワイポウア・フォレスト(Waipoua Forest)は、まわりの森と合わせて、ノースランドで最も大きく残る在来の森です。ここには、最も有名なカウリ、タネ・マフタ(Tāne Mahuta)があります。名前はマオリ語で「森の王」という意味です。
| 項目 | タネ・マフタ |
|---|---|
| 高さ | 51.2m |
| 幹回り | 13.77m |
| 幹の体積 | 244.5m³ |
| 駐車場からの歩き | 片道約5分。車いすやベビーカーでも通れる |
DOCは、カウリの根は地表近くにあって傷みやすいため、必ず道から外れないよう呼びかけています。くわしくはDOCのタネ・マフタのページで確認してください。
カウリは、土の中の病原体によるカウリ枯死病で枯れるおそれがあります。森に入る前と出るときは、靴の土を落とします(カウリ枯死病)。
ポフツカワ
DOCのポフツカワのページによると、ポフツカワはクリスマスのころに真っ赤な花を咲かせ、「NZのクリスマスツリー」と呼ばれています。
- 自然に生えているのは、北島の北部(ニュープリマスとギズボーンより北)です。ただし、植えれば国中で育ちます。
- マオリの神話でも大切な木です。北端のレインガ岬(Cape Reinga)には、樹齢800年のポフツカワがあります。
- 外来のポッサム(possum)が葉を好んで食べます。激しく食べられると、成木でも3年で枯れることがあります。
- フトモモ科(Myrtle family)の木のため、NZに定着した病気、マートルラスト(myrtle rust)の脅威もあります。
コーファイ
DOCのコーファイのページによると、コーファイはNZで最もよく知られた在来の木の1つで、非公式の国花です。
- 春に、鮮やかな黄色の花をたくさん咲かせます。
- NZでは、ソフォラ属(Sophora)の8種がコーファイとされています。
- トゥイ(tūī)、ベルバード、ケレルー(kererū、NZのハト)が葉や花を食べに来ます。
鳥についてはNZの鳥を見てください。
リム
Te Araのページによると、リムは、NZで最も大きい針葉樹の科であるマキ科(podocarp)の木です。
- マキ科の木は、木のような松かさを作りません。種のまわりに色の鮮やかな果肉があり、鳥が食べて種を運びます。
- リムとカヒカテア(kahikatea)は、かつて低地の森に広く生えていました。どちらも木材として価値が高く、大量に伐採されました。
シルバーファーン(ポンガ)
国立博物館テ・パパ(Te Papa)のシルバーファーンのページによると、シルバーファーン(ポンガ)は幹の高さが12mほどになる木生シダです。
- 葉の裏は多くが白く、本当に「銀色」なのは北部の一部だけです。
- 葉の裏が月の光を反射するため、夜に森の道を歩く目印になりました。
- マオリにとって、葉の形は強さ、粘り強さ、長く続く力を表します。
- 1880年代からNZの象徴とされ、ラグビーの代表チームは1888年からシルバーファーンを身につけています。
日本との違い・注意点
- NZの植物の多くは、世界でNZにしかありません。カウリの森では、根を傷めないよう、木道やトラックから外れないでください。
- NZは南半球にあり、季節が日本と逆です。ポフツカワの花が咲くのはクリスマスのころ(NZの夏)です。
- カウリの森では、カウリ枯死病を広げないよう、衛生ステーション(cleaning station)で靴の土を落とします。閉鎖されたトラックには入りません。
- 国立公園など、DOCの土地での決まりは場所ごとに違います。訪れる前にDOCのページで確認してください。